導入事例
株式会社カワムラ 様

販売管理と会計を連携。ネットワーク化により複数台使用も可能に。フリーフォーマットで帳票もイメージ通りに出力。
1924年(大正13年)に創業した株式会社カワムラ。“紐の専門店”として事業を開始し、現在も時代とともに多種多様に広がった梱包資材全般を取り扱っている。以前は完全オーダーメイドのシステムで販売管理や会計業務を行っていたが、2008年からPCAへ順次切り替えていった。現在、販売管理と会計の連携の便利さやフリーフォーマット機能を活かした帳票類など、その使用感に大いに満足しているという。同社がPCA製品を選び、業務の効率化に成功した背景には、大きな「信頼感」もあったそうだ。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
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- 以前のシステムでは手書きの範囲が多く、処理に時間がかかる
- 1台のパソコンのみでしかシステムを利用できず、同時入力ができない。
- 膨大な商品数で、かつ得意先別に単価も変動。そのため単価入力に非常に時間が掛かる。
- 取引先企業から指定された請求書に金額や文字をきれいに印字したい。
- 専用システムのデータを新システムに反映できるかが心配。
- 導入の効果
-
- PCAのシステムでは数字の完全データ化が可能なため、手書きによる処理時間やミスも軽減。
- 『with SQL』で社内のパソコンをネットワーク化。同時に複数台で入力できる。
- 得意先別・仕入先別に単価入力が可能。マスター登録することでその後の入力の負担も軽減。3人で行っていた請求処理も1人でできるようになり、処理時間が大幅に短縮。
- フリーフォーマット機能によって、0.1ミリ単位でのフォーマットの設定が可能。
- 専用システムからの汎用データを加工して取り込むことにより、不安なく短期間にスムーズな移行を実現。
導入システム
- PCA商魂9 with SQL(10CAL)
- PCA商管9 with SQL(10CAL)
- PCA会計9 with SQL(2CAL)
- PCA給与9
導入企業とプロフィール

株式会社 カワムラ
資本金 | 1千万円 | 社員数 | 7名 |
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業務内容 | 梱包資材及び省力機械の総合商社 | ||
所在地 | 〒113-0033 東京都文京区本郷3-20-2 | ||
創業 | 大正13年 | ||
設立年月日 | 昭和28年 | ||
加入団体 | 全日本包装資材連合会、東京包装材料商業協同組合、DICバンド会(大日製缶)、東京中小企業家同友会 | ||
URL | http://www.kk-kawamura.co.jp/ | ||
企業説明 | 包装資材・省力機械と言っても範囲も広く商品の種類も数多くあります。弊社ではお客様のニーズに合った商品のご提案を社員一同心掛けております。 商品等に関することはご相談承ります。お気軽にご連絡下さい。 |
導入前の運用と課題
完全オーダーメイドシステムに不便さを感じるように
株式会社カワムラは、梱包資材のみならず省力機械の販売も行っている。大正13年、荷造りのための紐の販売からスタートし、現在は結束用資材や緩衝用資材、各種化成品の他、自動結束機や菓子類などを包装する際によく使われるシュリンク包装機など、取り扱う商品の種類は時代とともに多様化してきた。これだけ多くの種類の商品を取り扱うため、同社では以前は完全オーダーメイドのシステムで販売管理や会計処理を行っていたが、「何かと使いづらさを感じるようになりました」と同社総務担当 菅野チエ子氏は当時を振り返る。
「完全オーダーメイドのシステムではあったのですが、手書きで処理しなければならない範囲が多いのが難点でした。さらにシステム会社が営業困難に陥り、サポートを受けることもできなくなってしまったのです」(菅野氏)
他にも得意先別に商品単価を入力することができず処理に時間がかかり、1台のみでの使用だったため複数台での入力もできなかった。エラーメッセージも頻繁に出るようになり「一刻でも早く良いソフトに切り替えなければ」と、同社取締役社長 川村史郎氏とともに新システム探しを開始した。

