導入事例

一般社団法人 富山県トラック協会 様

一般社団法人 富山県トラック協会 様

『PCAクラウド』でコストダウンに成功。サーバーリースとサーバレスでは年間8万円の差額に。さらに管理の手間も削減し、限られた人的資源を有効に活用。

適正で安全なトラック運送事業のために組織された富山県トラック協会。同法人では現在、『PCAクラウド』『PCA公益法人会計V.12』『PCA給与X』を導入し、業務の確実化・スマート化を推し進めている最中だ。近隣県のトラック協会の中でも、富山県トラック協会はいち早くクラウド化を進め、PCAソフトも巧みに利用している。同法人が『PCAクラウド』に注目した理由、そしてPCA製品によって業務がどのように改善されたかを伺った。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • サーバー管理の時間と手間を軽減したい。
  • 制度改革のたびにバージョンアップしていると費用がかさむ。
  • 『社団法人』から『一般社団法人』へと変わり、新会計基準に対応できるソフトに。
導入の効果
  • 『PCAクラウド』ならサーバー設置型のような管理が不要。
  • 『PCAクラウド』ならバージョンアップ費用が不要。長期的な視野で見ても、制度改革などの変化に対応しやすい。
  • 『PCA公益法人会計V.12』なら新会計基準に対応。

導入システム

  • PCAクラウド イニシャル’0’プラン (Type2 2CAL)
    ※ 【イニシャル’0’プラン】 初期費用なし、月額利用料のみでご利用いただけるプランです。
    • PCA公益法人会計V.12 for SaaS
    • PCA給与X クラウド

※ 2012年10月に、『PCA for SaaS』から『PCAクラウド』へ名称を変更いたしました。

※表示価格は税込です。

導入企業とプロフィール

一般社団法人 富山県トラック協会

所在地〒939-2708 富山県富山市婦中町島本郷1-5
設立年月日昭和23年(1948年)7月
職員数13名
業務内容トラック運送業用の振興・発展のための業務
正会員数571事業者
加入車両台数11,298台
URLhttp://www.toyamatrucking.or.jp
コンセプト

生活と産業を支え、環境を守り、社会と共生を
社団法人富山県トラック協会は、富山県内に営業所または営業区域をもつ貨物自動車運送事業者などにより組織された公益法人です。
昭和23年(1948年)7月に運輸大臣から設立許可を受けて以来、公益法人として地域社会への貢献と会員事業者の社会的・経済的地位の向上を図るために努力してまいりました。
平成20年12月に施行された公益法人制度改革により、富山県知事の認可を受け、平成25年4月1日より「一般社団法人富山県トラック協会」として新たな出発をいたしました。

導入前の運用と課題

サーバーのメンテナンスにかかる負担を軽減したい

昭和23年に正会員数5事業者、車両数453台でスタートした一般社団法人富山県トラック協会。現在は正会員数571事業者、加入している車両台数は11,298台(平成25年 4月 1日現在)へと成長し、富山県内の約8割のトラック事業者が同法人に加盟している。

富山県トラック協会が『PCAクラウド』の導入および『PCA公益法人会計V.12』へのバージョンアップを決定した理由について、総務部 部長 渡辺秀人氏は「一言でいうなら、ちょうどよいタイミングでした」と振り返る。

「同時期に大きく3つの課題が重なりました。まず1つ目の課題は、当時使用していたサーバーのリース契約の期限が迫ってきていた点。2つ目はバージョンアップ費用の問題。そして3つ目は当法人が新公益法人制度によって『社団法人』から『一般社団法人』へと変わり、新会計基準に対応できるソフトへの切り替えが急がれていた点でした」
とりわけサーバーについては、管理の煩わしさが気になっていたという。多くの中小企業や法人では、サーバーの管理者を社内に常駐させるのは難しく、社員や職員が兼任しているケースがほとんどだ。同法人でも職員がサーバーのメンテナンスを行っていたが、その担当者が退職。そこでメンテナンスを業者に委託したものの、業者内での引継ぎなどに不備もあり、結果、同法人の職員の時間と手間をとることになった。そのため“サーバーレス”である『PCAクラウド』には大きな可能性を感じたという。

一般社団法人 富山県トラック協会 総務部 部長 渡辺 秀人 氏
一般社団法人 富山県トラック協会
総務部 部長
渡辺 秀人 氏

選定のポイントと稼動までのスケジュール

サーバーリースとサーバーレスでは年間約8万円の差が!

渡辺氏が『PCAクラウド』の導入、『PCA公益法人会計V.12』へのバージョンアップを具体的に考えるようになったのは、当然、コスト面も大きかった。一般社団法人への移行に伴い、会計(科目・様式)の変更が必要となり、また公益目的支出計画などのための書類作成も求められることになったのだが、そのためには『PCA公益法人会計V.10』から『PCA公益法人会計V.12』へのバージョンアップはどうしても行いたい。そこで、渡辺氏は「サーバー再契約+バージョンアップ」と「クラウド化(※バージョンアップ費用は不要)」の2つの選択肢について、綿密な比較検討を行った。

「当法人の場合には、仮にサーバーをリース契約しバージョンアップする場合だと、まずバージョンアップに約143,000円必要で、かつリース料とメンテナンスの更新料だけで年間462,000円かかることがわかりました。一方、クラウドにした場合はメンテナンス料込みで月額27,500円、年額で330,000円。『PCA給与X』も視野に入れていましたから、それを併せて利用した場合でも年額376,200円。これまでの費用よりも年額85,800円も低く抑えることができるとわかりました。またバージョンアップ費用が不要な点は、頻繁に行われる公益法人会計の改正など、今後の長期的な視野で考えると大きな意味があります。さっそく上司へと導入の伺いを立て、昨年8月に試験導入し、その後問題なく10月からの本稼働へと至りました」

