過年度実績入力

過年度の実績を部門、セグメント単位で月別科目別(補助・取引先別)に入力します。主に『PCA hyper 会計シリーズ』を運用していない(データがない)期間がある場合に、『PCA hyper 会計シリーズ』を運用している期間(データが存在する)との比較のための実績を入力します。

通常は期末繰越時に翌期データに対し、前年度実績データとして自動で集計されますので、入力する必要はありません。

メニューバーの「編集」-「データ領域から再集計」を選択すると、任意の時点で実績を再集計することができます。

「e-文書法」対応文書管理ソフト『PCA Hub eDOC』との連動については、「『PCA eDOC』との連動について」をご覧ください。

ヒントと注意事項

  1. 処理をするユーザーに対して、勘定科目、部門に入力・参照ロックが設定されている場合、表示・指定・入力に以下の制限があります。

    • 入力ロック科目:入力を行うことはできません。

    • 参照ロック科目:該当行が“*”で表示されます。ロック科目を含む合計行・差額、ロック科目を集計範囲に含む集計行は“*”で表示されます。

    • 入力ロック部門:入力を行うことはできません。「指定なし(全社集計)」で入力することはできません。

    • 参照ロック部門:ロック部門を指定することはできません。「指定なし(全社集計)」を設定することはできません。

  2. 伝票の帳票への反映、承認、承認の解除、伝票の修正・削除には、いくつかの条件を満たす必要があります。

    条件については、「データ入力」-データ入力処理の概要の「ヒントと注意事項」をご覧ください。

  3. 「前準備」-「会社基本情報の登録」の「決算期数」が“1”の場合は、処理を起動することはできません。

  4. 【税区分(税率)について】

    入力時に計算される消費税額に適用する税区分(税率)は月度の終了年月日により、自動判定され設定されます。

    • 科目の税区分が8%税率の税区分

      • 2014年4月1日より前の日付の場合:5%税率の税区分

      • 2014年4月1日以後の日付の場合:8%税率の税区分

    • 科目の税区分が10%税率、8%軽減税率の税区分

      • 2019年10月1日より前の日付の場合:8%税率の税区分

      • 2019年10月1日以後の日付の場合:10%税率、8%軽減税率の税区分

  5. 以下の設定、本処理での項目指定内容の組み合わせにより、本処理で表示される勘定科目と入力できる金額欄が異なります。

    ≪設定、本処理での項目指定内容≫

    • 「前準備」-「会社基本情報の登録」-「基本情報」タブの「部門管理」(表内A列)

    • 本処理での部門指定(表内B列)

    • 「前準備」-「会社基本情報の登録」-「セグメント設定」の「セグメント1~3管理」(表内C列)

    • 本処理でのセグメント1~3指定(表内D列)

    • 「前準備」-「会社基本情報の登録」-「セグメント設定」の「セグメント1~3区分」の設定によって入力可能な金額欄が異なりますのでご注意ください。

    ≪本処理で表示される勘定科目と入力できる金額欄(複数のセグメントを管理する場合)≫

    部門
    管理(A)

    部門
    指定(B)

    セグメント管理が
    「管理しない」
    セグメントを除いた
    セグメント指定
    (C、D)

    区分が
    プロジェクト
    のセグメント
    指定
    (D)

    表示する科目

    入力できる金額欄

    管理
    しない

    なし

    指定なし

    なし

    BS科目

    期首残高

    セグメントを1つ指定

    なし

    BS科目

    期首残高

    あり

    すべての科目

    期首残高

    すべて指定あり

    なし/あり

    すべての科目

    月別金額、月別税額

    全科目

    なし

    指定なし

    なし

    BS科目

    期首残高

    セグメントを1つ指定

    なし

    BS科目

    期首残高

    あり

    すべての科目

    期首残高

    すべて指定あり

     

     

