導入事例

株式会社 ブルーメイト 様

株式会社 ブルーメイト 様

『PCAクラウド』によって社員の負担を軽減しつつ、会計業務の精度をさらに向上。クラウド化によって、今後のテレワークの基盤づくりも可能に。

『Hush Puppies(ハッシュパピー)』や『CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)』など多くの人気ブランドを取り扱う株式会社ブルーメイト。業績の拡大によりグループ会社の数も従業員数も一気に増え、それに対応するため導入されたのが『PCA会計DXクラウド』だ。クラウド化によってもたらされた社員の働きやすさと、テレワークへの環境を整えられた安心感についても伺った。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • グループ会社の増加とともに従業員数が一気に増加。会計と給与の処理を事業規模に適したものにしたい。
  • 仕事の段取りは、PCの空き状況を想定してスケジュールを組む必要があり、月末などの忙しい時期は効率が悪い。
  • 今後のテレワークを想定し、環境を整えておきたい。
導入の効果
  • 『PCAクラウド』によって業務を分散化。社員にかかる負担が分散され、残業や休日出勤を減らすことに成功。
  • 『PCAクラウド』によって同時に処理が進められることでダブルチェックなども容易になり、業務の精度も向上。
  • 『PCAクラウド』なら場所を問わずに業務を遂行でき、従業員にとっても働き方の選択肢を増やすことができる。

導入システム

  • PCAクラウド プリペイドプラン (Type12 6CAL)
    • PCA会計 クラウド
    • PCA給与 クラウド
    • PCA固定資産 クラウド

導入企業とプロフィール

株式会社 ブルーメイト

株式会社 ブルーメイト

資本金 6,000万円従業員数(単独):38名
グループ6社全体:約600名
主業種衣料品企画製造販売
所在地〒501-6123 岐阜県岐阜市栁津町流通センター1-14-1
設立年月日昭和47年8月19日
URLhttps://www.bluemate.jp/
業務内容

カジュアル商品を企画・製造・販売

その服いいね、を創り出す個性と個性の相乗効果。
ブルーメイトは、強烈なリーダーにみんなが追随するというよりは、スタッフそれぞれの個性を互いに発揮し合いながら、ひとつの方向を向いている、そんな風土です。お互いの「らしさ」をかけ算することで、魅力あふれるカジュアルアパレルを発信しています。

企画→生産→商品化→販売までをトータルで。メーカーらしくないのが、ブルーメイトらしさです。
マーケットを見渡してみると、成熟した市場で販売チャネルが多様化し、「売る」ことの難しさが加速しているのが現実です。ブルーメイトが提供したいのは、市場に強い「売れるアパレル」。生産だけに終始するのではなく、企画からプロダクト、プロモーションに至るまでのMD戦略をトータルでご提案致します。

導入前の運用と課題

グループ全体の従業員数は約十倍に。事業拡大に対応できる会計システムにしたい

犬のマークでおなじみの、アメリカンカジュアルの代名詞的存在である『Hush Puppies(ハッシュパピー)』や、日本のアウトドア総合ブランドの『CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)』など、多くの人気ブランドを取り扱っている株式会社ブルーメイト。他のアパレルメーカーが生産に終始するケースが多い中、同社は企画から製造、物流、販売などを一貫して手掛ける自社ブランドも扱っており、事業も順調に拡大してきた。グループ会社も増え、グループ全体の従業員数も一気に増加し、会計給与を担当する総務部への負担は大きくなっていたという。

「事業規模がまだ小さかった頃の状態のまま会計給与処理を行っていました。具体的には会計給与ソフトを導入しているPCが決められており、その台数は会計と給与でそれぞれ基本的には1台。決まったPCでしか処理できないため、他の人が作業をしているとそれが終わるのを待って入力をしていました」(総務部 植山氏)

「現在グループ全体の従業員数は600名で、増加率を単純計算すると一気に約十倍に膨れ上がりました。それに対して会計や給与の入力ができるPCは1台のまま。つまり使用できる社員も1名ですから、給与締め後には残業も発生していました」(総務部 前川氏)

総務部門の希望としては、①複数台のPCが使えること。②同時に複数名の社員が入力できること。③会計や給与を担当できる社員を増やすことで、それに向けて検討したのが『PCAクラウド』だった。

