導入事例
株式会社 シンワ・アクティブ 様

自計化による月次決算の早期化。500名超の従業員の勤怠・給与・人事管理もPCAソフトで一括管理。企業の安定性・信頼性を維持できるシステム環境。
総合物流ネットワークを築く株式会社シンワ・アクティブ。大阪・京都・兵庫・岐阜に本社を含め14カ所の拠点と500名を超える従業員を擁する。確実で丁寧な運送・管理業務は高く評価されており、顧客には大手電機メーカーや大手スーパーなどが名を連ねる。同社は『PCA会計』『PCA給与+就業管理クロノス※1』『PCA人事管理』をダイナミックかつ巧みに利用している。大手の取引先を抱える同社だからこそ問われる企業の安定性・信頼性の維持に、PCAソフトが大きな役割を担っているという。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
-
- 部門別の損益を迅速に把握したい。
- 500名もの従業員の勤怠管理を効率化したい。
- 確実な人事データの管理を行いたい。
- 導入の効果
-
- 『PCA会計X』で部門別の損益計算書の迅速な処理・出力が可能に。
- 『PCA給与X』+『テレタイムX-F(タイムレコーダー)』で、社員証をかざすだけで給与支払いまで、ほぼ自動的に集計・処理。『PCA給与X』のマスター一括変更で社会保険料率などの変更も楽に。
- 『PCA人事管理X』で資格・扶養家族の情報など、確実な社員情報管理が可能に。
導入システム
- PCA会計X with SQL (5CAL)
- PCA給与X with SQL (3CAL)
- PCA人事管理X with SQL (3CAL)
- 就業管理クロノス※1
- テレタイムX-F (タイムレコーダー)※1
※1:『テレタイムX-F』(タイムレコーダー)と『就業管理クロノス』は、クロノス(株)の製品です。
導入企業とプロフィール

株式会社 シンワ・アクティブ
資本金 | 50,000,000円 | 社員数 | 633名 |
---|---|---|---|
業務内容 | 物流全般業務、物流センターの委託・請負、流通加工、倉庫業、商品管理請負、海外輸入カーゴ、貨物自動車運送、貨物運送取扱 | ||
本社所在地 | 〒566-0064 大阪府摂津市鳥飼中2丁目8番29号 | ||
設立年月日 | 昭和47年7月 (創業 昭和37年3月) | ||
営業所 | 14ヵ所 | ||
URL | http://www.shinwa-active.co.jp | ||
経営理念 |
「シンワは信頼の輪」を経営理念として1972年設立以来、常に顧客ニーズにあったサービスを提供し、お客様と共に成長してまいりました。 おかげさまで信頼のネットワークと品質でお客様に満足していただけるサービスをお届けしております。 |
導入前の課題と選定のポイント
部門別管理を行い、かつ膨大な勤怠データも迅速に集計したい
株式会社シンワ・アクティブが『PCA会計』を導入したのは約3年前。関西第5センターや共配センターの新設など、営業所も従業員も増えている中での導入だった。当時は自社開発の会計ソフトを利用していたが、部門別管理ができず、勘定科目も最大5科目までしか登録できなかった。試算表は会計事務所に依頼しており、試算表を確認するには2カ月かかったという。月次の決算資料の作成も、毎月Excel®データの集計を何工程もかけて行っていた。
また当時すでに500名を超えていた従業員の勤怠管理にも膨大な集計時間がかかっていた。365日24時間営業のセンターもあり、それぞれの営業所の管理者と本社総務部の人海戦術で、何とか乗り切っていたという。そこで総務部部長 澤田一氏が中心となり、事務作業の見直しと合理化が進められた。
「京セラ丸善システムインテグレーション株式会社の担当者に、当社がイメージしている会計システムの概要を伝えたところ、『PCAならそのようなシステムを全て網羅している』という言葉をもらい、それが大きな決め手になりました」(澤田氏)
他にもPCAのサポート体制の充実ぶりも印象的だったと総務部主任 本田学氏は語る。
「何かあると電話で教えてもらえるというのは助かります。当社の場合、各営業所で使用するため、総務部自身が現場から質問を受ける立場にあります。そのため解決策を常に求められるわけですが、実際に導入してみて、PCAのサポートセンターや導入時のインストラクターの対応は非常に丁寧でわかりやすかったです」(本田氏)

