導入事例

社会福祉法人京都社会事業財団
介護付有料老人ホーム

ライフ・イン京都 様

ライフ・イン京都 様

介護施設の複雑なシフトを自動的に登録。勤怠管理から給与計算までほぼ自動化し、管理部門に時間的・心理的な余裕ももたらす勤怠管理システム

京都市西京区の緑豊かな高台に位置する介護付有料老人ホーム「ライフ・イン京都」。同じ法人である京都社会事業財団内には医療機関も多く、緊密な医療連携や24時間見守り体制など質の高いサービスを提供している。このような昼夜を問わない介護の現場では、多様な資格を持つスタッフが、様々な勤務体系で従事している。これらの複雑な勤怠を管理するために導入されたのが『PCA給与』と『就業管理クロノス※1』だ。現在1.5人日の管理で180名ものスタッフの勤怠管理が実現できている。その成功理由を伺った。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • シフトの種類が多く、確認作業に時間がかかる点を改善したい。
  • 蓄積した5年間の勤怠データをそのまま使っていきたい。
  • 余裕を持った給与事務を行いたい。
導入の効果
  • シフト勤務自動スケジュールソリューションによって、複雑なシフトを自動的に登録・スケジューリング。
  • 『就業管理たんぽぽ※1』から『就業管理クロノス』への移行なら、勤怠データをスムーズにコンバート。
  • 『PCA給与X』なら、慌てずに焦らずに余裕を持った給与処理が可能。

導入システム

  • PCA給与X システムB
  • PCA人事管理9 システムB
  • PCA減価償却V.3
  • 就業管理クロノス(300人制限スタンドアロン)※1
  • テレタイムX-F ※1

※1:『就業管理クロノス』『テレタイムX-F』『就業管理たんぽぽ』は、クロノス(株)の製品です。

導入企業とプロフィール

社会福祉法人京都社会事業財団 介護付有料老人ホーム ライフ・イン京都

従業員数180名
事業内容介護付有料老人ホーム
所在地〒615-8256 京都市西京区山田平尾町46-2
施設の設立年月日昭和61年11月25日
ライフ・イン京都 本館戸数226戸
併設ケアセンターこすもす11室/ひまわり71室
URLhttp://www.lifeinkyoto.com
ホーム概要

ライフ・イン京都は、社会福祉法人京都社会事業財団が、京都市西京区桂の地に設置運営する介護付き有料老人ホームです。介護保険制度における「特定施設入居者生活介護」事業者指定を受け、介護が必要となられた入居者に対しては、介護保険法の基本理念である入居者の自立支援を旨とした各種の介護サービスを提供も行っています。京都市内を一望する高台に位置し、竹林の緑に囲まれながらも、京都市街への交通の利便性に恵まれた立地条件と協力医療機関である京都桂病院との緊密な連携を基に、ご入居者の皆様の信頼とご協力を得て築かれてきた、豊かな生活環境と28年にわたる運営実績を誇りとしています。

また、平成17年11月にはケアセンターひまわりを増築し、常時介護を必要とされるご入居者にも、安心してお住まいいただけるための介護・看護体制の構築に向けてスタッフ一同全力で取り組んでいるところです。

導入前の運用と課題

介護の現場における複雑なシフト管理を、確実に処理したい

京都市内を一望できる丘の上に、斬新な意匠でそびえる介護付有料老人ホーム「ライフ・イン京都」。308戸の規模を誇り、元気なご高齢者から介護を必要とする人まで入居できる体制を整えている。同ホームでは、約180名の職員・スタッフが従事しており、非常に手厚いサービスが高く評価されている。

ライフ・イン京都では、かなり以前からPCA製品が導入され、平成21年からは勤怠システムとして『就業管理たんぽぽ』も利用されてきた。しかし当時のシステムでは、まだ不十分な点があったと管理課 システム管理係 國本勝樹氏は振り返る。

