補助科目の登録

貸借対照表中科目の内訳となる補助科目を設定します。

補助科目を設定しておくと、補助元帳や補助科目別摘要別明細表などの作成が可能となります。

一般的に預金、未払金、預り金などに設定すると便利です。

 

財産目録を出力するために資産の補助科目を登録する必要があります。

  • 土地、建物が複数ある場合には、科目を拠点区分毎に分けて登録します。

  • 同一の科目について控除対象財産に該当し得るものと、該当し得ないものが含まれる場合には、分けて登録します。

ヒントと注意事項

  1. 補助科目が登録できるのは、貸借対照表科目です。また次の科目には補助科目を設定できません。

    仮払消費税等、仮受消費税等、前期末支払資金残高、予備費、予備費からの振替、前期繰越活動増減差額、諸口

  2. 操作を実行するユーザーに対して、「セキュリティ」-「領域ユーザーの登録」で入力・参照ロックされている科目については、本処理では以下のように扱います。

    ≪一覧表示画面≫

    • 入力・参照ロックされている科目は表示されません。

    ≪個別表示画面≫

    • 入力・参照ロックされている科目は選択できません。

    • 入力・参照ロックされている科目は、「共通補助として登録されている科目」欄では、“***”として表示されます。

  3. 特定の条件を満たす補助科目については、削除できません。また、削除した場合、他のデータに影響が出ることがあります。条件と影響が出るデータについては、「前準備処理の概要」-「マスターの削除について」をご覧ください。

  4. 当初、補助科目が設定されていなかった主科目を仕訳に登録し、その後に補助科目を設定した場合は、以下のことが起こります。

    • 各帳票において、主科目の金額と補助科目の合計金額に差額が発生します。

    • 「ファイル」-「期末更新処理」を行ったとき、次の期において主科目残高と補助科目残高が合わなくなります。

    • 補助科目を追加した主科目を含む仕訳(追加する以前の仕訳)を修正してください。

  5. 補助科目を追加した場合は、追加した科目と資金収支科目の関連付けを行ってください。この設定が正しく行われないと、仕訳データは事業活動計算書には反映されますが、資金収支計算書には正しく反映されません。

画面

メニューの「前準備」-「科目の登録」-「補助科目の登録」を選択すると、以下のような画面が表示されます。

一覧表示画面と個別表示画面の違いについては、「前準備」-「前準備処理の概要」-≪マスター登録処理の画面について≫も併せてご覧ください。

 

≪一覧表示画面≫

コードダイレクト入力機能を使用することができます。操作方法等については、「前準備」-「前準備処理の概要」-≪マスター登録処理の画面について≫をご覧ください。

≪個別表示画面≫

運用例

  • 補助科目は、内訳の管理が必要な主科目にだけ設定します。特に内訳の管理が必要ない主科目に補助科目を登録する必要はありません。登録すると仕訳入力時に毎回補助科目を入力しなくてはならないためです。

    また、“その他”などの汎用的な補助科目を登録しておくと便利です。

  • 補助科目を登録すると、以下の帳票を利用できます。

    補助元帳、補助科目残高一覧表、補助科目別合計元帳、補助科目別摘要別明細表、

    共通補助科目別集計表、補助科目別内部取引明細表、科目内訳書、銀行振込依頼書

  • 補助科目は主科目ごとに設定することもできますし、全科目共通に設定することもできます。

    混在して設定することも可能です。

    以下の例のどの場合も設定可能です。

 

例1)主科目ごとの場合(科目別補助)

同じ補助コードでも違う内容の補助として運用します。

主科目“121 当座預金”に補助科目“00001 A銀行”

主科目“131 普通預金”に補助科目“00001 B銀行”

  • 同じ補助コードでも補助名称が異なると、補助科目は主科目ごとの管理となります。

例2)全科目共通の場合(共通補助)

複数の主科目に設定されていても、同じ補助コードであれば同じ補助科目として運用します。

主科目“121 当座預金”に補助科目“00001 A銀行”

主科目“131 普通預金”に補助科目“00001 A銀行”

例3)混在する場合

主科目“121 当座預金”に補助科目“00001 A銀行”

主科目“131 普通預金”に補助科目“00001 A銀行”

主科目“143 定期預金”に補助科目“00001 B銀行”

  • コードが同じ補助科目を、科目別補助として設定することはできません。

  • 共通補助として設定している補助科目に対して修正を行った場合、以下の項目が他の共通補助にも反映されます。「個別表示画面」で共通補助が選択されている場合、タイトル文字が緑色で表示されます。
    コード、補助科目名、カナ索引、補助科目正式名、正式名フリガナ、郵便番号、住所1・2、TEL、FAX、締日、支払日、法人番号

  • 科目別補助から共通補助、共通補助から科目別補助への変更については、「こんな場合には-補助区分を変更(共通補助→科目別補助、科目別補助→共通補助)するには」をご覧ください。