導入後の効果

『PCAクラウド』なら緊急時のスタンドアロン利用が可能

実際に『PCAクラウド』を導入後は、処理速度などにはまったく問題はなく、スムーズに利用できているそうだ。情報の一元化などのメリットは当然だが、やはり当初の課題であったメンテナンスの煩わしさから解放された点は大きいと渡辺氏は語る。また万が一回線が利用できない場合でも、スタンドアロン版で運用できる安心感もあるという。バックアップさえしっかり行っておけば、運用に問題はなく、回線が復旧した後は、最新のデータに一元化できる。

セキュリティについても、『PCAクラウド』は他の一般的なクラウドとは異なりかなり厳格なセキュリティ体制を敷いており、その点も導入前にPCA担当者に確認し、特に大きな不安はなかったという。他にも、副次的な効果として、サーバーを置かなくてもよくなったため、約1平方メートル分のスペースが空くなど、スマート化は目に見える形でも表れている。

クラウドで『PCA公益法人会計V.12』を利用できるのが最大の特長

このような『PCAクラウド』を利用した『PCA公益法人会計V.12』について、渡辺氏は次のように評価している。「公益法人会計をクラウドで利用できるという環境は、やはりPCAの大きな特長だと考えています。正直なお話をすると、今もなお様々なソフト会社が営業に来られるのですが、そのたびに『クラウドでやっていますか?』と逆に私の方から質問しているんですよ」

『PCA公益法人会計V.12』については申請書類のExcel®テンプレートについて、次のようなご意見もいただいた。
「『PCA公益法人会計V.12』はExcel®データでの出力もしやすく、この点についても他のソフトよりも秀でている部分だと思います。ただし、Excel®テンプレートのフォーマットそのものは結局手を加えることが多く、この点はまだ工夫が必要なのかと感じますが、数字などはそのまま使えるわけですから、Excel®との互換性が高い性質によって、当法人に限らず書類作成すれば便利だと思います。それと『PCA公益法人会計』と連携させれば、業務は大幅に効率化できると思います」

現在は予算帳票や伺書などの分析資料など、キャッシュ・フロー計算書以外はほぼ使用しているそうだ。同法人の場合、取引している事業者数は571事業者、トラック台数は11,298台あり、これらが同法人の事業・事業グループへと反映されるのだが、これだけの膨大な数でも問題なく事業・プロジェクト管理の登録は行えているそうだ。渡辺氏からは次のようなご提案もいただいた。

「他県のトラック協会の方々とよく話題になるのが、会員様からの会費の請求などの管理方法です。現在はAccess®を利用して処理しているのですが、いつもデータが壊れないか心配しながら使っています(笑)。もし公益法人ならではの会費の管理ソフトがあれば便利だと思います。それと『PCA公益法人会計』と連携させれば、業務は大幅に効率化できると思います」

オフィス風景
オフィス風景
輸送サービスセンター(富山県トラック会館)
輸送サービスセンター
(富山県トラック会館)
トラックの日ポスター
街頭活動の様子
街頭活動の様子
構築システム概要

今後の展望と課題

足りない人員を補えるほどの、高品質なパッケージソフトに期待

他県のトラック協会に先駆けてクラウド化を実現し、『PCA公益法人会計V.12』の性質を上手に利用した運用を行っている富山県トラック協会。さらに『PCA給与X』も今後さらに充実させて使っていきたいそうだ。同法人がこのように、新しいソフトやシステムを取り入れた環境を実現しているのには、次のような事情があると渡辺氏は語る。

「ご存知のように、現在、トラック業界は燃料費の高騰で非常に厳しい状況を迎えています。トラックの運転手さんたちが大変なご状況であるということは、すなわちそこから会費をいただいている我々協会も大変な状況であることを意味し、人員補充などは厳しいのが現状です。だからこそ会計ソフトもフルに使って足りない部分を補っていく必要があるのです。そういう意味でも、今後もPCAには大きな期待を寄せています」

一般社団法人 富山県トラック協会 HP
一般社団法人 富山県トラック協会 HP

ピー・シー・エーから一言

  • PCA コメント

    『PCAクラウド』をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
    オンプレミスからの切り替えにあたり念入りなコストシミュレーションを行っていただき、『PCAクラウド』の導入が経費削減になるとのご判断をいただき何よりです。

    また公益法人制度改正にあたり『PCA公益法人会計V.12』で新会計基準への対応を行っていただきましたが、「会計業務のパートナー」として、お役に立てたことを嬉しく思います。

    会費管理との連動についてご提言ありがとうございます。

    連携できるソリューション製品も含めご提案できるようなシステムを検討してまいりたいと思いますので、今後も引き続き『PCAクラウド』のご利用のほど宜しくお願いいたします。

  • 『PCA公益法人会計』開発チーム コメント

    『PCA公益法人会計V.10・V.12』をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。Excelへのデータ出力に関しまして、高評価をいただき、大変嬉しく思います。

    申請書類のエクセルテンプレートに関しましては、今後、その種類を増やすとともに、より使いやすいフォーマットとなるように、改善していきたいと考えております。

様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。