取引明細の受入
「PCA FinTechサービス」から取引明細を取得し、仕訳として受け入れます。
受入を実行するには、以下の事前準備・条件が必要です。
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『PCAソフト』のパッケージ版(クラウド版、サブスク版以外の製品)をご利用の場合、PSS会員加入を行い、加入情報を「システムツール」-「製品サービスライセンスの管理」で登録する。
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WEB上で取引明細が閲覧できる銀行口座、クレジットカードを持っている。
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「PCA FinTechサービス」申込受付サイト(URL → https://ssl.pca.co.jp/fintech/top.asp)で申し込む。
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メールで通知されたダウンロードサイトより「PCA FinTechツール」をダウンロードして、セットアップする。
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「PCA FinTechサービス」の利用登録をし、銀行口座、クレジットカードを登録する。
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「デジタルデータ処理」-「FinTech処理」-「銀行口座・クレジットカードの連携設定」で「PCA FinTechサービス」に登録済の銀行口座、クレジットカードと『PCA 会計シリーズ』の勘定科目、補助科目を関連付ける。
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※ 「取引明細の受入で使用する」にチェックを付けないと、本処理で使用できません。
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ヒントと注意事項
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「デジタルデータ処理」-「FinTech処理」-「銀行口座・クレジットカードの連携設定」「取引明細の受入」は、『PCAソフト』のパッケージ版(クラウド版、サブスク版以外の製品)をご利用の場合、PSS会員加入が必要な処理です。
加入情報は「システムツール」-「製品サービスライセンスの管理」で登録します。
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以下の場合は、本処理を起動することができません。
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同じデータ領域内で、他のユーザーが本処理を起動している場合
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同じデータ領域内で、他のユーザーが「取引明細仕訳作成ルールの登録」を起動している場合
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使用できる(「銀行口座・クレジットカードの連携設定」で関連付けられている科目がロックされていない)銀行口座、クレジットカードが1件もない場合
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処理をするユーザーに対して、勘定科目、部門に入力・参照ロックが設定されている場合、以下の制限があります。
なお、取引明細の仕訳転送履歴にロック科目・部門が含まれる場合、「仕訳選択」画面の選択候補として表示されません。
【勘定科目に入力ロックまたは参照ロックが設定されている場合】
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◇ 口座選択時
ロック科目が関連付けられている銀行口座、クレジットカードは表示されません。
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◇ 仕訳入力
ロック科目は指定できません。
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◇ 仕訳明細
ロック科目を含む転送済み仕訳明細は該当行が“*”で表示されます。
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◇ 仕訳選択
仕訳選択にロック科目を含む仕訳を転送した取引明細は表示されません。
【部門に入力ロックまたは参照ロックが設定されている場合】
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◇ 仕訳入力
ロック部門は指定できません。
-
◇ 仕訳明細
ロック部門を含む転送済み仕訳明細は該当行が“*”で表示されます。
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◇ 仕訳選択
仕訳選択にロック部門を含む仕訳を転送した取引明細は表示されません。
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作成される仕訳には以下の制限があります。
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◇ 本処理から登録した仕訳の入力プログラム区分は、「16:取引明細受入」になります。
