汎用データの受入
指定した形式と合致する汎用データを受け入れます。受入可能なデータは、仕訳、前準備、工事情報処理の各マスター、原価予算、予算です。
汎用データの各項目を『PCA 建設業会計シリーズ』のどの項目に割り当てるか受入時に指定することができますので、項目の有無(一部必須項目あり)や順番について多様なデータの受入が可能です。
設定した項目の受入パターンは保存することができます。
ヒントと注意事項
以下は仕訳、マスター、原価予算、予算の汎用データを受け入れる場合の内容です。
-
処理をするユーザーに対して、入力・参照ロックが設定されている勘定科目、部門を使用しているデータは受け入れることができません。
-
受入可能な項目と項目ごとの注意事項、汎用データに設定されていない項目の登録初期値、データレイアウトについては、「汎用データレイアウト」、または製品内のDocフォルダのPDFファイルで参照することができます。
-
期首残高の汎用データ受入中は、「前準備」-「期首残高の登録」、「工事情報処理」-「工事別残高の登録」「原価予算の登録」で残高を登録することはできません。
-
セキュリティ設定は、処理起動時点の内容が有効になります。
処理を起動中に、セキュリティ設定を変更してその内容を反映させたい場合は、本処理を一度終了してから起動し直してください。
以下は仕訳の汎用データを受け入れる場合の内容です。
-
伝票中に受入不可能な仕訳が存在する場合、該当行の仕訳だけでなく、該当行を含む伝票単位で受入ができません。
-
1伝票に999を超える仕訳がある場合、分割して(複数の伝票として)受け入れます。
-
「前準備」-「会社基本情報の登録」-「基本情報」タブで、「部門管理」を「損益計算書科目」に設定している場合、受け入れる汎用データの損益計算書科目以外の勘定科目に部門が設定されていても、「共通部門」として受け入れます。
-
汎用データ内で同一伝票かどうかの判定は、以下のように行います。
-
直前のデータ行と伝票日付、伝票番号、仕訳区分、管理仕訳区分、入力プログラム区分を比較し、1つでも異なる項目が存在する場合、別伝票として扱います。
-
入力プログラム区分が「配賦入力」「共通原価配賦入力」の場合、直前のデータ行と配賦元税計算、配賦元集計方法、配賦元集計開始日付、配賦元集計終了日付、配賦元管理仕訳区分、配賦元部門コード、配賦元科目コード、配賦元補助コード、配賦元金額、配賦元未成原価区分、配賦元取引先コード、配賦元税区分コード、配賦元消費税額を比較し、1つでも異なる項目が存在する場合、別伝票として扱います。
-
「データ形式」が「スペース桁合わせ」の場合を除いて、伝票日付の先頭に“*”(半角アスタリスク)が付いていると、その仕訳から別伝票として扱います。
-
-
仕訳の汎用データを受け入れる場合、以下の項目は自動で設定され、データ内の値は無視されます。
-
◇ 入力プログラム区分
-
「システムA」で受け入れる場合:入力プログラム区分「高速入力」を「コクヨ式」に変換して自動設定します。
-
PSS会員以外で受け入れる場合:入力プログラム区分「取引明細受入」を「コクヨ式」に変換して自動設定します。
-
入力プログラム区分「出来高入力」を「コクヨ式」に変換して自動設定します。
-
通常で設定され得ない入力プログラム区分の場合、入力プログラム区分は「コクヨ式」を自動設定します。
-
-
◇ 税区分
入力プログラム区分が「配賦入力」のデータを受け入れる場合、税区分には“00”が設定されます。この場合を除き、「受入条件」-「その他の設定」-「デフォルトの税区分を設定する」にチェックマークが付いている場合は、以下の内容に自動設定されます。
-
存在している補助科目が入力されている場合、「前準備」-「補助科目の登録」-「借方・貸方税区分」に設定されている値
-
存在している勘定科目が入力されている場合「前準備」-「勘定科目の登録」-「借方・貸方税区分」に設定されている値
-
-
◇ 部門
