導入事例
株式会社 山仁野口商会 様

請求書の発行業務のデジタル化で、大幅な業務の削減に成功。
短期間でのスムーズな導入も実現
毎月、大量の請求書の発行に時間を割いている企業は多いだろう。北海道釧路市で燃料販売を中心に事業を展開している山仁野口商会も同様の課題を抱えていた。請求書の送り先には企業だけでなく多くの個人の顧客が含まれ、請求書の発行業務は毎回、事務社員による人海戦術で乗り切っていた。そこで導入したのが『PCA Hub 取引明細』。発行のプロセスを大幅に削減でき、社員たちは他の業務に貴重なリソースを割くことに成功している。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
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- 毎月、大量の請求書発行に多くの人員と時間を要しており、効率化を進めたい。
- なるべくコストを抑えて、導入のステップもスムーズに進めたい。
- 請求書送付の行き違いの解消など、請求書送付によくある課題も解決したい。
- 導入の効果
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- 『PCA Hub 取引明細』によって発行業務をデジタル化。5名で丸一日かかっていた請求書発行が、3名で半日へと軽減。
- 『PCA Hub 取引明細』は初期費用がかからず、ランニングコストも低価格。導入から本稼働まで約1カ月で実現。
- 『PCA Hub 取引明細』は様々な機能を搭載しており、紙の請求書発行で課題になっていた点をクリア。リリース後もユーザーの声から機能改善を行っている。
導入システム
- PCAクラウド 商魂
- PCA Hub 取引明細
導入企業とプロフィール
株式会社 山仁野口商会
住所 | 〒085-0806 北海道釧路市川上町5-1 |
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設立 | 昭和44年6月1日 |
資本金 | 1,000万円 |
従業員数 | 7名 |
主業種 | 燃料販売 |
事業内容 |
不動産仲介・賃貸・各種燃料販売・ユニットバス・システムキッチン・駐車場・コインランドリー他 |
URL | https://www.noguchi946.jp/ |
ご挨拶 | 株式会社 山仁野口商会は創業以来、灯油・プロパン・燃料機器などにおいて皆さまのご信頼をいただきながら成長してまいりました。また、不動産仲介や賃貸アパート、飲食店ビルの運営、駐車場やコインランドリーと幅広い分野の事業を展開しております。 弊社の柱となるエネルギー事業では、お客様のライフラインを担うという重大な役割を果たすため、取引先を1社ではなく(株)岩谷産業をはじめとする大手商社数社とさせていただいております。 賃貸部門に関しても、快適にお過ごしいただけるようお客様の立場になり、常に進化し続けます。 グループ会社には、パーキングを管理する合同会社五丁目パーキング・札幌市には有限会社サポートワンがございます。 常に10年後を見据えた運営、新たな社会のニーズ(want)に柔軟に応えると共に地域のお客様に満足していただける企業を目指してまいります。 |
導入前の運用と課題
毎月600枚以上の請求書を発行。インボイス制度開始を前に、紙の請求書発行を見直すことに
北海道釧路市で60年以上にわたり事業を展開している株式会社 山仁野口商会。灯油やLPガスなどライフラインを支える燃料の販売が中心だが、賃貸物件や駐車場などの不動産事業も行っている。エネルギー事業は寒冷地の生活を支える重要な仕事でもあり、顧客には法人も個人も含まれる。そのため毎月の請求書の発行業務には多くの時間と人員を割いて対応していた。
「発行する請求書の枚数は通常で約600枚。多い月だと700枚程度に達します。そのため発行業務を行う日は、事務スタッフ総出で対応していました。しかし社員はそれぞれ別の業務も抱えており、なんとか効率化したいと考えていました」(総務部 古川香織氏)
まず同社の場合、顧客の数や種類が多い。法人の場合は病院、工場、保育園などが多く、一方で個人宅の顧客も多数抱えている。以前の請求書発行業務では、まず請求書を出力し、ミスがないかを照合しつつ、三つ折りにして封入作業へ。その作業が終われば封筒の数をまたチェックし、郵便局に持っていくという工程だった。いつも利用している郵便局の受付時間は15時までで、その時間に間に合うように始業開始から発行作業に取り掛かっていたという。
「ミスがないようにチェック作業も細かく行っていたので、約5名の事務スタッフで朝から15時まで対応していました。それでもたまにお客様から、請求書がまだ届いていないという連絡がありました。頻繁には発生しませんでしたが、お客様にはご高齢の方も多く、行き違いになっていた可能性はあります」(古川氏)
従来の紙の請求書の場合、このように「送ったはず」「届いていない」という行き違いはめずらしくない。また、請求書の送り先が企業や工場などの場合は、請求書が別の社員のもとに誤って届いてしまい、本来処理を担当する社員から問い合わせが入る可能性もある。
「そこに新たな課題として加わったのがインボイス制度の開始でした。インボイス制度に確実に対応するには、やはり電子化がベストな選択肢ではないだろうかと。当社の代表である野口を中心に具体的なシステムの見直しを開始しました」(古川氏)

