運用開始時の残高登録の考え方

運用開始時の“期首残高”は、以下の点に留意してください。

1) 「前準備」-「「前準備」-期首残高の登録で、期首の残高を登録します。運用開始時の残高ではありません。」で、期首の残高を登録します。運用開始時の残高ではありません。

期首残高のため、損益に関する勘定科目残高、補助科目残高、部門別期首残高はすべて0です(入力できません)。

2) 補助科目を使用したり、部門別管理を行ったりする場合は、それぞれの内訳ごとの残高登録が必要です。補助科目残高、部門別残高は、勘定科目残高とは独立していますので、それぞれ登録してください。

3) “貸倒引当金”“減価償却累計額”“償却累計額”“減損損失累計額”は、それぞれ貸方にプラス金額で入力します。「試算表」「決算書」上では、借方で控除する形式で表示・印刷されます。

4) 前期からの繰越利益積立金については、科目属性が“繰越利益積立金”の勘定科目(初期状態でコード桁数が3桁の場合、コード“437”)を使用します。

前期利益→プラス金額で入力します。

前期損失→マイナス金額で入力します。

  • 繰越利益積立金”を使用するのは、「前準備」-「法人基本情報の登録」-「管理情報」タブの「既定の会計基準」が「1:病院会計準則(平成29年4月1日以前)」以外の場合です。「1:病院会計準則(平成29年4月1日以前)」の場合は“繰越利益剰余金”となります。以降の説明も必要に応じてお読み替えください。

“繰越利益剰余金”の扱い

前期末の“繰越利益積立金”の金額を“繰越利益積立金”の期首残高として登録します。

期中から『PCA医療法人会計』の運用を開始する場合

各取引の明細が必要な場合には、「前準備」にて期首残高を登録後、期首から導入時までの取引をそれぞれ入力します。「データ入力」メニューの中の入力しやすい方法で入力してください。各取引の明細が必要ない場合には、以下の二通りの方法があります。

各取引の明細が必要ない場合の入力方法(1)

「前準備」にて期首残高を登録し、期首から導入時までの取引発生金額を「データ入力」-取引合計入力でまとめて入力します。

月ごとに入力しておけば、次年度へ繰り越した場合も過年度との比較資料が月単位で出力できます。

→各科目の相手科目は“諸口”となります。

各取引の明細が必要ない場合の入力方法(2)

「前準備」にて期首残高を登録せずに、導入直前の各科目の残高を入力します。試算表のイメージで「データ入力」-取引合計入力で入力してください。

この場合は、期首残高を登録しませんので入力の手間が省けますが、帳票を期首から出力した場合、期首残高は0円となります。

試算表のイメージで、導入直前の各科目の残高を入力します。

→各科目の相手科目は“諸口”となります。