導入事例
株式会社 人形のはなふさ 様

創業300年の老舗人形メーカーが始めた事業の多角化。それは働く人の資格やスキルの多様化にも繋がる。PCA製品によってその多角化・多様化をバックアップ
江戸時代から続くひな人形・五月人形の老舗メーカーである株式会社 人形のはなふさ。同社では創業300周年を迎え、新たな事業を展開している。それは幼児教育の塾や仏壇・仏具などの販売。すでにフォトスタジオはオープンしており、事業の多角化を進行中だ。その中で求められているのが会計や在庫管理、給与さらに人事管理のシステム化だ。現在、PCA製品によって効率的な運用を目指している。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
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- 事業を多角化したことで複雑な資格の管理が必要になり、システム化したい。
- 管理部門に多くの人員を割くことができない分、デジタル化、システム化で確実な管理業務を行いたい。
- 毎日の会計データから業務のムダを見つけ改善したい。年末調整の手間と時間もなるべくカットしたい。
- 導入の効果
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- 『PCA人事管理X』の通知機能を利用することで、資格更新や契約期間終了などの複雑な管理を確実に実行。
- 『PCA会計X』『PCA給与X』『PCA商管X』『PCA人事管理X』などのPCAソフトを有効活用することで、少人数での管理業務が可能に。
- 『PCA会計X』の柔軟なExcel®出力機能によって自社オリジナルの細かな経費の推移データを作成し、社内の無駄を見直し。『PCA給与X』によって年末調整書類も作成しやすく、複数年の年末調整データを社内で蓄積・管理できた。
導入システム
- PCA会計 for SQL (5CAL)
- PCA商管 for SQL (5CAL)
- PCA給与 システムB
- PCA人事管理 for SQL (3CAL)
導入企業とプロフィール

株式会社 人形のはなふさ
資本金 | 1,000万円 | ||
---|---|---|---|
主業種 | 小売業 | ||
業務内容 | ひな人形、五月人形、お祝着、結納、掛軸をはじめ、盆提灯、仏壇などの日本伝統文化にかかわる商品を扱う。フォトスタジオも併設。 | ||
本社 | 〒680-0942 鳥取県鳥取市湖山町東3丁目1 | ||
店舗 | 鳥取店/倉吉店/米子店/松江店/出雲店/浜田店/はなふさのお仏壇 | ||
創業 | 1717年(江戸・享保2年) | ||
会社設立 | 1966年4月15日(昭和41年) | ||
URL | http://www.n-hanafusa.co.jp/ |
導入前の運用と課題
老舗人形メーカーが始めた事業の多角化。それによって資格の管理が必要に
江戸・享保2年(1717年)創業の株式会社人形のはなふさ。ひな人形や五月人形、正月飾りの羽子板など、同社が世に送り出す人形は全国から高い評価を受けている。有名作家とのコラボレーションを展開したり、いち早く節句人形アドバイザーのような専門職スタッフを各店舗に配置するなど、永い歴史に甘んじることなく様々なチャレンジも行ってきた老舗の人形メーカーだ。
同社では現在、事業の多角化を進めており、その中で人事管理をシステム化する必要に迫られた。
「これまでは人事異動の履歴や昇給の記録、さらに健康診断の受診履歴などはすべて紙による管理でした。もし履歴を遡ろうとしたらいちいち紙をめくっていかなければならない状況で、まずはここをデジタル化したいと考えたのが、『PCA人事管理X』導入を決めるきっかけでした」(専務取締役 小瀧正俊氏)
同社が『PCA人事管理X』を具体的に検討する理由には、先に述べた事業の多角化も影響している。
「今後当社は人形の販売以外にも幼児教育の塾、そして仏壇・仏具の販売にもより一層力を入れていく予定です。事業が多角化するということは、その分働く人の資格の種類も増えていきます。複数の資格を確実に管理できる方法はないかといろいろ思案していました」(小瀧氏)