取締役社長
川村 史郎 氏

選定のポイントと稼働までのスケジュール
不安に丁寧に応えてくれた営業担当者への信頼感
当時、PCAを含め5社のシステムが比較検討され、デモンストレーションも受けたそうだ。PCAを選んだ理由として、菅野氏は開口一番「信頼関係でした」と語る。
「見積書を送付してくるだけの会社が多い中、PCAの営業担当者の方は何度も足を運んでくれて、本当に親身になって相談に乗ってくれました。何事も新しいことを始めるときは不安になりますが、その不安にわかりやすく応えてもらい、ソフトも実際に動かしながら教えてもらいました。以前のシステム会社が経営困難という事情もあって、聞きたいときに聞けない不安を体験しているからこそ、PCAの対応は心強かったです。社長とも相談し『あの営業さんだからPCAに決めよう』と選定しました」(菅野氏)
現在、同社では『PCA会計9』『PCA商魂9』『PCA商管9』『PCA給与9』を使用している。そのうち『PCA会計9』『PCA商魂9』『PCA商管9』はネットワーク化(with SQL)しており、複数台で運用している。
2008年11月に『PCA会計9』から導入。2009年3月には『PCA商魂9』『PCA商管9』も含めた本格運用を開始した。以前のシステムからPCAのネットワークシステムへ切り替えるとき、不安がないわけではなかったそうだ。
「以前のデータが、問題なく反映できるかが心配でした。しかしここでもPCAの営業担当の方が『CSVデータに落としてうまく加工できそうなので心配はいりませんよ』と助けてくれました。実際、とてもスムーズにデータ移行でき、そのときの対応にもとても感謝しています」(菅野氏)
導入後の効果
販売管理と会計の連携で、処理の迅速化・ミスの軽減
『PCA商魂9』『PCA商管9』の導入によって、まず得意先別・仕入先別単価の登録が可能になった点が大きいと菅野氏は評価する。以前は得意先・仕入先毎に単価をその都度手入力する必要があり、当然ミスも発生した。しかし現在はマスター登録すれば単価設定は間違いようがない。多くの商品を細かく仕入れ販売する同社にとって、この得意先別単価マスターの入力は非常に便利な機能となっている。
以前は発注データと仕入データを別に管理していたため、二重の入力の手間が必要だったが、現在は発注データとして入力した数字をそのまま注文書、仕入データへと反映させることができ、また、仕訳データや振込一覧表も作成できるようになった。
『PCA商魂9』『PCA商管9』で作成した仕訳データは、そのまま『PCA会計9』へと受入させることができ、これらの連携による処理の迅速化やミスの軽減は事務処理を大きく効率化させた。
「他にも効果はまだまだあります。今まで手書きだった注文書を完全にデータ化したことで、例えば仕入先に2つの商品を注文した場合、1つだけが入荷し、もう1つが入荷されていない場合は常に発注残がわかります。また、売上集計も簡単にでき、期間だけでなく得意先別、商品種類別など細かく設定でき、よく使用している機能の一つです。このように経理事務の大きな効率化によって以前は3人で分けていた請求処理を1人で処理できるようになり、処理時間も大幅に短縮できました」(菅野氏)
イメージ通りの出力に思わず歓声も
PCAのシステムに切り替える際、正直従業員全員の不安がなかったわけではないと菅野氏は語る。そんな従業員たちの不安を一気に解消させたのが、フリーフォーマット機能によって0.1ミリ単位まで設定して出力された請求書だった。同社は取引先企業から指定された形式で請求書を発行しなければならず、そのため以前のオーダーメイドシステムでは手書きで対応する場面が多かった。しかし『PCA商魂9』『PCA商管9』では用紙も自由に選んで独自のフォーマットを作成できる。
「ぴったりと罫線通りに文字がずれることもなく、イメージ通りの請求書がきれいに出力されたときは、みんなで感激して声を上げたんですよ。PCAの営業担当の方に『この文字を大きく、この線を太く、ここに文字が入るように』と細かく注文したのですが、その通りに出力されたのですから。その後は従業員一同、1ヶ月も経たないうちにPCAソフトに慣れました」(菅野氏)
操作についてわからない場合は、PCAのサポートセンターへすぐに連絡しており、その際の対応にも非常に満足しているそうだ。



包装資材及び省力機械販売
■取扱商品
粘着テープ、ダンボール、PPバンド、PPバンド用ストッパー、エアパッキン、バラ緩衝材、ミラマット、クッション封筒、養生シート、ポリ袋 、 ポリシート、ストレッチフィルム、シュリンクフィルム、クラフト紙、クラフト巻、筋入りターポリン、万能小包ケース、たこ糸、木毛、ベンリホルダー、文化鋲、梱包機、台車、コンベア、固定棚、シュリンク包装機、ストレッチ包装機

今後の課題と展望
バージョンアップによって、さらに快適なシステム環境に
PCAのシステムに高い評価を与えている同社だが、今後の課題として早急なバージョンアップを具体的に検討中だ。同社の一部のパソコンがWindows XP®のため、マイクロソフト社のサポート終了前にOSを切り替え、『PCA Xシリーズ』へのバージョンアップを予定している。
「バージョンアップすることで動作環境が良くなるので、よりスムーズに処理を行えることを期待しています。またXシリーズには『PCA e-DOCX』機能があり、会計・商魂・商管のそれぞれの伝票と関連する文書を紐付けて閲覧できると聞き、その点も興味のあるところです」(川村氏)
2014年には創業90周年を迎える同社。関東大震災と太平洋戦争により2度も店舗を失うものの、現在の本郷3丁目に本店を構え45年。様々な歴史を刻んできた企業だ。この歴史に加え、今後はある分野に特化した商品開発も手掛けようとしている。
「PCAのシステムを導入したことで、業務効率は大きく改善され、従業員一人当たりの負担も軽減できました。OSの切り替えやソフトのバージョンアップが実現すると、またさらにシステム環境の便利さを実感できるのだろうと非常に期待しております」(川村氏)
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様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。
ピー・シー・エーから一言
PCA製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
また、導入検討時の支援についてもご評価いただきまして、ありがとうございます。
システム移行時にはご不安な点も多いと思われます。そのためPCA製品は、お客様がそれまでご利用になられていたシステムからスムーズに移行していただけるよう、パッケージ機能として汎用データの取り込みを可能にしております。
今後、最新版『PCA X シリーズ』へバージョンアップしていただく際は、『9シリーズ』からは簡単なコンバート処理のみでデータを引き継ぐことができます。または、PCA X クラウドサービスへ移行していただく場合も、ご利用のバックアップデータを簡単に引き継ぐことが可能です。
併せてPCAクラウドは、①同時接続数での課金、②1CALずつの選択が可能、ですので、現行よりシステム費用を削減していただけることと思います。お客様のニーズに合わせて「オンプレ」と「クラウド」のいずれでも選択していただけるようご用意しておりますので、よりメリットの大きいほうをご採択ください。
2014年4月に予定されている消費税改正時もお客様が安心してご利用になれますよう、支援させていただければと思います。