導入事例
株式会社 エフアンドエム 様
『PCA給与DXクラウド』x『オフィスステーション労務』『オフィスステーション年末調整』の連携によって、大手企業の給与・労務管理を少人数の管理部社員でスムーズに遂行できる
限られた人員で動く総務・人事部において、毎月の給与計算そして毎年の年末調整に頭を悩ませている企業は多いだろう。年々業績を拡大している株式会社エフアンドエムでも、増える従業員数に対し給与・労務を担当する社員数は2名と少ない。そんな環境の中で合理化に貢献しているのが『PCA給与DXクラウド』と『オフィスステーション労務※1』『オフィスステーション年末調整※2』のWeb-API連携だ。すでに給与計算において大きな効率化を実現している同社に、その効果を伺った。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
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- 給与計算にかける時間を削減したい。
- ミスのない確実な給与計算を行いたい。
- 460名超の従業員の労務管理を、2名の人員で確実に行いたい。
- 導入の効果
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- 『PCA給与DXクラウド』によって入力と確認の作業を同時に進行可能。給与計算にかける時間は約半分に。
- 『PCA給与DXクラウド』のマスターデータを管理できるため、毎月変動する手当の計算などもしやすく、ミスを減らした給与計算ができる。
- 『PCA給与DXクラウド』x『オフィスステーションシリーズ※4』によって、ミスのない給与計算とその後の帳票出力もスムーズに。Web-API連携で電子申請もワンクリックで行え、少数の人員でも対応出来ている。
導入システム
- PCAクラウド プリペイドプラン (1GB モデル 5CAL)
- PCA給与クラウド
- PCA人事管理クラウド
- PCAクラウド Web-API※3
※1)『オフィスステーション労務』、※2)『オフィスステーション年末調整』は、株式会社エフアンドエムが提供する、※4)『オフィスステーションシリーズ』のラインナップです。
※3)『PCAクラウド Web-API』は、『PCAクラウド』と他のクラウドサービス等をシームレスに連携させることが可能なサービスです。
導入企業とプロフィール
株式会社 エフアンドエム
従業員数 | 464人(連結) |
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主業種 | サービス業 |
所在地 | 〒564-0063 大阪府吹田市江坂町1-23-38 F&Mビル |
設立年月日 | 1990年7月30日 |
事業所 | 大阪本社/東京本社/名古屋支社/福岡支社/仙台支社/札幌支社/沖縄支社 |
URL | https://www.fmltd.co.jp/ |
事業内容 |
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導入前の運用と課題
1ヶ月に4回行っていた給与計算。その作業を確実かつスピーディーに効率化させたい
株式会社エフアンドエムは様々な企業のバックオフィスに向けて、財務や人材管理などに関する業務改善のためのソリューションを多数提供している企業だ。中堅中小企業だけでなく士業向けサービスや個人向けサービスなども得意としており、最近ではAIを活用したサービス拡充にも力を入れている。
同社は現在460名以上(連結)の従業員数を抱えているが、その給与計算を担当するのは実質的には管理本部の2名の社員のみ。業績の拡大に比例して従業員数も増えてきたが、基本的に給与・労務を担当しているのは変わらず2名のままだという。そのなかで課題となっていたのが、スタンドアロンによる運用だった。
「以前はPCA以外のメーカーの給与計算ソフトをスタンドアロンで利用していました。社員の一人がその給与ソフトを触っているときは、他の社員は開くことも入力することもできませんでした。できることなら同時に複数名で 給与ソフトを入力・閲覧できれば、チェックなども同時にでき、給与計算にかかる時間も短縮できるのにと考えていました」(管理本部 本部長 森山大氏)