総務部 部長
澤田 一 氏

総務部 係長
本田 学 氏
導入後の効果
『PCA会計』『PCA給与』『PCA人事管理』を連携。個人情報を確実に管理
現在、同社では『PCA会計X』『PCA給与X』『就業管理クロノス』『テレタイムX-F(タイムレコーダー)』『PCA人事管理X』を導入。『PCA会計X』はスタンドアロン版とネットワーク型を併用し、会計事務所はスタンドアロン版を導入している。『PCA給与X』+『就業管理クロノス』+『テレタイムX-F』は本社と13カ所の営業所全てをネットワーク化。『PCA人事管理X』は本社内での使用となっている。
最初に導入されたのは『PCA会計X』だが、程なくして『PCA給与X』+『テレタイムX-F』が導入されており、「当初から給与仕訳データを会計に飛ばす連携を視野に入れていたため」と澤田氏は語る。実際に同社ではソフト間の連携を行っており、『PCA給与』と『PCA人事管理』も社員マスター登録によって連携させ、給与情報・社会保険情報・資格などの個人情報を社員ごとに確実に管理できるよう設定している。
CSVデータの変換機能を活用。足りない機能が思いつかない『PCA会計X』
まず『PCA会計X』については、導入の目的であった「部門別管理」が確実に実行できている。現在、15の部門が登録されているが、これら部門ごとの損益計算書や予算実績比較表が簡単に出力でき、かつミスがあった場合も難なく修正できる。総務部班長 森田誉志穂氏は、『PCA会計X』を「経理の知識が浅い者にも入力しやすく、理解しやすい会計ソフト」と表現する。
「当社では以前、コクヨの振替伝票に記入していたため、『PCA会計X』の振替伝票入力画面(コクヨ式)は抵抗なく使用できます。128文字の入力が可能な摘要欄は検索するにも便利で、総勘定元帳でも仕訳検索修正など、検索性の高さも優れています。またユーザー管理によって細かな権限付与ができる点も便利だと思います」(森田氏)
「CSVデータとの変換が容易な点も助かります。月末の請求書は経費をまとめて計上していますが、その際にCSVデータとしてコード・消費税区分・金額・摘要を取り込むと、数百行のデータが一瞬で『PCA会計』に入力できます」(澤田氏)
同社では部門別予算実績比較表などの予算機能、そして消費税集計表などの決算処理機能など、分析処理以外の機能はほとんど使っており、「基本的には足りない部分がない」(澤田氏)と『PCA会計X』を評価している。
『PCA給与』+『就業管理クロノス』で、500名の勤怠管理をほぼ自動的に処理
同社が効率化をもっとも実感できたのは、『PCA給与X』+『就業管理クロノス』+『テレタイムX-F』だった。以前は各営業所の管理者が従業員の勤怠データをまとめ、そのチェックを総務部が行っていたが、従業員は約500名。深夜・早朝勤務など勤務形態も複雑で、非常に勤怠管理には時間がかかっていた。
現在は、従業員は社員証(ICカード)をタイムレコーダーにかざすだけで、勤怠データが集計され、本社総務部へ送られる。仮にかざし忘れがあっても、管理者が手入力で打刻できる。「このクロノスの読み取りさえできれば、給与支払いまでほぼ自動といっても過言ではない」と本田氏は語る。
『PCA給与X』のマスター一括変更の機能も上手に使われている。最近の例では、従業員への給与振込の銀行口座を変更。以前の他社ソフトでは全社員のマスターを一人ずつ開いて変更しなければならなかったが、『PCA給与X』のマスター一括変更機能によってほぼ一瞬で変更が終了した。ちなみにマスター一括変更は変更すべき範囲も設定できるため、該当する従業員の設定など柔軟に対応できる。
社会保険料の天引き額と年金事務所への支払金額チェックでも、汎用データ出力機能を使用しデータをエクスポートすることで合計金額を比較しやすくなり、確実にミスは減ったという。
「当社のように従業員が500名を超える企業は、アウトソーシングの方が合理的だという意見もあります。しかし『PCA給与X』+『就業管理クロノス』+『テレタイムX-F』を導入したことで、時間も工程も大きく削減でき、コスト面でもアウトソーシングより低く抑えることに成功しました」(澤田氏)