本社ショールーム外観

https://pca.jp/p-tips /movies/hub/cloud_taiken.html

「PCAクラウド体験版」のお申込み手順やインストール方法を、動画にてご説明しております。

選定のポイント

『PCAクラウド』体験版によって実際の使用感を確認

同社が『PCAクラウド』に関心を持った理由には、複数台のPCから複数名の同時入力による業務の効率化に加えて、新たにサーバーを設置しなくてもよいというメリットもあった。そこで同社ではまず『PCAクラウド』の体験版を1カ月間試してみた。

「6社もあるグループ会社の会計処理に、はたしてどこまで『PCA会計DXクラウド』が使えるのか心配もありましたが、体験利用の期間中に確認できました。以前から『PCA会計』を使っていたため、あっという間にクラウドにも慣れ、導入決定の方向で進めました。クラウドの場合、入力時に少し待つような感覚があるのかなと不安に思っていたのですが、スピードについても当時は特に問題を感じませんでした」(植山氏)

植山氏が「当時は」というのには理由があり、現在同社では各グループ会社の数期分にわたる会計データを『PCA会計DXクラウド』で管理している。導入当初と比べると、会社を切り替える際に少し待つような感覚があるそうだ。

「ただし入力時の反映スピードそのものは変わらずにスムーズです。会社の切り替えについても待てない時間ではありません。むしろクラウドにすることで得られた様々なメリットの方が圧倒的に大きいです」(植山氏)

導入後の効果

クラウド化により業務の確実性が向上し、残業時間も大きく軽減

現在同社では『PCA会計DXクラウド』を6台のPCにインストールし、同時入力できるクライアント数は3台という環境で毎日の業務を行っている。同社の場合ライセンス数は最大起動台数6台のため、まだまだ余裕がある。総務部では今回の導入による一番の効果は効率化によって生まれた「業務の確実性」だと語る。

まずクラウド化によって、それまで1人に集中していた業務を分散化できた。基本的には会社ごとに担当者を決め、そのうち最も規模の大きな会社については複数名の担当者が入力を行う。この体制によって社員1名にかかる負担は大きく軽減でき、残業もほぼ解消できている。

「以前はその日の仕事の段取りについても、会計ソフトを導入しているPCの空き状況を想定してスケジュールを組む必要がありました。しかし今は各総務社員が自分の仕事状況に合わせて入力ができ、仕事全体を円滑に進めています。月末のプレッシャーのようなものもなくなりましたね。なにより複数名で会計処理を行えるため、数字のダブルチェックも容易にできるようになりました。以前からダブルチェックは行っていましたが、使えるPCが限られており時間も手間もかかりましたが、今はチェックも複数台のPCからでき仕事の確実性が大きく向上しました」(植山氏)

便利な機能が随時更新されている『PCA会計DXクラウド』

グループ会社の会計データを処理するうえで便利なのが『PCA会計DXクラウド』の部門管理機能だ。同社はグループ会社を領域で分けて運用をしているが、1領域内に複数会社を管理している会社であれば、複数の会社にまたがるプロジェクトをグループ化し集計をとるなど、グループ会社を多く抱える企業にとって使いやすい機能も搭載されている。

同社の場合はほかに日常的な帳票として総勘定元帳や損益計算書などを活用しているが、『PCA会計』を長年使用しているために、バージョンアップごとに新しく追加される便利な機能を知ることのないままソフトを使用していることも多い、と語る。

ちなみに同社からは、機能や操作に関する次のような質問が寄せられた。同社以外の導入企業様からもよく質問が寄せられる部分であるため、あらためて参考にしていただきたい。

①いったん締めた会計データを触れないようにすることはできないか?

「前準備」-「会社基本情報の登録」-「管理情報」より、仕訳締切日付を設定することで、その日付以前の伝票を修正・削除・承認できないようにすることができる。

それ以外にも、セキュリティメニューにて、ユーザーごとにロックする科目や部門を設定でき、仕訳の修正や削除、承認や締切についても権限の有無を設定できる。入力はできるが訂正はできない、あるいはフルで触れる権限を与えるなど、社歴や立場、業務内容に応じた細かな設定が可能だ。

②毎回同じ仕訳を入力するのは面倒なので、期をまたいだ振替伝票の複写ができないか?