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≪振込手数料について≫ ※入金データの受入時のみ
振込手数料が先方負担の場合、取引先への請求金額がそのまま明細データに入っていますので手数料を計算する必要はありません。
しかし、当方負担の場合は明細データには手数料が引かれた金額が入っています。
このまま仕訳を登録すると売掛金・未収入金などの債権の消し込みが適切に行えませんので、手数料を計算して本来の請求金額に合わせます。
手数料の計算方法は入出金仕訳ごとに設定できます。
(1)「手数料区分の編集」画面で、手数料区分を登録します。
金融機関によって手数料が異なることがありますので、いくつかのパターンを登録しておきます。
(2)「手数料仕訳の追加」画面で、登録した手数料区分を選択します。
振込金額に関係なく常に同じ手数料の得意先は定額料金を設定できます。
手数料は次のように計算されます。
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0:定額料金を使用する:定額料金に設定された金額を手数料とします。
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「手数料区分の編集」で設定した手数料区分が選択されている場合:選択されている手数料区分を見て決定します。
例)30,000円未満が550円、30,000円以上が770円という設定のとき。
振込金額 ≧ 30,000円+550円-770円のときは770円、そうでなければ550円。
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※ 振込金額が30,000円に近いとき正しく判定できませんので、手数料行を追加後に金額を訂正してください。
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計算された手数料と振込金額を合計すれば、請求金額と等しくなるはずです。
異なる場合は計算された手数料を正しい金額に訂正してください。
ただしその際は、請求金額が全額振り込まれないことも考慮してください。
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「取引明細の受入」を実行する前に、「PCA FinTechサービス」あるいは「PCA FinTechツール」で事前に明細を取得しておく必要があります。
最新明細の取得は、以下のどちらかで行ってください。
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「PCA FinTechツール」にて、明細取得を行う。
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「PCA FinTechサービス」にて、自動更新の設定を行う。
操作方法や設定方法は各ヘルプ、よくあるご質問等で確認してください。
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作成する仕訳について
仕訳作成ルールの条件と合致する取引明細の場合は仕訳作成ルールから仕訳を作成します。
条件の合致する仕訳作成ルールが無い場合、類似する取引明細から仕訳を作成します。
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※ 「類似する取引明細」は、仕訳登録履歴と入力済みのデータを表示します。
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◇ 仕訳作成ルールからの仕訳作成
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検索条件
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ルールで使用されているすべての科目と部門が入力ロック・参照ロックされていない
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「取引明細の受入で使用する」がON
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ルール条件がすべて一致
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優先順位
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1. ルールの「優先順位」 昇順
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2. 取引内容 → 備考→取引先支店名(利用先→利用者)の順で順位付け
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3. 更新日順
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◇ 類似する取引明細からの仕訳作成
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検索条件
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登録履歴で使用されているすべての科目と部門が入力ロック・参照ロックされていない
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状態が[転送する]
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取引内容、備考、取引先支店名(利用先、利用者)が一致
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優先順位