今後の展望と課題
自社の安定性・信頼性の維持に必要なPCAソフト
PCAへの要望としては、『就業管理クロノス』における生体認証の精度向上を指摘している。以前、指紋認証を導入したが読み取りに時間がかかるため、カードへと戻した経緯がある。「確実な管理という点では、やはり生体認証が望ましいですね」(澤田氏)
PCAシステムの導入により、確実に業務の効率化が進んだと語る同社。その成功には同社の企業姿勢も反映されているだろう。合理化を積極的に進め、良いものは積極的に取り込む。本社内も整理整頓が行き届き、社員教育にも力を入れている。そのため顧客には大手有名企業が多く、自社の安定性・信頼性にはとりわけ気を配っている。
「この時間に何人が動いているかなどのシフトを、しっかりと返答できることが求められ、そのためにも確実な社員管理が必要でした。PCAソフトを導入してからの3年間はトラブルもなく、安定して利用しています。当社の安定性・信頼性をこれからも維持していくうえで、PCAは安心して利用できるシステムだと考えています」(澤田氏)
品質の見える化への安心感
品質説明力強化の制度である「パッケージソフトウェア品質認証制度(PSQ認証制度※3)」を取得した『PCA給与X』へのイメージを聞いた。
「我々もISOやGマークなどの認証及び制度への登録、審査を受けて営業しておりますが、ないと営業ができないわけではございません。ですが弊社の顧客でもISOなどの品質認証がないと取引できない所もあり、今後、品質や安全といったことをコンプライアンスとしている企業は珍しくないため、企業のとりまく様々な分野、環境へも波及するものと思います。また、品質認証によってより明確になっていくことは我々にとっても大変喜ばしいところです」(澤田氏)


一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(以下「CSAJ」)が、国産パッケージソフトウェアの品質の高さを世界で通用することを証明するために、制定した認証制度で、国際規格であるISO / IEC25051:2006(JIS X 25051:2011)に準拠しており、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「ソフトウェア品質説明のための制度ガイドライン」に沿った品質認証制度です。
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ピー・シー・エーから一言
『PCA X』シリーズのご利用ありがとうございます。
また、PSQ認証制度(パッケージソフトウェア品質認証制度)へのコメントありがとうございます。物流業界の品質基準「Gマーク」と比較していただいておりますので、運輸・物流業界の方にはわかりやすい補足だと思います。ありがとうございました。私どももお客様の「安心感」につながるような高品質を保てるよう、努力してまいりたいと思います。
給与・労務業務についてはアウトソーシングされるよりコスト面でメリットを出せたようで嬉しく思います。自社でシステムを保有することで随時でデータを確認したり、加工出来たりしますので、部門別などの残業状況や有給消化状況など、更に高度な労務管理を行っていただけると思います。
今後もPCA製品のご愛顧のほど宜しくお願いいたします。
『就業管理クロノス』および『テレタイム』シリーズをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
導入いただいておりました『テレタイムUb』ですが、その後数回にわたる機能改善を行いました。
最新版であります『テレタイムX-UbX』では静脈認証装置の読取アルゴリズムを変更し、最大2000指登録が可能となっております。ユニットがタイムレコーダー固定ではなくなったため、指の挿入角度調整が容易であること、最新版は写真の解像度と撮影範囲を大幅に広げ指の外形も記録していることで、本人認識率が格段に向上いたしました。
よろしければ、デモ機等でお試しいただければと思います。
引き続き、『就業管理クロノス』および『テレタイム』シリーズのご愛顧のほど宜しくお願いいたします。