経費精算仕訳の受入

『PCA Hub経費精算』で仕訳計上された経費精算データを取得し、仕訳として受け入れます。

受入を実行するには、「随時」-「PCA Hub連動設定」で「経費精算」を有効にしておく必要があります。

ヒントと注意事項

  1. 以下の場合は、本処理を起動することができません。

    • 同じデータ領域内で、他のユーザーが本処理を起動している場合

    • 「随時」-「PCA Hub連動設定」で「経費精算」が有効になっていない場合

  2. 処理をするユーザーに対して、勘定科目、部門に入力・参照ロックが設定されている場合、以下の制限があります。

    【勘定科目に入力ロックまたは参照ロックが設定されている場合】

    • 仕訳入力

      ロック科目は指定できません。

    • 仕訳明細

      ロック科目を含む転送済み仕訳明細は該当行が“*”で表示されます。

    【部門に入力ロックまたは参照ロックが設定されている場合】

    • 仕訳入力

      ロック部門は指定できません。

    • 仕訳明細

      ロック部門を含む転送済み仕訳明細は該当行が“*”で表示されます。

  3. 作成される仕訳には以下の制限があります。

    • 本処理から登録した仕訳の入力プログラム区分は、「19:経費精算仕訳受入」になります。

  4. 仕訳の各項目には以下の内容が設定されます。必要に応じて仕訳明細画面で修正してください。

    項目

    状態が”転送済み”の場合

    登録履歴から作成

    状態が”転送する”の場合

    経費精算データから作成 (注1)

    伝票日付

    履歴の伝票日付

    経費精算データの伝票日付

    空白の場合は調整された伝票日付を設定(注2)

    伝票番号

    履歴の伝票番号

    経費精算データの伝票番号

    空白の場合は自動付番

    借方科目

    履歴の借方科目

    経費精算データの借方科目

    借方補助

    履歴の借方補助

    経費精算データの借方補助

    借方取引先

    履歴の借方取引先

    • 借方科目が取引先の入力必須(注3)

      経費精算データの借方取引先

    • それ以外

      空白

    借方部門

    履歴の借方部門

    • 借方科目が部門の入力必須(注4)

      経費精算データの借方部門

    • それ以外

      空白

    借方セグメント1~3

    履歴の借方セグメント1~3

    経費精算データの借方セグメント1~3

    借方税計算モード

    履歴の借方税計算モード

    経費精算データの借方税計算モード(注7)

    借方税区分

    履歴の借方税区分

    経費精算データの借方税区分(注5、注6)

    借方金額

    履歴の借方金額

    経費精算データの借方金額

    借方消費税額

    履歴の借方消費税額

    経費精算データの借方消費税額

    貸方科目

    履歴の貸方科目

    経費精算データの貸方科目

    貸方補助

    履歴の貸方補助

    経費精算データの貸方補助

    貸方取引先

    履歴の貸方取引先

    • 貸方科目が取引先の入力必須(注3)

      経費精算データの貸方取引先

    • それ以外

      空白

    貸方部門

    履歴の貸方部門

    • 貸方科目が部門の入力必須(注4)

      経費精算データの貸方部門

    • それ以外

      空白

    貸方セグメント1~3

    履歴の貸方セグメント1~3

    経費精算データの貸方セグメント1~3

    貸方税計算モード

    履歴の貸方税計算モード

    経費精算データの貸方税計算モード(注7)

    貸方税区分

    履歴の貸方税区分

    経費精算データの貸方税区分(注5、注6)

    貸方金額

    履歴の貸方金額

    経費精算データの貸方金額

    貸方消費税額

    履歴の貸方消費税額

    経費精算データの貸方消費税額

    摘要

    履歴の摘要

    経費精算データの摘要(注8)

    数字

    1~5

    履歴の数字1~5

    経費精算データの数字1~5

    金額

    1~5

    履歴の金額1~5

    経費精算データの金額1~5

    文字列

    1~5

    履歴の文字列1~5

    経費精算データの文字列1~5

    フセン

    空白

    空白

     

    (注1)

    『PCA Hub経費精算』で仕訳作成した経費精算データから仕訳明細を作成します。

    次の項目が不正な値である場合は、その項目を「空白」に読み替えてから仕訳明細を作成します。

     

    項目

    不正な値

    伝票日付

    次のいずれかに該当する

    • 日付以外の値

    • 会計期間外の日付

    • 「会社基本情報の登録」-「仕訳締切」により入力できない日付

    • 「領域ユーザーの登録」-「入力期間制限」により入力できない日付

    伝票番号

    次のいずれかに該当する

    • 数字以外が含まれている

    • 桁数が8桁以内ではない

    借方税計算モード

    貸方税計算モード

    次の値以外が設定されている

    • 0:税計算しない

    • 1:内税自動計算

    • 2:外税自動計算

    借方部門

    借方勘定科目

    借方補助科目

    借方税区分

    借方取引先

    借方セグメント1~3

    ※貸方も同様

    存在しないマスターが設定されている

     

    (注2)