専務取締役
小瀧 正俊 氏
選定のポイント
1つの事業に複数の資格が存在。更新制の資格の管理も必要に
例えば幼児教育の事業なら幼児教育アドバイザーの資格以外にも、保育士や幼稚園教諭の資格など様々な種類の資格を持つスタッフが一カ所で働く可能性が出てくる。さらに同社では各店舗に日本人形協会が認定した節句人形アドバイザーが多数在籍している。また仏壇・仏具については全日本宗教用具協同組合が認定した仏具コーディネーターが在籍しており、核家族化が進み伝統的な行事や仏事に関する知識をあまり持たない人が増える中で、これらの資格を持つ従業員が各店舗にいることは顧客にとっても心強い。
「他にも様々な資格を持つ従業員が当社にはおり、中には更新制のものもあります。すると資格名だけでなく更新時期の管理も必要になってきます。当社は規模的に総務や人事管理の部門に多くの人員を配置するのは難しいですから、何としてでもデジタル化、システム化を実現したいと考えました」(小瀧氏)
通知機能を利用することで、資格更新や契約期間終了の近づいた社員を通知
当社では長年PCAソフトを利用してきたことから、人事管理ソフトについても迷わずに『PCA人事管理X』を導入することにした。現在はまだ本格的な稼働はできていないものの、人事管理のシステム化への期待は大きいと語る。
『PCA人事管理X』では通知機能を便利に使うことができる。例えば同社の場合、資格の有効期間などの通知条件を登録すると、『PCA人事管理X』の起動時にその対象となる社員を自動的に通知する。資格に限らず、例えば派遣社員などの契約期間についても契約終了日の何カ月前に対象者を通知する設定をしておくと、早めの対応を取りやすい。この通知機能は定年退職の準備や産休後の復職に向けた準備など様々な利用シーンが想定できる。
導入後の効果
バージョンアップの度にユーザーの声を反映してきたPCAソフト
同社ではPCA製品をかなり以前から導入してきた。PCAが設立したのは1980年だが同社ではその3年後にPCAの会計ソフトを導入・運用している。
「当時はDOSの時代でソフトもフロッピーでした。その頃、日本国内に会計ソフトのメーカーはまだ少なく、導入前の比較検討もPCAを含めて2社程度しかできませんでした。ただし当時は今以上にPCAの便利さを実感できた気がします。やはり会計士が作った会計ソフトは使いやすいなあと感じました」(小瀧氏)
その後同社では『PCA給与』と『PCA商管』も導入。それぞれにバージョンアップを経て現在はXシリーズを業務に活用している。PCAではバージョンアップの度にユーザーの声を反映してきたが、その改善の推移も小瀧氏はよく知っている。
「例えば『PCA商管』の場合、以前から支払の消し込みができたらいいのにと思っていたのですが、現在の『PCA商管X』では支払消し込み機能がちゃんと搭載されているので、面倒な支払消し込みの作業を簡単にできるようになりました。実際に使う人の声をちゃんと聞いているんだなあと感心しましたね」(小瀧氏)
『PCA商管X』では一括消し込みと個別消し込みの選択も可能になっている。予定支払額や仕入伝票を参照して、支払伝票の作成と同時に消し込み作業を実行できる。

代表取締役社長
英 義人 氏
『PCA会計X』のデータから経費の推移データを作成し、社内の無駄を見直す
『PCA会計X』のデータを容易にExcel®データにできる点を活かして、同社オリジナルの細かな経費の推移データも作成している。
「『PCA会計X』ではExcel®出力する際に部門、科目指定を行った場合は、部門別科目別に別ファイルとして出力されます。このような出力機能を使ってここ数年間の水道光熱費やその他経費の推移を分析しており、どこをどのように節約すれば効果的に無駄を省けるかの大事な指標にしています。当社の場合は『PCA会計X』の入力は社内で行うもの、総勘定元帳を出力した後はすべて税理士さんにお任せしています。社内で決算処理をしていないため分析ツールや複雑な機能などを使っていない事情もありますが、このようにシンプルに問題なく、必要な機能を業務に合わせて活用しています」(小瀧氏)