総務部
古川 香織 氏

選定のポイント
郵便料金の大幅値上げ。『PCA Hub 取引明細』の低コストはさらに大きな魅力に
同社は以前から『PCAクラウド 商魂』を利用していた。そのため請求書配信サービスも『PCA Hub 取引明細』が最も便利だということで導入した。『PCA Hub 取引明細』は、販売管理ソフトの『PCAクラウド 商魂/商管』『PCAサブスク 商魂/商管』『PCA商魂/商管』、債権管理ツールの『PCAクラウド 会計hyper 債権管理オプション』『PCAサブスク 会計hyper 債権管理オプション』『PCA 会計 hyper 債権管理オプション』と連携させることで利用できる。
コスト面でも『PCA Hub 取引明細』は導入のハードルが低い。初期費用はかからず、月額・年額でプランを選べる。また請求書の発行件数に応じたプランもある。例えば請求書発行件数が300件/月の企業の場合、1件あたり88円/月の計算になる(参考例)。紙の請求書の場合は、現在定形郵便物が1通あたり110円かかり、他にも印刷代、用紙代、封筒代などが発生する。300枚の請求書発行ともなると、作業費も考慮にいれる必要がある。
「当社の場合、費用については想定よりも安いと感じました。10月から郵便料金が約30%も値上がりし、先手を打って導入しておいてよかったと思っています」(古川氏)

導入のメリット
請求書発行業務が様変わり。効率化によって貴重な人材の最適なリソース配分に成功
『PCA Hub 取引明細』の導入によって、毎月の請求書発行業務は大きく変わった。まず請求書の発行については『PCAクラウド 商魂』でデータ作成を行い、その後は請求処理時に印刷実行メニューと同じ画面で「Hub取引明細」を選択して実行ボタンを押すだけ。発行する側はこの2ステップだけとなる。
「業務の流れは大きく変わりました。以前なら約5名で対応していた業務が、今は基本的に私1名で大部分の業務に対応しています。承認作業などを含めると3名で対応していますが、その3名も以前のように請求書発行にかかりっきりの状況ではなく、人手の面でもかなり楽になりました。なによりも請求書発行業務の日に、普通に午後から別の仕事ができるんです。実際には午前11時頃には発行業務を終えています」(古川氏)
以前の紙の請求書発行プロセスは、「データ作成」→「印刷」→「仕分け」→「封入・封かん」→「配布・送付」→「(受取側)受領」だった。しかし現在は、「データ作成」→「請求書配信」→「(受取側)閲覧」と工程を大幅に削減しており、貴重な人材を他の業務に充てる適正なリソース配分に成功している。