    伝票日付が空白の場合は次の手順で設定します。

    (1)  本日日付を設定します。

    (2)  伝票日付が会計期間外の場合は、次の日付を設定します。

    本日日付が会計期間より前なら会計期間期首日

    本日日付が会計期間より後なら会計期間期末日

    (3)  伝票日付が「会社基本情報の登録」-「仕訳締切」により入力できない日付の場合は、仕訳締切日の翌日を設定します。

    (4)  伝票日付が「領域ユーザーの登録」-「入力期間制限」により入力できない日付の場合は、入力可能な期間のうち、現在の日付に最も近い日付を設定します。

    (注3) 

    次の場合に、取引先の入力が必須となります。

    「前準備」-「勘定科目の登録」の「取引先入力」が「する」に設定されている勘定科目が入力されている場合

    (注4)

    次の場合に、部門の入力が必須となります。

    • 部門管理が「全科目」の場合は全勘定科目

    • 部門管理が「損益計算科目」かつ勘定科目が損益計算科目の場合

    (注5)

    勘定科目が現預金属性または諸口または繰越利益剰余金の場合は「[00] 消費税に関係ない科目」を設定します。

    (注6)

    税区分が空白以外の場合は、取引先の事業者区分に応じた読み替えを行います。

    税区分が課税仕入れまたは課税仕入返還であり、仕訳に取引先が入力されている場合には、その取引先の事業者区分に応じて、免税事業者等からの課税仕入れの税区分に読み替えます。

    読み替えの動作の詳細は、「データ入力処理の概要」-「ヒントと注意事項6」の【税区分(免税事業者等からの課税仕入れ)について】を参照ください。

    また、「前準備」-「会社基本情報の登録」-「インボイス情報」-「免税事業者等からの課税仕入れの経理方法」で[入力時に自動計算]を選択している場合は、既存の課税仕入れ等の税区分と免税事業者等からの課税仕入れの税区分とで読み替えるときに、税率ごとの税抜金額・消費税額を再計算します。

    総額(税込金額)は変わりませんが、仕訳に入力される消費税額や外税自動計算の入力金額(税抜金額)が変更されます。

    (注7)

    経費精算データに借方(貸方)税計算モードが設定されていない場合は、次により仕訳明細の税計算モードを設定します。

    (1)  補助科目がある かつ 補助科目の「消費税自動計算」が「指定なし」以外なら、補助科目の「消費税自動計算」

    (2)  勘定科目の「消費税自動計算」が「指定なし」以外なら、勘定科目の「消費税自動計算」

    (3)  上記までに該当しないなら、会社基本情報の「消費税自動計算」

    (注8)

    摘要が全角128文字/半角256文字を超える場合、超える部分をカットします。

     

    ●「税計算しない」の場合に追加する消費税科目行

    税計算モードが[税計算しない]で、経費精算データの借方(貸方)税区分に税率が0%以外の税区分が設定されている場合は、消費税額を入力するため、次の内容で借方(貸方)に仮払消費税等または仮受消費税等の仕訳行を追加します。

    項目

    消費税科目行

    借方税計算モード

    [税計算しない]

    借方税区分

    経費精算データの借方税区分

    借方勘定科目

    • 借方税区分が仕入に係る税区分 (注1)

      仮払消費税等

    • 借方税区分が売上に係る税区分 (注2)

      仮受消費税等

    • それ以外

      空白

    借方補助科目

    空白

    借方取引先

    空白

    借方部門

    • 借方科目が空白以外

      • 部門管理が「全科目」

        1行上の仕訳行の借方部門

      • 部門管理が「管理しない」または「損益計算書科目」

        空白

    • 借方科目が空白

      空白

    借方セグメント1~3

    • 借方科目が空白以外

      1行上の仕訳行の借方セグメント1~3

    • 借方科目が空白

      空白

    借方金額

    • 借方科目が空白以外

      経費精算データの借方消費税額

    • 借方科目が空白

      空白

    借方消費税額

    空白

    貸方税計算モード

    [税計算しない]

    貸方税区分

    経費精算データの貸方税区分

    貸方勘定科目

    • 貸方税区分が仕入に係る税区分 (注1)

      仮払消費税等

    • 貸方税区分が売上に係る税区分 (注2)

      仮受消費税等

    • それ以外

      空白

    貸方補助科目

    空白

    貸方取引先

    空白

    貸方部門

    • 貸方科目が空白以外

      • 部門管理が「全科目」

        1行上の仕訳行の貸方部門

      • 部門管理が「管理しない」または「損益計算書科目」

        空白

    • 貸方科目が空白

      空白

    貸方セグメント1~3

    • 貸方科目が空白以外

      1行上の仕訳行の貸方セグメント1~3

    • 貸方科目が空白

      空白

    貸方金額

    • 貸方科目が空白以外

      経費精算データの貸方消費税額

    • 貸方科目が空白

      空白

    貸方消費税額

    空白

    摘要

    1行上の仕訳行の摘要

    数字1

    1行上の仕訳行の数字1

    数字2

    1行上の仕訳行の数字2

    数字3~5

    空白

    金額1~5

    空白

    文字列1~5

    空白

    フセン

    空白

     

    (注1)

    コードの先頭が次の文字の税区分をいいます。

    Q、R、S、T、U、V、ウ、エ、オ、カ、キ、ク、ケ、テ、ト

    (注2)

    コードの先頭が次の文字の税区分をいいます。

    B、C、D、E

画面

メニューの「デジタルデータ処理」-「PCA Hub経費精算」-「経費精算仕訳の受入」を選択すると、以下のような画面が表示されます。

画面出力すると以下のように表示されます。