2.3 インストール(PCAクラウド緊急時対応版)
インターネットに接続できないなど、万が一の場合に備えてPCAクラウド緊急時対応版をインストールしてください。PCAクラウド緊急時対応版をインストールしておくと、あらかじめ取っておいたバックアップデータをリカバリすることで、緊急時でも業務を継続できます。
2.3.1 Windows更新プログラムの確認
コンピューターにWindowsの最新の更新プログラムが適用されているかご確認ください。
Windows Update機能などを使用して、マイクロソフト社のMicrosoft Updateページにアクセスすると、最新の更新プログラムが適用されているかどうかを確認できます。
また、PCAクラウドのWindows更新プログラムの検証状況については、PCAホームページにてご確認ください。
2.3.2 セットアップ
PCAクラウドをすでにセットアップしている場合
PCAクラウド緊急時対応版のインストールは必要ありません。アクティベーションで切り替えてください。アクティベーションを起動するには、[スタート]→[PCA(製品名)アクティベーション]→[PCA(製品名)アクティベーション]を選択します。アクティベーションの詳細については、「2 PCAクラウド緊急時対応版のアクティベーション」をご参照ください。
セットアップ前の注意事項
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PCAクラウド緊急時対応版をインストールする際は、誤動作防止のため、起動している他のソフトは事前にすべて終了させてください。
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インストールは、コンピューターの管理者権限(Administrator)を持つユーザーでログインして実行してください。
セットアップ中の注意事項
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インストール中にコンピューターの再起動が必要になる場合があります。通常は、再起動後にインストールプログラムが自動で継続されます。継続されない場合は、製品本体プログラムの「Setup.exe」を手動で起動してください。
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「スタートアッププログラムの一部がWindowsでブロックされています。」のようなメッセージが表示された場合は、ブロックされたプログラム(PCAサブスクセットアップ)を表示し、実行してください。
1. PCAクラウド緊急時対応版のインストール
1) PCAクラウドプログラムのフォルダ内にある「Setup.exe」をダブルクリックします。
セットアップの実行画面が表示されます。
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「ユーザーアカウント制御」画面が表示された場合は、[はい]をクリックしてください。
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「Windows Installer 4.5」「.NET Framework 4.8」がインストールされていないコンピューターの場合、「Windows Installer 4.5」「.NET Framework 4.8」のインストールが自動で行われます。
インストール完了後、再起動を確認する画面が表示されます。すぐに再起動してインストールを実行する場合は、[はい]ボタンをクリックします。後で再起動してインストールを実行する場合は、[いいえ]ボタンをクリックします。
なお、複数回の再起動が必要になる場合があります。
2) [実行]ボタンをクリックします。

PCAクラウドのセットアップウィザードが起動します。
3) [次へ]ボタンをクリックします。

インストール先の選択画面が表示されます。
4) インストール先を確認します。

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インストール先の初期設定は、「C:¥Program Files¥PCAOFC¥」です。
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インストールに必要なディスク容量を確認する場合は、[ディスク使用量]ボタンをクリックし、「必要なディスク領域」画面で空き容量が確保できていることを確認します。
十分な空き容量がないと、セットアップやPCAクラウドの運用に支障が出ることがありますのでご注意ください。
[OK]ボタンをクリックすると、インストール先の選択画面に戻ります。

セットアップ先フォルダを変更する場合
インストール先の選択画面で[参照]ボタンをクリックし、「インストール先フォルダの変更」画面でインストール先を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

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「場所」でインストール先のフォルダを選択します。
をクリックすると、1つ上のフォルダに移動できます。
をクリックすると、新しいフォルダを作成できます。
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「フォルダ名」でインストール先のフォルダのパスを直接入力できます。
ただし、コロン(:)、セミコロン(;)、ピリオド(.)、カンマ(,)、スラッシュ(/)、アスタリスク(*)、クエスチョン(?)、小なり(<)、大なり(>)、パイプライン(|)、ダブルクォーテーション(”)は使用できません。 -
変更したインストール先を初期設定に戻す場合は、インストール先の選択画面で[リセット]ボタンをクリックします。
5) [次へ]ボタンをクリックします。

インストール準備完了画面が表示されます。
6) [インストール]ボタンをクリックします。

PCAクラウドのインストールが開始されます。
インストールが完了すると、完了画面が表示されます。
7) [完了]ボタンをクリックします。

PCAクラウドのアクティベーション画面が表示されます。
2. PCAクラウド緊急時対応版のアクティベーション
1) [次へ]ボタンをクリックします。

データの保存先とライセンス認証方法の選択画面が表示されます。
2) 「クラウド(緊急時対応版)」を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

インストール構成の選択画面が表示されます。
3) [次へ]ボタンをクリックします。
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PCAクラウド緊急時対応版の場合、「ネットワーク」は選択できません。
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ご使用のコンピューターにSQL Serverがすでにインストールされている場合は、「SQL Server 2019 Expressをインストールする」のチェックを外します。手順8) に進んでください。

