導入事例
ワコオ工業株式会社 様
複数の会社を一括して管理し、リアルタイムで数字をつかむ。伸びる企業の経営者や経理担当者の力になれる『PCAクラウド』のスケーラビリティ
ワコオ工業株式会社は、北海道で初めての安全弁・調節弁・ポンプ等のメンテナンス専門会社として、1970年に設立された。以来、40年以上にわたり実績と信頼を築き上げ、順調に業績を拡大してきた。その成長の中で、会計データを迅速かつ確実に管理していく手段の一つとして導入したのが『PCAクラウド』だ。『PCAクラウド』によって会計データの共有だけでなく、他にもメリットが生まれているという。成長を続ける企業の中で、『PCAクラウド』がどのように活用されているのかを伺った。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
-
- 遠隔地に点在するグループ会社の会計処理を確実に実行したい。
- 現場ごとの原価管理をしたい。
- 会計担当者にも事務的負担の少ないスピーディーな情報共有の仕組みをつくりたい。
- 導入の効果
-
- 『PCAクラウド』は同時接続台数による料金設定であり、インストール台数には制限がない。そのため、遠隔地のグループ会社の数字を本社経理担当者や出張先にいる社長がいつでもリアルタイムで確認できる。
- 『PCA会計X クラウド』と『レッツ原価管理GO!』※1との連動により現場ごとの工事原価の一元管理が可能に。
- 『PCA会計X クラウド』の帳票出力は合計残高試算表などを簡単にPDF化でき、メール添付などによってスピーディーに情報共有できる。
導入システム
- PCAクラウド プリペイドプラン (Type6 3CAL)
- PCA会計 クラウド
※1:『レッツ原価管理Go!』は、レッツ(株)の製品です。
導入企業とプロフィール
ワコオ工業株式会社
資本金 | 7,000万円 | 従業員数 | 42名 |
---|---|---|---|
主業種 | 建設業 | ||
業務内容 | バルブ・ポンプ販売及びメンテナンスサービス | ||
本社所在地 | 〒003-0013 北海道札幌市白石区中央3条2丁目1番50号 | ||
設立年月日 | 昭和45年4月11日 | ||
URL | http://www.waquo.co.jp/ |
導入前の運用と課題
パソコンの入れ替えに左右されない環境にしたい
バルブ・コック弁の製造・販売・修理業として設立したワコオ工業株式会社。1970年の設立後は機械工場の設立、さらに建設業にも進出。拠点の札幌市白石区以外にも札幌市東区や苫小牧市にも営業所を新設し、海外進出や横浜営業所の開設など順調に業績を伸ばしている。
同社は20年以上前にPCA製品を導入し、その後、『EasyNetwork版』によるネットワーク環境で『PCA会計8V.2』を使用していた。『EasyNetwork版』はホストPCでデータを保管し、クライアントPCでもそのデータを利用できるネットワーク環境で、2台で気軽にPCAソフトを利用したい場合に適している。
同社の場合も2台のパソコンをネットワークで繋ぎ会計処理を行っていた。しかしホストPCを入れ替えることになり、それがきっかけで『PCAクラウド』を検討したと同社企画部企画課の野沢いずみ氏は当時を振り返る。
「当時は『EasyNetwork版』のネットワーク環境で運用していたのですが、当社の場合はホストPCを入れ替えると『PCA会計8V.2』を継続して使えなくなる環境でした。そのことが『PCAクラウド』を検討する直接的なきっかけになったのですが、結果として『PCAクラウド』にしたことで、パソコンをいつ入れ替えても、あるいはどのパソコンからでも、会計処理をとめずに実行できる環境は整ったことになります」(野沢氏)
選定のポイント
遠隔地にある複数の拠点の会計状況をリアルタイムで確認できる
当初はパソコンの入れ替えに左右されないネットワーク環境として検討された『PCAクラウド』だが、それ以外にも同社ならではの事情も重なったという。それは同社が着実に実績を築き事業を拡大させてきたことで、複数の拠点ができたことだった。
「平成25年に横浜営業所が開設し、他にグループ会社も増えました。そこで、遠隔地の営業所やグループ会社の会計状況もリアルタイムで確認したいと考えました。それまでグループ会社では社内に事務担当者はいたものの、税務業務や複雑な会計処理はほぼ税理士に任せている状況だったため、そこを改善したいと思いました。そのグループ会社の規模は決して大きくなく、事務担当者は経理知識をある程度持っていました。それならば一度『PCAクラウド』を試してみようかと思い導入しました」
現在、同社では、札幌の本社とグループ会社、そして移動の多い社長のノートパソコンなど複数のパソコンから『PCA会計X クラウド』を利用・閲覧できる環境にしている。
「現時点でのライセンス数(同時接続台数)は3台ですが、『PCA会計X クラウド』をインストールしている台数は結構多いです。1人で2台のパソコンを使うケースもあり、そのどちらからも利用できるようにしていますし、利用する可能性のあるパソコンにはほぼインストールしていますね」
導入後の効果
何台ものパソコンにインストールできるメリット
選定ポイントの一つにもなった「何台のパソコンにもインストールできる」という『PCAクラウド』の特徴が、同社では大きなメリットとして評価されている。とりわけグループ企業全体の数字をいつでも確認できるという点では、複数の企業を抱える経営者にとって大きな利点があるだろうと野沢氏は語る。
「社長から聞いた感想としては、複数の会社の会計データを1つのソフトによって切り替えながら確認できるので、扱いやすくて便利だそうです。会社が複数あると帳票も違ってくるケースがありますよね。しかし『PCA会計X クラウド』なら、複数の会社のデータを1つのソフトに集約したうえで、なおかつそのデータをいつでもどこからでも確認できます。これまでは会社にいないと確認できなかった数字を、今は社長の自宅からでも確認でき、その点は喜んでおられるのではないでしょうか」