また、以前はある事情から給与計算にかかる時間がどうしても多くなってしまったと、入力作業を行う奥村氏は振り返る。
「当時は当社と子会社の2社の給与計算を行っていました。またそれぞれの企業ごとに社員・アルバイトを分けて給与計算をする必要があり、つまり月に4回給与計算を行っていました。そうすると月の半分ぐらいは給与計算をしていることになります。基本的には同じ作業を4回繰り返していることになりますから、その部分をうまく効率化できないかと森山部長と相談していました」(管理本部 奥村昌恵氏)
選定のポイント
『PCAクラウド』のコストパフォーマンスの良さ
給与ソフトを同時に入力・閲覧できる環境として、検討のテーブルに上がったのが『PCAクラウド』だった。株式会社エフアンドエムとPCAは以前から『オフィスステーション労務』『オフィスステーション年末調整』のWeb-API連携サービスを提供している。しかし検討当初はさほど連携関係は意識していなかったという。
「あくまでも選定の主なポイントとしたのは①コスト面に魅力があること。②複数名で同時に操作できることです。この2つのメリットは大きいと考えました。その点で『PCAクラウド』には分がありました」(森山氏)
『PCAクラウド』×『オフィスステーションシリーズ』の連携
同社では自社商品であるクラウド型労務・人事管理システム『オフィスステーション労務』『オフィスステーション年末調整』によって、社員の社会保険手続きの申請や社員情報の管理、年末調整を行っている。『PCAクラウド』では『オフィスステーション労務』『オフィスステーション年末調整』の連携サービスを行っており、使い慣れたシステムをより便利に利用していける環境も選定ポイントのひとつになった。同社で『PCAクラウド』が本稼働されたのが2019年4月。取材時は年末調整業務に取り掛かる前だったため、年末調整における導入メリットは伺えていないが、毎月の給与計算については導入効果をしっかりと出せている。
導入の効果
入力とチェックを2名が同時進行。給与計算にかける時間を半減
『PCA給与DXクラウド』『PCA人事管理DXクラウド』の本格稼働によって、懸案事項だった給与計算処理にかける時間は、約半分にまで削減できたと同社は評価している。「以前は4つのフェーズに分けて給与計算をしていたとお話ししましたが、その分け方をしなくてもよくなり、加えて『PCA給与DXクラウド』によって給与計算とチェックの2つの仕事を、2名が同時に進行できるようになり、時間は大幅に削減できました。このことで他の業務にあたる時間もつくれるようになり仕事全体の進め方にも余裕が持てるようになりました」(奥村氏)
マスターデータを活用し、細かな手当の計算などに利用
同社では『PCA給与DXクラウド』のマスターデータを上手に業務へ活用している。「以前の給与ソフトはその月次で支給した給与がそのままマスターデータになってしまい、随時修正をかける必要がありました。しかし『PCA給与DXクラウド』ではマスターデータを汎用データとして、社員の今の状況をつかむのに利用しています。「この社員のマスターデータはこれです」と確認できる本来の意味でのマスターデータが保存できることで、計算ミスも防ぎやすくなります。例えば住宅手当などは月によって日割り計算をする必要がありますが、その場合もマスターデータを利用することでミスのない計算が可能になります」(奥村氏)
PCAとオフィスステーションシリーズの役割分担によって業務をスムーズに遂行
同社では『PCA給与DXクラウド』と『オフィスステーション労務』のWeb-API連携を導入している。どちらも給与・労務に関わるソフトだが、それぞれの特徴を活かすことで業務を円滑に進められている。
まず従業員の給与情報や従業員情報は『PCA給与DXクラウド』で管理。『オフィスステーション労務』ではその『PCA給与DXクラウド』の登録データから、様々な労務手続きをe-Gov電子申請によって簡単に完了させることができる。例えば社員の入退社ごとに必要な健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届や、労働保険の確定保険料申告書などをわざわざ役所に行かずに電子申請で済ませることができる。また帳票の種類が豊富にあり、その中には健康保険・厚生年金保険育児休業等取得者申出書なども用意されており、育休関連の対応帳票まで広く対応している労務ソフトは他にはまだ少ない。現在、『オフィスステーション労務』で可能な対応帳票数は102帳票でそのうち約60帳票が電子申請に対応している。