工事に“共通原価”以外が入力されている場合は、その工事の担当部門を設定します。
それ以外で以下に該当する場合、科目コードが入力されていれば、部門に“共通部門”を自動設定します。
-
「前準備」-「会社基本情報の登録」-「基本情報」タブの「部門管理」が「管理しない」
-
「前準備」-「会社基本情報の登録」-「基本情報」タブの「部門管理」が「損益計算書科目」に設定されていて、入力されている科目コードが損益計算書科目以外の科目である
-
-
◇ 工事
-
入力プログラム区分が「給与データ受入」で、勘定科目の「工事入力」が「する」に設定されている場合は、工事に“共通原価”を設定します。
-
-
◇ 工種
次に該当するデータは、工種に“共通工種”を設定します。
-
入力プログラム区分が「給与データ受入」で、勘定科目の「工事入力」が「する」に設定されている場合
-
工事に“共通原価”が指定されている場合
-
勘定科目の「工事入力」が「する」に設定されていて、工種が未設定の場合
-
工種管理が「管理しない」に設定されていて、勘定科目の「工事入力」が「する」に設定されている場合
-
-
◇ 取引先
次の勘定科目が入力されている場合には、取引先に工事の請負先を設定します。
完成工事未収入金、未成工事受入金、工事受入金、完成工事高
取引先入力が「しない」の科目の場合、汎用データに設定されている取引先は無視され、空で受入されます。
-
-
「その他の設定」-「承認済みデータとして受け入れる」と承認階層の設定内容は、意図せず承認済みデータとして受入を実行してしまうことを防ぐため、ユーザー情報として保存しません。
処理の起動ごとに設定し直す必要があります。 -
入力プログラム区分が「現金出納帳入力」「預金通帳入力」「帳簿入力」「工事出金入力」の仕訳データを受け入れる場合、1伝票に複数の明細を登録することはできません。税抜で出力された場合の消費税明細行も別伝票とみなすため、貸借不一致で受け入れることはできません。
以下はマスターの汎用データを受け入れる場合の内容です。
-
以下のいずれかの条件に該当する場合、データを受け入れることができません。
-
不正な項目が存在する
-
それぞれのマスターに対して、重複コードが存在する
-
期首残高、工事別残高、原価予算、予算が登録済みである
-
処理をするユーザーに対して、入力・参照ロックが設定されている勘定科目、部門が汎用データに存在する
-
-
「前準備」-「会社基本情報の登録」-「基本情報」タブの「部門管理」が「管理しない」に設定されている場合は、部門を受け入れるデータとして選択することはできません。
-
「前準備」-「会社基本情報の登録」-「基本情報」タブの「工種管理」が「管理しない」に設定されている場合は、工種を受け入れるデータとして選択することはできません。
-
「伝票エラーメッセージ」の汎用データの受入は、「セキュリティ」-「領域ユーザーの登録」で、処理レベルが「領域責任者」に設定されているユーザーのみ実行することができます。
以下は予算の汎用データを受け入れる場合の内容です。
-
予算の金額は1,000円単位での受入となります。
-
予算の汎用データ受入中は、「予算」-「予算入力」で予算を登録することはできません。
-
摘要別予算の汎用データについて、既存データに上書きして受け入れると、新規追加行は末尾に追加されますので、受入後に摘要の位置が正しく受け入れられているかを確認してください。
-
工事別残高の汎用データについて、工種管理しない場合は工種別残高を登録することはできません。工事別残高の登録時に共通工種の工種別残高を自動で登録します。
-
原価予算の汎用データ受入中は「工事情報処理」-「原価予算の登録」で原価予算を登録することはできません。
-
日報データは、既に工事、工種、社員、日付が同じデータがある場合、汎用データの内容で置き換えられます。
画面
メニューの「随時」-「汎用データの受入」を選択すると、以下のような画面が表示されます。
