データの保守

以下のような場合にデータの再集計や削除、初期化を実行します。

操作の練習のために登録したマスターや仕訳データをすべて無効にしたい
同じ汎用データを2回受け入れたために、伝票が重複してしまった
事業月度を変更したため、月次のデータが正しく集計されなくなった
マスターのコード桁数を変更したい

ヒントと注意事項

使用中のデータ領域の処理レベルが「領域責任者」のユーザーのみ本処理を実行できます。
他の処理をすべて終了させてからデータの保守を実行してください。
データの保守を開始すると、途中で作業を中止することはできません。
処理時間はご使用の機種、データ内容、データ件数により異なります。
万一の場合に備えて、事前に「データ領域のバックアップ」、または「データ領域の一括バックアップ」を実行してください。

画面

メニューの「ファイル」－「データの保守」を選択すると、以下のような画面が表示されます。

運用例（データの保守を実行する状況と項目）

データの保守が必要な状況と実行する保守メニューの項目は以下のようになっています。

状況		実行する項目と処理内容
【1．伝票系】
仕訳を登録した際に何らかのトラブルが発生し、試算表の金額と元帳等の金額が合わなくなってしまった	→	仕訳データの再集計指定した期間のデータを再集計します。
仕訳に承認印をまとめて押したい例：「法人基本情報の登録」で“仕訳データの反映”を“入力時”から“チェックリスト承認時”に変更した場合など	→	仕訳データの一括承認指定した条件の仕訳データを一括して承認します。
ある期間に誤った仕訳をたくさん登録してしまい、それを削除したい同じ汎用データを2度受け入れたために、伝票が重複してしまった	→	仕訳データの削除（二重線付加）指定した条件に当てはまる仕訳を削除（二重線付きデータに）します。仕訳に二重線を付けるだけで完全には削除されません。二重線付きの状態で画面表示・印刷されます。復旧することはできません。
	→	仕訳データの削除（データ削除）指定した条件に当てはまる仕訳を削除します。二重線を付けるのではなく、完全に削除します。復旧することはできません。
データバージョンが1.4以前のデータ領域について、データ更新後に元帳で諸口の内訳を出力させたい	→	仕訳データの更新（諸口の内訳）仕訳データを更新して、諸口の内訳を出力できるようにします。
運用途中に「キャッシュ・フロー計算項目の設定」で設定を変更した	→	キャッシュ･フロー仕訳の更新設定の変更をキャッシュ・フロー仕訳に反映します。
運用途中に「資金繰計算項目の設定」で設定を変更した	→	資金繰仕訳の更新設定の変更を資金繰仕訳に反映します。
自動付番される伝票番号の現在値を変更したい	→	伝票番号自動付番カウンタの編集自動付番される伝票番号の現在値を指定します。
伝票に設定したフセンを一括削除したい	→	フセンの一括削除指定した条件に当てはまる仕訳に設定されているフセンを一括削除します。
伝票に設定したスタンプを一括削除したい	→	スタンプの一括削除指定した条件に当てはまる仕訳に設定されているスタンプを一括削除します。
削除・訂正して二重線付きで30表示されている仕訳を削除したい	→	二重線付データの削除指定した期間の二重線付きデータを削除します。二重線付きデータを削除するのではなく、表示・非表示の切り替えを行う場合は、出力処理の条件指示画面の「その他の設定」－「二重線付データを出力する」で設定します。
【2．マスター系】
勘定科目コードの桁数、0詰めの設定を変更したい	→	勘定科目コード桁数変換勘定科目のコード桁数、0詰めの設定を一括して変更します。 ※ 少ない桁数への変更はできません。
補助科目コードの桁数、0詰めの設定を変更したい	→	補助科目コード桁数変換補助科目のコード桁数、0詰めの設定を一括して変更します。 ※ 少ない桁数への変更はできません。
部門コードの桁数を変更したい	→	部門コード桁数変換部門のコード桁数を一括して変更します。 ※ 少ない桁数への変更はできません。