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一致する項目数が多いものを優先
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一致する項目数が同数の場合は、取引内容、備考、取引先支店名(利用先、利用者)の順に優先
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仕訳項目
仕訳作成ルール
履歴あり
履歴、仕訳作成ルールなし
借方税計算モード
仕訳作成ルールの借方税計算モード
「指定なし以外」
仕訳作成ルールの借方税計算モード
「指定なし」
借方補助の税計算モード
「指定なし以外」
借方補助の税計算モード
「指定なし」または借方補助が「空白」
借方科目の税計算モード
「指定なし以外」
借方科目の税計算モード
「指定なし」または借方科目が「空白」
会社基本情報の税計算モード
履歴の借方税計算モード
基本情報の[消費税自動計算]
借方税区分
仕訳作成ルールの借方税区分
1行目
取引明細キーの[入出金区分]
[入金]
勘定科目の税区分
[出金]
履歴の借方税区分
2行目以降
履歴の借方税区分
1行目
取引明細キーの[入出金区分]
[入金]
勘定科目の税区分
[出金]
空白
2行目以降
空白
借方科目
仕訳作成ルールの借方科目
1行目
取引明細キーの[入出金区分]
[入金]
口座の設定に従う
[出金]
履歴の借方科目
2行目以降
履歴の借方科目
1行目
取引明細キーの[入出金区分]
[入金]
口座の設定に従う
[出金]
空白
2行目以降
空白
借方補助
仕訳作成ルールの借方補助
1行目
取引明細キーの[入出金区分]
[入金]
口座の設定に従う
[出金]
履歴の借方補助
2行目以降
履歴の借方補助
1行目
取引明細キーの[入出金区分]
[入金]
口座の設定に従う
[出金]
空白
2行目以降
空白
借方部門
借方科目
「空白以外」
借方部門の入力必須
「入力必須」(注1)
仕訳作成ルールの借方部門
「入力必須ではない」
共通部門
「空白」
空白
借方科目
「空白以外」
借方部門の入力必須
「入力必須」(注1)
履歴の借方部門
「入力必須ではない」
共通部門
「空白」
空白
借方金額
取引データの[金額]
取引データの[金額]
取引データの[金額]
借方消費税額
内税自動計算の場合:借方金額×(借方税区分の税率×100) ÷ ((税率 + 1)×100)
外税自動計算の場合:借方金額×借方税区分の税率
内税自動計算の場合:借方金額×(借方税区分の税率×100) ÷ ((税率 + 1)×100)
外税自動計算の場合:借方金額×借方税区分の税率
0
貸方税計算モード
仕訳作成ルールの貸方税計算モード
「指定なし以外」
仕訳作成ルールの貸方税計算モード
「指定なし」
貸方補助の税計算モード
「指定なし以外」
貸方補助の税計算モード
「指定なし」または貸方補助が「空白」
貸方科目の税計算モード
「指定なし以外」
貸方科目の税計算モード
「指定なし」または貸方科目が「空白」
会社基本情報の税計算モード
履歴の貸方税計算モード
基本情報の[消費税自動計算]
貸方税区分
仕訳作成ルールの貸方税区分
1行目
取引明細キーの[入出金区分]
[入金]
履歴の借方税区分
[出金]
勘定科目の税区分
2行目以降
履歴の貸方税区分
1行目
取引明細キーの[入出金区分]
[入金]
空白
[出金]
勘定科目の税区分
2行目以降
空白
貸方科目
仕訳作成ルールの貸方科目
1行目
取引明細キーの[入出金区分]
[入金]
履歴の貸方科目
[出金]
口座の設定に従う
2行目以降
履歴の貸方科目
1行目
取引明細キーの[入出金区分]
[入金]
空白
[出金]
口座の設定に従う
2行目以降
空白
貸方補助
仕訳作成ルールの貸方補助
1行目
取引明細キーの[入出金区分]
[入金]
履歴の貸方補助
[出金]
口座の設定に従う
2行目以降
履歴の貸方補助
1行目
取引明細キーの[入出金区分]
[入金]
空白
[出金]
口座の設定に従う
2行目以降
空白
貸方部門
貸方科目
「空白以外」
貸方部門の入力必須
「入力必須」(注1)
仕訳作成ルールの貸方部門
「入力必須ではない」
共通部門
「空白」
空白
貸方科目
「空白以外」
貸方部門の入力必須
「入力必須」(注1)
履歴の貸方部門
「入力必須ではない」
共通部門
「空白」
空白
貸方金額
取引データの[金額]
取引データの[金額]
取引データの[金額]
貸方消費税額
内税自動計算の場合:貸方金額×(貸方税区分の税率×100) ÷ ((税率 + 1)×100)
外税自動計算の場合:貸方金額×貸方税区分の税率
内税自動計算の場合:貸方金額×(貸方税区分の税率×100) ÷ ((税率 + 1)×100)
外税自動計算の場合:貸方金額×貸方税区分の税率
0
摘要
仕訳作成ルールが選択されている場合は仕訳作成ルールの摘要設定に従った内容
上記以外はクイック受入の初期設定/摘要設定に従った内容
摘要が全角128文字/半角256文字を超える分はカット
条件指示の[登録履歴の摘要]
「使用する」
履歴の摘要
「使用しない」
②と同様
取引データの受入設定/摘要設定に従った内容
摘要が全角128文字/半角256文字を超える分はカット
数字1~5
金額1~5
文字列1~5
フセン
(注1)
次の場合に、部門の入力が必須となります。
-
部門管理が「全科目」の場合は全勘定科目
-
部門管理が「損益計算書科目」かつ勘定科目が損益計算書科目の場合
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画面
メニューの「デジタルデータ処理」-「FinTech処理」-「取引明細の受入」を選択すると、以下のような画面が表示されます。
画面出力をすると以下のような画面が表示されます。