送信履歴によって請求書の行き違いを解消。リマインドメールなど機能も充実
『PCA Hub 取引明細』では、配信された明細の一覧や配信状況を簡単に確認できる。これにより、これまでありがちだった「請求書を送ったはず」「まだ届いていない」というやり取りを解消できる。また、公開期間を設定したり、請求書を受け取った顧客側が請求書をダウンロードしたかどうかの確認もできる。もしダウンロードされていない場合にはリマインドメールを送ることも可能だ。
同社の場合は請求書を配信できるメールアドレスの登録やパスワード設定の準備が整っているお客様を確認できるPCA Hub テナント管理の「ユーザー一覧」というメニューから「電子交付できる顧客がどれだけ増えたか」を確認している。
「毎月発行する約600件の請求書のうち、まだ電子化が済んでいないお客様が結構な数いらっしゃいます。有効のボタンが付いていたら、そのお客様は電子化に対応できているということで、その状況確認はよく行っています」(古川氏)
電子化の案内については、タイミングを見て招待メールを後から都度再送することができる。
スムーズに実現できた請求書電子化への導入ステップ
同社では『PCA Hub 取引明細』の導入から本稼働までスムーズに進めることにも成功している。
「導入前の不安としては、メールアドレスの収集と登録に苦労するだろうと考えていました。お客様の数が多いので、1カ月ほどの時間を充て、1日に登録するアドレスの数を決め、コツコツと登録していきました。この登録作業はある程度時間を取りましたが、ここを乗り越えたらその後は楽になるというのがわかっていたので」(古川氏)
顧客に案内を送付したうえで、メールアドレスを収集。収集したアドレスの登録作業を終え、約1か月で本稼働へと至った。操作に関する疑問はPCAのサポートセンターを利用した。
「10回以上は利用したと思いますが、毎回、電話で必ず解決できるんです。チャットではなく電話で意思疎通しながら解決できる点は非常に大きいと思います」(古川氏)
スムーズに『PCA Hub 取引明細』の導入に成功しているのは事実だが、一方で今なお紙の請求書発行を継続している顧客も多い。
「法人のお客様はほぼ問題なく電子化できたのですが、個人のお客様でPCやタブレットをお持ちでない方がおられます。そういった方々のためにスマートフォンから請求書を確認できるといいのですが、まだ未対応ということで、郵便料金が上がりや手数料でコストが厳しいものの、紙の請求書発行を継続しています。」(古川氏)」
今後の課題と展望
『PCA Hub 取引明細』は最初のリリース時から様々な改善を加えている。1人の担当者に複数の取引先からの明細を配信することができる機能も追加された。例えば得意先部署ごとに請求書を発行しているが、全て本部担当者に送付しているなどのご要望が多く、最近追加された機能だ。
「実際に機能追加で便利になっているので、先述の要望(※1)にもぜひ対応してもらいたいです」(古川氏)
同社は『PCA Hub 取引明細』の導入で事務社員の業務の負担を軽減し、限られた人員と時間を効率的に活用することに成功している。電子化によって顧客の利便性の向上と、社員の働きやすさを両立させることができている。「当社の代表は、お客様に対してだけでなく社員のことも大切に考えています。エネルギー供給という常に必要とされる事業ですから、今後もお客様の便利さを第一に考え、様々な業務改善を皆で協力して進めていきたいです」(古川氏)
※1)︓2025年秋~冬、スマートフォン対応予定

http://www.noguchi946.jp/
様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。
ピー・シー・エーから一言
日頃より弊社製品をご愛顧いただきありがとうございます。
この度『PCA Hub取引明細』の導入により請求書発行の業務が楽になり、その分他の業務に対応できる時間を増やす事が出来たという効果をお聞きし、大変嬉しく思います。
また、郵便料金値上げ前に本格稼働がスタート出来た事も、請求書電子化のコストメリットも感じていただけたかと思います。
今後も機能追加を予定しておりますので、どうぞご期待ください!
引き続きPCA製品をご愛顧のほど宜しくお願いいたします。
『PCA Hub 取引明細』をご利用いただきありがとうございます。 弊社のサービスがデジタル化や人的コスト・金銭的コストの削減を実現し、お客様の業務効率改善に貢献できておりますことを誇らしく思います。 スマーフォトン対応を含む機能の追加や改善には今後も継続して取り組み、お客様にもっと便利にご利用いただけるようにサービスの開発に努めてまいります。 末永くご愛顧賜りますよう、よろしくお願いいたします。
『PCAクラウド 商魂』をご利用いただきありがとうございます。 請求書の電子化で業務効率改善に貢献できたことを大変うれしく思います。 「配信状況の確認」での顧客の授受管理、リマインドメール等の機能をご活用して頂き、とてもありがたく存じ上げます。 機能の追加や改善は今後も継続し、お客様にとってさらに便利なサービスを提供できるよう努めてまいります。 引き続きPCA製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。