『PCA給与DXクラウド』と『オフィスステーション労務』の間でデータ連携ができるため、『オフィスステーション労務』に登録した従業員データも共有できて効果的な運用が可能だ。
「2つのソフトの役割分担によって、まず『PCA給与DXクラウド』ではミスのない給与計算を行い、マスターデータを利用することで様々な確認作業もできます。そして『オフィスステーション労務』によって様々な帳票の出力や電子申請に利用します。この一連の流れによって、わずか2名の人員でも労務作業をスムーズに実行できています」(森山氏)
『PCA給与DX』と『オフィスステーション年末調整』の連携で作業時間が3分の1に
さらに今後は『PCA給与DX』と『オフィスステーション年末調整』の連携によって、年末調整にかける時間も削減しようとしている。従業員はスマホやPCを使い質問に答えていくだけで申告データを簡単に作成でき、生命保険の控除証明書などを人事担当者に提出するだけ。従来なら申告書の書き方から説明し、ミスがあればその修正を求め、期日までに提出がない人には連絡をするという方法が主流だったが、従業員の多い企業では用紙を揃えるだけでも一苦労だった。そのような手間が『PCA給与DX』と『オフィスステーション年末調整』の連携によってなくなる。あくまで一例だが従業員が460人の企業の場合、この連携によって年末調整にかける時間が152時間から52時間まで短縮できたケースもあるという 。
「当社は今年の年末調整からPCAと当社の連携による処理をスタートさせます。大変大きな期待を寄せているところです」(森山氏)
今後の展望と課題
同社は「『サービスの水道哲学』の実現をめざして」を企業理念においている。日本の水道の水のように低価格で良質のサービスを大量に供給したいという意味だ。今後も企業のバックオフィス部門への様々なサポートを行っていきたいと語る。
最後に次のような言葉もいただいた。「今回のシステム導入によって、当管理部はそれまで使い慣れていた給与ソフトからPCAソフトへと切り替えました。この切り替えを面倒に感じる企業様もおられるようですが、操作そのものは約1カ月で慣れ、その間にサポートセンターも利用することで安心してスタートできました。最初に少しの変化は伴っても、その後のメリットは大きいです。当社もPCAも様々な企業の管理部を支えていきたいという共通の想いを持っています。その2社の良さを合わせた今回のシステムを、より多くの企業様にも知っていただきたいです」(森山氏・奥村氏)
様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。
ピー・シー・エーから一言
『PCA給与DX クラウド』をご利用いただきありがとうございます。
ミスなく効率的な作業をおこなえるとご評価いただき、非常に嬉しく思います
Web-APIでPCA給与とオフィスステーションシリーズが繋がり、多彩な人事・給与業務を効率化する製品を一緒にご提供していくことで、
様々な企業の管理部が生産性の高い業務をおこなえるよう、支えていけたらと思います。
引き続きPCA製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
『PCA給与DX クラウド』をご導入頂きありがとうございます。
ご導入後に業務効率化が実現できたとのお声を頂き大変うれしく思います。
人事総務部門でお困りになられている、電子申請や年末調整業務の効率化を実現できる『オフィスステーション』と『PCA給与DXクラウド』のWeb-API連携による導入効果を、多くの企業様にお役立て頂けるようにご紹介を続けていきたいと思います。
これからもPCAクラウドをご愛顧頂けますようよろしくお願いいたします。
「オフィスステーション年末調整」を導入し2回の年末調整作業を行いました。
従業員は、WEB上のアンケート項目を回答していけば正しく申告が出来る為、年末調整作業のハードルが下がり、誤申告も減りました。
また、紙で回収していた際の、発送の手間・書類到着までの待ち時間もなくなり、スピーディに処理ができるようになりました。
収集した年調データを「PCA給与」へ移行できるので入力の手間がなくなり、結果として、12月の繁忙期、余裕をもって乗り切ることができています。