「介護の現場はとにかくシフトの種類が多く複雑です。常勤のスタッフはある程度処理しやすいのですが、パートスタッフの場合はシフトも頻繁に替わり、夜勤などは時給も変わってきます。このシフト管理の部分に関しては手作業での集計になるため確認作業に時間がかかり、また集計ミスのリスクもありました。その点をまずは何とか解決したかったのです」

ライフ・イン京都 管理課 システム管理係 國本 勝樹 氏
ライフ・イン京都
管理課 システム管理係
國本 勝樹 氏

導入後の効果

Excel(R)で複雑なシフトを自動的に登録・スケジューリング

この複雑なシフトを管理するために、平成23年から新たにシフトを簡単に取り込みできる連携を行った。これは各部署のシフトをExcel(R)にまとめデータ変換し、就業管理システムに読み込ませるだけで勤務予定データを自動登録できる仕組みだ。病院や老人ホームの場合ならば、早朝・夜勤・深夜勤などのシフトを、あらかじめ条件を登録しておくことで、それを基に自動的にスケジュールが作成される。

「シフトデータを自動登録できたことで、業務は大幅に楽になりました。勤怠時間の確認作業に費やす時間がかなり減りましたし、同時に間違えるリスクも減りました」

職員・スタッフの資格取得のためにも確実な勤怠管理が必要

國本氏が職員・スタッフの確実な勤怠管理にこだわる理由は、単に給与計算のためだけではなく、介護施設ならではのもう一つの理由がある。それは実務日数の確実な集計処理だ。例えば介護士として入職した人の場合、3年以上の勤務実績があれば介護福祉士の資格試験を受けることができる。社会福祉士やケアマネジャーも同様に介護の実務経験の日数が問われる。そのため実務日数を確実に管理し、実務証明書を作成するためにも確かな勤怠管理が必要だった。

「かつては実務日数についてタイムカードで日数を数える処理を行っていた時期もあります。しかし『就業管理たんぽぽ』の導入によって、実務日数をスムーズに出すことができるようになりました。現在の勤怠管理システムについて、正式に職員の声をヒアリングしたわけではありませんが、おそらく確実に日数も時間も管理されていることで、安心している人が多いと考えています」

平成25年10月からは勤怠管理を『就業管理たんぽぽ』から『就業管理クロノス』へ移行。同時に『PCA給与9』から『PCA給与X』へのバージョンアップも行った。移行の際に気になっていた点は、過去の勤怠の履歴が完全に移行できるかということだった。先述した職員・スタッフの資格試験のための実務日数の記録はもちろんのこと、雇用保険などの手続きについても、迅速に対応したかったからだという。

「『就業管理たんぽぽ』には平成21年からの約5年分の180名の勤怠データが蓄積されていました。かなりのデータ量でしたが、問題なく『就業管理クロノス』へ移行でき仕事もはかどっています。過去の勤怠データをそのままシステムにコンバートできる点は非常に助かりました。実務証明書の発行も雇用保険の手続きも素早く行えます」

1人でもわずか1日半の時間で、180名分の勤怠管理・給与計算が可能に

給与計算については以前は『就業管理たんぽぽ』の勤怠データをExcel(R)出力し資料を作成。それを社会保険労務士へ送り給与計算を依頼していた。しかしこの方法では資料を作成する段階で、どうしてもミスが発生しやすかった。

「『就業管理たんぽぽ』の勤怠を基に、また新たに提出用の資料を作っていたのですが、間違って表を作成することもありました。そこで平成24年1月に『PCA給与9』の使用を開始しました。『就業管理たんぽぽ』のデータをそのまま『PCA給与9』へ連動できるので、資料作成時の人為的なミスの発生を心配することはなくなりました」(國本氏)

現在、職員・スタッフはIDカードを兼ねたICカードを出退勤時に『テレタイムX-F』(タイムレコーダー)にかざす。するとその勤怠データが『就業管理クロノス』に取り込まれ、そのデータは『PCA給与X』へと移行。その後は迅速に給与の支払い処理へと進む。