部門グループコードの桁数を変更したい	→	部門グループコード桁数変換部門グループのコード桁数を一括して変更します。 ※ 少ない桁数への変更はできません。
登録してある勘定科目をすべて削除したい例）他の会計システムの勘定科目データを編集して受け入れる場合など	→	勘定科目マスターの一括削除削除不可科目を除いてすべての勘定科目を削除します。
登録した補助科目をすべて、もしくは勘定科目単位で削除したい	→	補助科目マスターの一括削除補助科目をすべて、もしくは勘定科目ごとに一括削除します。
登録した部門をすべて削除したい	→	部門マスターの一括削除すべての部門を一括削除します。
登録した部門グループをすべて削除したい	→	部門グループマスターの一括削除すべての部門グループを一括削除します。
登録した摘要をすべて削除したい登録した摘要を初期の状態に戻したい	→	摘要マスターの一括削除（初期化）すべての摘要を削除するか、初期の状態に戻します。
登録した自動仕訳をすべて削除したい	→	自動仕訳マスターの一括削除すべての自動仕訳を一括削除します。
登録した予約伝票をすべて削除したい	→	予約伝票マスターの一括削除すべての予約伝票を一括削除します。
登録した伝票エラーメッセージをすべて削除したい	→	伝票エラーメッセージの一括削除すべての伝票エラーメッセージを一括削除します。
登録したクイック仕訳作成ルールをすべて削除したい	→	クイック仕訳作成ルールマスターの一括削除すべてのクイック仕訳作成ルールを一括削除します。
登録した取引明細仕訳作成ルールをすべて削除したい	→	取引明細仕訳作成ルールマスターの一括削除すべての取引明細仕訳作成ルールを一括削除します。
部門や補助科目の期首残高を一括振替したい	→	期首残高の一括振替期首残高を他の部門、補助科目に一括で振り替えます。
導入時に登録した期首残高をすべて0にしたい	→	期首残高の一括削除残高区分を選択して期首残高を0にします。
過年度実績データをすべて0にしたい	→	過年度実績の一括削除決算期数、管理仕訳区分、部門を指定して過年度実績を0にします。
予算データをすべて0にしたい	→	予算の一括削除削除対象、予算区分、部門を指定して予算データを0にします。
期末更新によって関連付けられている前期データ領域を解除したい	→	前期領域との関連付け解除「法人基本情報の登録」の「前年度領域」の内容を消去します。
選択したマスターの税区分を一括変更したい	→	消費税率の一括更新選択したマスターの税区分を5％のものから8％のもの、8％のものから10％のものに一括更新します。勘定科目について更新すると、勘定科目属性も更新されます。
科目に設定されている税区分を一括変更したい	→	税区分の一括変更勘定科目、補助科目に設定されている借方・貸方税区分を一括変更します。
【3．設定系）系】
決算書の表示パターンを編集したが、元の状態に戻したい	→	決算書パターンの初期化「決算書」で編集した「決算書パターン」の内容を初期の状態にします。
決算届の表示パターンを編集したが、元の状態に戻したい	→	決算届パターンの初期化「決算届」で編集した「決算届パターン」の内容を初期の状態にします。
試算表の表示パターンを編集したが、元の状態に戻したい	→	試算表パターンの初期化「合計残高試算表」で編集した「試算表パターン」の内容を初期の状態にします。
キャッシュ・フロー計算項目の設定を、元の状態に戻したい	→	キャッシュ・フロー項目の初期化「キャッシュ・フロー計算項目の設定」で編集した内容を初期の状態にします。
キャッシュ・フロー計算書の集計項目を編集したが、元の状態に戻したい	→	キャッシュ･フロー計算テーブルの初期化「キャッシュ・フロー計算書」で編集した集計項目の内容を初期の状態にします。
資金繰実績推移表の計算項目を編集したが、元の状態に戻したい	→	資金繰計算項目の初期化「資金繰計算項目の設定」で編集した集計項目の内容を初期の状態にします。
法改正で税区分が追加されているはずなのに、追加されていない	→	税区分テーブルの初期化税区分を初期の状態にします。法改正などがあった場合に実行してください。