SQL Serverのセットアップ画面が表示されます。
4) SQL Serverの情報を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。

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セットアップ先フォルダ:「インスタンスフォルダ」「データフォルダ」共に、インストール先の初期設定は、「C:¥Program Files¥Microsoft SQL Server」です。
をクリックすると、「フォルダの参照」画面が表示され、インストール先のフォルダを変更できます。
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インスタンス名:初期設定は「PCADB」です。インスタンス名を変更する場合は、[変更]ボタンをクリックし、「インスタンス名の変更」画面で使用するインスタンスを選択して、[設定]ボタンをクリックします。

-既定のインスタンスで「SQL Server」をセットアップする場合は、「既定のインスタンスを使用する」を選択します。
-「PCADB」以外のインスタンス名を使用する場合は、「名前付きインスタンスを使用する」を選択し、インスタンス名を変更します。
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saの設定:SQL Serverシステム管理者のログオンアカウントである「sa」のパスワードを入力します。入力するパスワードは、セキュリティ強化のため、マイクロソフト社が提示する強力なパスワード要件(ユーザーアカウント名を含まない、8文字以上、大文字アルファベット・小文字アルファベット・数字・記号の4種類のうち最低3つの組み合わせ)を満たす必要があります。
SQL Serverのセットアップ実行画面が表示されます。
インスタンス名の注意事項
インスタンス名に全角文字を使用しないでください。
PCA製品がすでにセットアップされている場合
「同じインスタンス名を持つインストレーションが既に存在します。」というメッセージが表示された場合は、すでに同一のインスタンス名を使用したSQL Serverがセットアップされています。
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PCAクラウド緊急時対応版のデータベース照合順序は「バイナリ順」である必要があります。PCAのオンプレミス製品とSQL Serverがセットアップ済みの場合、緊急時対応版ではインスタンス名を変更し、SQL Serverをセットアップしてください。
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他のPCAクラウド緊急時対応版のSQL Serverがセットアップされている場合、[戻る]ボタンをクリックし、「SQL Server 2019 Expressをインストールする」のチェックを外してアクティベーションを続行してください。
5) [実行]ボタンをクリックします。

SQL Serverのセットアップが開始されます。
セットアップが完了すると、終了画面が表示されます。
6) [次へ]ボタンをクリックします。

製造番号の入力画面が表示されます。
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再起動の確認画面が表示される場合があります。すぐに再起動する場合は、[はい]ボタンをクリックします。後で再起動する場合は、[いいえ]ボタンをクリックします。
7) PCAクラウド利用通知書に記載されている「製造番号」を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。

アクティベーション内容の確認画面が表示されます。
8) アクティベーション内容を確認し、[登録]ボタンをクリックします。

アクティベーションの完了画面が表示されます。
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PCAクラウドをすでにセットアップしている場合は、エディション切り替えの確認メッセージが表示されます。[はい]ボタンをクリックしてください。

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PCAクラウドをすでにセットアップしていて、「デスクトップにショートカットを作成する」にチェックを付けた場合は、「PCAクラウド」とは別に、「PCAクラウド(製品名)緊急時対応版」のショートカットがデスクトップに作成されます。
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「ユーザーアカウント制御」画面が表示された場合は、[はい]をクリックしてください。
9) [閉じる]ボタンをクリックします。

システム領域の作成・更新ウィザードが起動します。
アクティベーションの手動起動
アクティベーション画面が自動で表示されない場合や、アクティベーション中に[キャンセル]ボタンをクリックして中断した場合は、[スタート]メニューから[(すべての)プログラム]→[PCAクラウド・PCAサブスク - (製品名) アクティベーション]→[PCAクラウド・PCAサブスク - (製品名) アクティベーション]を選択すると、アクティベーション画面が表示されます。
3. システム領域作成
システム領域は、PCAクラウド緊急時対応版の業務データを格納するデータ領域を管理するために必要な領域です。
1) 接続先のデータベースを確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

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サーバー名:変更できません。
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インスタンス名:アクティベーション時に入力したインスタンス名が表示されます。インスタンス名を変更する場合は、[インスタンス名の変更]ボタンをクリックし、「インスタンス名の変更」画面で「既定のインスタンスを使用する」にチェックを付けるか、インスタンス名を変更して、[変更]ボタンをクリックします。

-「2 PCAクラウド緊急時対応版のアクティベーション」の手順4) で「PCADB」以外のインスタンス名でSQLをインストールした場合は、手順4) で設定したインスタンス名を入力してください。
「システム領域情報表示」画面が表示されます。
2) データベースを作成するフォルダを確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
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データベースフォルダに初期表示されるパスは、直接入力して変更することもできます。その際は事前にフォルダを作成しておいてください。存在しないフォルダのパスを入力すると、以降の操作でシステム領域を作成できません。