『PCA給与X』で年末調整のスピード化、効率化に成功
『PCA給与X』についても長年、当たり前のように使っており、改めて導入メリットの実感を言葉にするのは難しいが、以前は手計算で処理していた年末調整などが飛躍的にスピード化、効率化ができたと小瀧氏は評価している。
『PCA給与X』では2010年の年末調整データからであれば複数年の年末調整データを蓄積でき、過去の年末調整の出力が社内でいつでもできる。
同社ではこれまで新しいPCAソフトの導入・設定も、さらにパソコンなどのハードの入れ替えについても専務取締役の小瀧氏がほぼ一人で対応してきた。
「『PCA給与X』の計算式などは販売店のモリックスジャパンの担当者やPCAの営業担当者に聞いたことがありますが、基本的に現在の時点ではPCAソフトの操作について大きく悩んだことはありません。『PCA商管X』や『PCA会計X』についてはシンプルな使い方をしているせいもあり、何よりも昭和時代から使用しているソフトですから、すっかり慣れてしまいました」(小瀧氏)

今後の展望
鳥取県では地元の企業を支えるための経営革新や情報管理対策を地元企業と一緒に積極的に行っており、同社はそれに参画している優良企業の1社だ。同社がPCA製品によって業務を効率化・システム化している理由は、事業の多角化だけでなく、顧客を守る意味もあると代表取締役社長 英(はなふさ)義人氏は語る。
「仮に顧客の個人情報が洩れるようなことがあれば大きく信頼を損ないます。当社はお客様の情報を守るために、事業を多角化しても別法人化はせず1社で確実に情報を取り扱うことを決めました。顧客情報だけでなく業務に関わる数字をしっかり守り管理していくうえでもPCAソフトには大きな期待を寄せています。当社は確かに長い歴史を持っていますが、今は世の中全体が大きく様変わりしていますから企業も革新的に自ら変わっていかなければいけません。今後もPCA製品を活用しながら、お客様の誕生や教育、そして仏事までライフステージ全般にわたった商品やサービスを提供していきます」(英氏)
この事例をご覧いただいた方へ
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様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。
ピー・シー・エーから一言
35年近くという長い間『PCA会計』をご愛用いただきありがとうございます。
部門と科目を指定してExcel出力し、経費推移を分析して節約の指標としてお使いいただいていることを嬉しく思います。
江戸時代に創業された株式会社人形のはなふさ様と共に、今後も成長していきたいと考えております。
『PCA商管』をご利用いただきありがとうございます。
いただいたご要望は検討の上で、順次対応させていただいております。
今後も機能改善を行ってまいりますので、お役に立てましたら幸いです。
『PCA給与Ⅹ』をご利用いただきありがとうございます。
年末調整業務の効率化に貢献できていることをうれしく思います。
今後も業務の効率化のお役に立てるように努めてまいります。
引き続きPCA製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
『PCA人事管理Ⅹ for SQL』をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
通知機能を活用することで資格情報などの効率的なデータ管理に貢献できていることを大変うれしく思います。
必要なタイミングで登録されているデータを使用することができるという点で、通知機能は活用の幅があると考えていますので、これからもより使いやすい機能にしていきたいと思っています。
今後もお客様の声を機能に反映させていき、業務の効率化のお役に立てるように努めてまいりますので、末永くご愛顧賜りますよう宜しくお願いいたします。
『PCA会計』『PCA商魂』『PCA商管』『PCA給与』『PCA人事管理』のご利用誠にありがとうございます。
また弊社創業時より長年ご利用いただいているとの事で重ねて感謝申し上げます。
本業である人形販売以外の【幼児教育の塾】【仏壇・仏具販売】にも今後一層力を入れていかれる中で弊社製品の機能をうまくご利用いただき効率化を図り製品をよくご覧になられていてメーカーとして非常にうれしく思いました。長い歴史を持つ御社が、革新的に自ら変わるチャレンジをされていることに、感銘を受けました。
人事管理についてはこれからということでしたが、これからもお客様の声に真摯に耳をかたむけ製品に反映していきたいと思います。
300年来の老舗企業であるはなふさ様のますますのご発展に寄与できますよう努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。