「勤怠データは毎月16日に締めます。現在も紙媒体での勤怠データのシートは作成しており、上司に提出しているのですが、18日には上司から承認をもらっているので、約1日半で180名分の勤怠管理・給与計算ができています。なお『PCA給与X』を利用して、給与事務を私が1人で担当しているのですが、わずか1日半で180名分の勤怠管理ができていることになります」

あらゆる業種に対応でき、業務の心理的負担も軽減できるPCAの勤怠管理システム

國本氏は以前、ソフト開発に携わっていた経験があり、ライフ・イン京都のホームページ作成などIT関連全般も担当している。パッケージソフトを見る目も、使う側・提供する側の2つの視点で見ることができる人物だ。そのような経歴をお持ちの國本氏に『PCA給与X』についての率直な感想を伺った。

まず、入力のしやすさやわかりやすさなどのインターフェイスの部分で問題がなく、給与事務や経理経験がなく、ITにあまり強くない人でも使いやすいオペレーションに優れた点がPCAソフトの特長だという。また、PCAの勤怠管理システムによって、業務に余裕が生まれ、それは「慌てなくてもよい、焦らなくてもよい」という心理的な負担の軽減にも繋がっているという。

「例えば職員の食費や介護職員処遇改善加算など勤怠と関連しない部分の給与データを、事前にCSVデータとして作成しておき、それを『PCA給与X』に読み込んで計算させています。これらを給与計算時に給与システムに入力するとなると、人数も多いですしそれなりの時間がかかってしまいます。しかし先にCSVデータを作成しておけば後は『PCA給与X』で自動計算してくれますからね。慌てる必要がないのです」

『PCA給与X』をさらに使いやすいソフトにするためのご意見として、セキュリティをより強固にするためにメニューにあるロック機能の向上や、マスター読み込みが以前のように柔軟性があるとよいと語る。

「全般的にはPCAの勤怠管理システムには満足しています。介護施設や病院だけでなく、あらゆる業種に対応できるシステムだと思います」

ケアセンター ひまわり
ケアセンター ひまわり
ケアセンター ひまわり
ケアセンター こすもす
ケアセンター こすもす
本館ロビー
本館ロビー
ライフ・イン京都 HP
ライフ・イン京都 HP
構築システム概要

今後の展望と課題

『PCA給与X』の特性をうまく使いこなしている國本氏だが、現在、社会保険労務士に委託している年末調整や社会保険業務を、今後はなるべく管理課で行っていきたいそうだ。ライフ・イン京都は職員・スタッフの働きやすい環境にも力を入れており、離職率がきわめて低い。

しかし管理部門に人員を割くことはなかなか難しく、少人数での管理が必要となる。そのためにもPCAの勤怠管理システムの位置づけは大きくなるという。「現在、PCAの勤怠管理システムなしでは業務がなりたたないほどです。今後も少人数での管理部門を支援していただけるようなシステムを期待しています」

ピー・シー・エーから一言

  • PCA コメント

    シフト作成から勤怠管理・給与計算に至るまでPCAおよびクロノス製品をご利用いただきまして誠にありがとうございます。

    介護の現場はシフトが複雑という特性がありますが、Excelで作成したシフト情報がうまく取り込めるシステムインテグレーションが実現できたようで、お客様の業務を大幅に変えることなく効率化できたことを嬉しく思います。

    また食費や介護職員処遇改善加算など勤怠以外の変動項目もうまくシステムフロー化ができているようですので、スマートな業務が目に浮かびます。
    今度は『PCA人事管理』の使用状況もまたお聞かせください。

    引き続き『PCA給与』のご利用のほど、宜しくお願いいたします。

  • 『PCA給与』開発チーム コメント

    いつも『PCA給与』をご利用いただきまして誠にありがとうございます。

    ご指摘いただきましたメニューのロック機能や、マスター読み込みについては、より快適に動作するように、今後も検討していきたいと考えております。 

様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。