同社のように複数のグループ企業を持つ経営者にとって『PCAクラウド』のスケーラビリティは大きなメリットになる。また、グループ企業を一括して管理したい場合だけでなく、例えば繁忙期と通常期で業務量に差がある企業の場合は、時期によってライセンス数を変更することも可能だ。
『PCAクラウド』によって万が一のトラブルへの不安も解消
『PCAクラウド』のメリットを上手に業務へ活用している同社だが、クラウド導入に関しても特に大きな不安はなく、むしろ安心感が加わったという。
「例えばクラウドに対するセキュリティの不安については、これは私のような専門外の者が考えても仕方ないですからね。おそらく自社内のサーバーで起こる問題の方が多いのではないかと思います。そういう意味では外部のサーバーの方が信頼度は高いでしょうから、ここはPCAを信頼してお任せしました。また、以前の『EasyNetwork版』もサーバー管理の心配はありませんでしたが、ホストPCが壊れたらどうしようという不安は常にありました。しかし『PCAクラウド』でこの心配も解消できたことになります」
『PCAクラウド』では緊急時に対応するためのスタンドアロン版も標準添付しており、仮にインターネット回線が不通になった場合でも処理を実行できる。
『PCAクラウド』の柔軟性と『PCA会計Xクラウド』の使いやすさ
同社では『PCA会計X クラウド』と工事原価管理ソフト『レッツ原価管理Go!※1』を連携させて使用している。これによって現場1件ごとの見積・実行予算作成から支払業務まで一元管理でき、複数の現場を抱えている場合にもスムーズに仕訳の処理ができる。
『PCAクラウド』ではPOSやハンディーターミナルとの連携、また同社のように外部メーカーのソフトとの連携など、『PCAクラウド』の柔軟性を活かした様々な業務ソリューションを用意している。
一方で『PCA会計X クラウド』については帳簿出力で容易にPDF化できる機能を使い、業務を迅速化させているという。『PCA会計X クラウド』では紙に印刷するのと同じようにExcel(R)データ出力やPDFファイル作成ができ、PDF出力の場合は科目の区切りにしおりが自動生成される。
「当社の場合は主に合計残高試算表と総勘定元帳をPDF化し、それをメール添付によって社長や常務などへ素早く送っています」
経理全般の知識が豊富な野沢氏は『PCA会計X クラウド』について次のように評価している。
「会計連動についてはまだ操作に慣れていないため印象を語るのは難しいのですが、『PCA会計X クラウド』のよさを改めて考えると、そのシンプルさに強みがあると思います。以前、別のソフトを使ったときは帳票を1枚出すのに多くの入力手順が必要でしたが、PCAは必要最小限にまとまっています。ですから操作に不慣れな人でも割とはやく扱えるようになると思います。当社でもみんなあっさりと使えましたからね。操作がわからずに困ったという話は聞いたことがありません。そういう点ではルーチンワークがしやすいソフトというか、実際の業務をよく知って作られたソフトだと思います」
成長を続ける会社の経理担当者にとって、『PCAクラウド』で分業できることの価値
遠隔地の会計状況の確認、社内での情報共有のスピード化など『PCA会計X クラウド』導入のメリットを挙げた野沢氏だが、そこに追加して「業務の分業化」も大きいと語る。
「当社は新しい営業所の開設や子会社の買収など順調に成長してきましたが、この間、経理業務については私が1名で売上入力などを行ってきました。まだ試行錯誤の途中ですが、この部分を『PCAクラウド』によって他の社員と分業できる見通しが立つようになりました。導入時はあまり意識していなかったメリットですが、今後の更なる会社の成長も考えると導入してよかったと思います」
今後の展望と課題
今後も顧客にとっての安心を守り続けられる企業として
今後の課題としては、導入して日が浅いためまだ使いこなしている実感が持てない『レッツ原価管理Go!』と『PCA会計X クラウド』のデータ連動をスムーズに運用していきたいと語る野沢氏。さらに、新しく加わった子会社にも導入しうまく稼働させていきたいそうだ。
「当社は築きあげた技術と信頼を、今以上に多くのお客さまへ提供し、お客さまにとっての安心を守り続けることを目指しています。今後もPCAには当社の業務をバックアップしていただける商品・サービスの提供を期待しています」
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ピー・シー・エーから一言
この度はPCAクラウドをご導入いただきまして、有難うございます。
貴社の規模拡大に伴い、益々クラウドご導入のメリットを享受されるのではないかと考えてます。
海外展開に関しても、現地法人でご利用頂く会計システムと連動できるツール等ございますので、更なるご提案をさせていただければと思っております。
貴社のご成長と共に、PCAクラウドも成長していきます。
これからも末永く「PCAクラウド」をご利用いただければ幸いでございます。
『PCA会計Ⅹ クラウド』をご利用いただきありがとうございます。
どこからでもデータを参照できること、インストールしていただく台数に制限がないことなど、『PCAクラウド』のメリットが貴社で活かされているのを感じ、大変嬉しく思います。
また、操作性は『PCA会計Ⅹ』開発中に工夫したところでしたので、シンプルで操作がわかりやすいと評価していただき嬉しい限りです。
さらに20年30年とお使いいただけるように精進してまいりますので、引き続き『PCA会計Ⅹ クラウド』をご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。