    入力不可

    あり

    指定なし

    なし

    BS科目

    期首残高

    セグメントを1つ指定

    なし

    BS科目

    期首残高

    あり

    すべての科目

    期首残高

    すべて指定あり

    なし/あり

    すべての科目

    月別金額、月別税額

    損益計算書科目

    なし

    指定なし

    なし

    BS科目

    期首残高

    セグメントを1つ指定

    なし

    BS科目

    期首残高

    あり

    すべての科目

    期首残高

    すべて指定あり

    なし/あり

    すべての科目

    月別金額、月別税額

    あり

    指定なし

     

     

    入力不可

    セグメントを1つ指定

     

     

    入力不可

    あり

    PL科目

    期首残高

    すべて指定あり

    なし/あり

    PL科目

    月別金額、月別税額

    上記以外(3つのセグメントを管理し、そのうちの2つのセグメントを指定した場合)

    入力不可

     

    ≪本処理で表示される勘定科目と入力できる金額欄(1つだけセグメントを管理する場合)≫

    部門
    管理(A)

    部門
    指定(B)

    セグメント管理が
    「管理しない」
    セグメントを除いた
    セグメント指定
    (C、D)

    区分が
    プロジェクト
    のセグメント
    指定
    (D)

    表示する科目

    入力できる金額欄

    管理しない

    なし

    指定なし

    なし

    BS科目

    期首残高

    指定あり

    なし

    すべての科目

    • BS科目の場合:期首残高、月別金額、月別税額

    • PL科目の場合:月別金額、月別税額

    あり

    すべての科目

    期首残高、月別金額、月別税額

    全科目

    なし

    どんな場合でも

    なし

    BS科目

    期首残高

    あり

    すべての科目

    期首残高

    あり

    指定なし

    なし

    BS科目

    期首残高

    指定あり

    なし

    すべての科目

    • BS科目の場合:期首残高、月別金額、月別税額

    • PL科目の場合:月別金額、月別税額

    あり

    すべての科目

    期首残高、月別金額、月別税額

    損益計算書科目

    なし

    指定なし

    なし

    BS科目

    期首残高

    指定あり

    なし

    BS科目

    期首残高、月別金額、月別税額

    あり

    すべての科目

    • BS科目の場合:期首残高、月別金額、月別税額

    • PL科目の場合:期首残高

    あり

    指定なし

    なし

     

    入力不可

    指定あり

    なし

    PL科目

    月別金額、月別税額

    あり

    PL科目

    期首残高、月別金額、月別税額

     

    ≪本処理で表示される勘定科目と入力できる金額欄(管理するセグメントが存在しない場合)≫

    部門
    管理(A)

    部門
    指定(B)

    セグメント管理が
    「管理しない」
    セグメントを除いた
    セグメント指定
    (C、D)

    区分が
    プロジェクト
    のセグメント
    指定
    (D)

    表示する科目

    入力できる金額欄

    管理しない

    なし

       

    すべての科目

    • BS科目の場合:期首残高、月別金額、月別税額

    • PL科目の場合:期首残高

    全科目

    なし

       

    BS科目

    期首残高

    あり

       

    すべての科目

    • BS科目の場合:期首残高、月別金額、月別税額

    • PL科目の場合:期首残高

    損益計算書科目

    なし

       

    BS科目

    期首残高、月別金額、月別税額

     

       

    PL科目

    月別金額、月別税額

  6. 「残高区分」が「勘定科目別補助科目」「勘定科目別取引先」のどちらの場合でも、勘定科目の金額が入力可能ですが、金額としてのデータは1つしか保持していませんので、補助科目、取引先のどちらかで修正すると、もう片方の金額も変更されますのでご注意ください。

  7. 勘定科目別補助科目別取引先と勘定科目別取引先別勘定科目の金額は、過年度実績入力では扱いません。

  8. データ領域からの集計は、当期の勘定科目等を参照して行います。

    勘定科目等のコードが前期と当期で異なる場合は、正しく集計されません。

画面

メニューの「前準備」-「過年度実績入力」を選択すると、以下のような画面が表示されます。