システム領域の作成が開始されます。
システム領域の作成が完了すると、「認証方法の選択」画面が表示されます。
3) [次へ]ボタンをクリックします。
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PCAクラウド緊急時対応版の場合、「OS認証」は選択できません。

「システム管理者の作成(独自認証)」画面が表示されます。
4) システム管理者(PCAクラウド緊急時対応版の全データ領域ですべての処理を実行できるユーザー)の情報を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。
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ユーザーID:全角45(半角90)文字以内で入力します。入力した内容は、「システムユーザー」のユーザーIDとして登録されます。
-入力したユーザーIDが他のPCAサブスクで登録済みの場合は、パスワードが一致していないと、以降の操作ができません。
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パスワード、パスワードの入力確認:半角16文字以内で入力します。
※安全性のチェックを行っています。安全性が低い、または中程度のパスワードが入力された場合は、[次へ]ボタンをクリックすると確認画面が表示されます。
パスワード強度については、各製品マニュアルの「予備知識」ー「セキュリティについて」をご確認ください。

「システム管理者の作成」画面が表示されます。
5) システム管理者の名称と略称を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。
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管理者名:全角25(半角50)文字以内で入力します。入力した内容は、「システムユーザー」のユーザー名として登録されます。ユーザー名は各データの入力担当者の名称として主に使用します。
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略称:全角3(半角6)文字以内で入力します。入力した内容は、「システムユーザー」の略称として登録されます。略称はPCA会計、PCA給与の承認印欄の名称として使用します。

「ログオン形式の選択」画面が表示されます。
6) ログオン形式を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
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選択形式:ログオン画面のユーザーID欄から登録済みのユーザーを選択します。
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直接入力方式:ログオン画面のユーザーID欄に直接IDを入力します。他ユーザーIDの閲覧を制限する場合にはこちらを選択してください。
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混合(直接入力・または選択)形式:選択形式、直接入力形式のどちらでもログオン可能です。

7) 領域ユーザーの登録制限設定し、[次へ]ボタンをクリックします。
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制限しない:システム管理者と処理レベルが領域責任者のユーザーが領域ユーザーを登録できます。
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システム管理者のみ:システム管理者のみ領域ユーザーを登録できます。

「利用状況ログの収集許諾」画面が表示されます。
8) システムの機能向上のために当社が利用状況ログを収集することを許可するか拒否するかを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

「入力内容の確認」画面が表示されます。
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利用状況ログの収集を拒否しても、PCAクラウドを利用できます。
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利用状況ログには個人を特定する情報やお客様が製品に入力した業務データは含まれません。
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利用状況ログの許可/拒否は、システムツールを使用して後から変更できます。
9) 入力内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

システム領域の登録が開始されます。
システム領域の登録が完了すると、システム領域の作成・更新の完了画面が表示されます。
10) [完了]ボタンをクリックします。

システム領域の作成・更新ウィザードが終了します。
システム領域の作成・更新ウィザードの手動起動
システム領域の作成・更新ウィザードが自動で起動しない場合や、システム領域の作成中に[キャンセル]ボタンをクリックして中断した場合は、[スタート]メニューから[(すべての)プログラム]→[PCAクラウド (製品名) 緊急時対応版]→[システム領域の作成・更新(PCAクラウド (製品名) 緊急時対応版)]を選択すると、システム領域の作成・更新ウィザードが起動します。
4. 製品サービスライセンスの追加
PCAクラウド緊急時対応版を使用するには、PCAクラウドの製造番号と、ご登録いただいたお客様の電話番号を使用して製品サービスライセンスを登録する必要があります。
1) [スタート]メニューから[(すべての)プログラム]→[PCAクラウド (製品名) 緊急時対応版]→[システムツール(PCAクラウド (製品名) 緊急時対応版)]を選択します。
PCAクラウド緊急時対応版の終了を促すメッセージが表示されます。
2) [OK]ボタンをクリックします。

ログオン画面が表示されます。
3) 「ユーザーID」および「パスワード」を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

システムツールが起動します。
4) 処理メニューの「製品サービスライセンスの管理」を選択し、[ライセンスの追加]ボタンをクリックします。

「製品サービスライセンスの登録」画面が表示されます。
5) PCAクラウド利用通知書に記載されている「製造番号」およびご登録いただいたお客様の「電話番号」を入力し、[製品サービスライセンスの確認]ボタンをクリックします。


製品サービスライセンスが照合され、該当する「製品名」および「有効期限」が表示されます。
6) [登録]ボタンをクリックします。

製品サービスライセンス登録の完了画面が表示されます。
7) [OK]ボタンをクリックします。

製品サービスライセンスの登録が完了し、システムツールに戻ります。
8) 製品サービスライセンスが「有効」になっていることを確認し、[閉じる]ボタンをクリックします。

システムツールが終了します。