「振替伝票入力」-「検索」を使い、前期の伝票を呼び出し、伝票複写を行うことができる。例えば、毎年発生するがたまにしか使用しない、という伝票などであれば、自動仕訳の機能を使うことで、入力や検索の手間を削減でき、入力のスピードアップもできる。また予約伝票機能もあり、家賃の支払いなど定期的に発生する同じ伝票を予約登録しておく。入力モレを防ぐための通知機能も付いており、より確実性を高められる。運用に応じて使いわけが可能だ。

同社では操作方法などについてはPCAのサポートセンターをよく利用されているそうで、その丁寧な対応を高く評価いただいた。しかしバージョンアップによって追加された新機能や、日常の入力業務では気づかない便利な機能などをあらためて質問することは、同社に限らず他の導入企業様でも少ないのかもしれない。サポートセンターでは新しい機能や便利な使い方に関する質問にも対応しており、気軽に利用していただきたい。

『PCA給与DXクラウド』も導入し、業務の精度をさらに上げる

『PCA会計DXクラウド』によりクラウドがもたらすメリットに納得した同社では、新たに『PCA給与DXクラウド』を2020年8月から導入する。これまで同社は勤怠データを『PCA給与』に連携させていたが、入力できるPCが1台に限られていた。

「給与処理も会計同様にミスが許されない業務です。そのため600名の出勤データを1枚1枚確認し、ダブルチェックにはかなり時間をかけていました。しかし今後はこの確認作業を複数名で同時に行えます。大幅なスピードアップと確実性も高まり、業務に安心感が生まれると期待しています」(前川氏)

取材にご協力いただいた皆さま

株式会社 ブルーメイト
総務部
植山 氏
株式会社 ブルーメイト
総務部
前川 氏
株式会社 ブルーメイト
総務部 総務課 課長
岡田 昭幸 氏
株式会社 ブルーメイト
総務部長
渡邉 哲也 氏
ショールームの様子
構築システム概要

今後の展望と課題

今後のテレワークに向けた土台としての『PCAクラウド』

クラウド化により業務を分散化でき、その結果業務の精度や確実性を高め、社員の心理的な負担も軽減できた同社では、さらにその先も見据えている。

「当社の場合、最初の目的である社内におけるクラウドの利活用には成功しました。今、テレワークがどんどん普及していますが、『PCAクラウド』によって今後の状況次第では、総務社員も場所を問わず働ける環境が必要になるかもしれません。『PCAクラウド』の導入でその土台を整えられたと考えています」(総務部 総務課課長 岡田昭幸氏)

昨今の状況によりアパレル業界全体には厳しい風が吹いているが、同社が展開するカジュアルラインのブランドでは、意外な商品が自宅でリモートワーク中のビジネスマンに売れているという。外出自粛などの影響で、パジャマにもなるような緩めの商品を想像したが、web会議などの対応のためか、外出着としても使えるようなスウェットのセットアップが売れているそうだ。

「昨年からはレディースブランドも新たに展開しており、今後の当社の大きな柱に育てようとしています。収益体制を強化することで、当然管理する数字も増えてきます。そこを『PCAクラウド』でより効率化させていきたいと考えています」(総務部長 渡邉哲也氏)

株式会社 ブルーメイト HP
株式会社 ブルーメイト HP
https://www.bluemate.jp/

ピー・シー・エーから一言

  • 開発部 コメント

    『PCA 会計 クラウド』『PCA 給与 クラウド』『PCA 固定資産 クラウド』をご利用いただきありがとうございます。
    クラウド導入で業務の確実性向上と残業時間の削減に貢献できましたことを大変うれしく存じます。
    ご指摘いただきました会社切り替え時の速度につきましては、今後改善に努めてまいります。
    これからも業務効率化のお役に立てるよう機能を強化する所存ですので、末永くご利用いただけましたら幸いです。

  • 営業部 コメント

    この度は『PCAクラウド』をご採用いただき、誠にありがとうございます。
    従来よりご利用いただいておりました、オンプレミス版からクラウド版への移行は、
    PCAのクラウドサービスを信頼いただけたことによるもの、と大変嬉しく思っております。
    また、取材でも業務の効率化にお役立ていただいている旨お声をいただき、ありがたく思います。
    将来的に、テレワークでの運用となった場合にも、円滑な対応ができると考えております。
    これからもブルーメイト様のご信頼に応え続けられるように、日々精進してまいりますので、
    ぜひ今後とも永いお付き合いの程、よろしくお願いいたします。

様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。