導入事例

株式会社 ファイターズ スポーツ&エンターテイメント 様

株式会社 ファイターズ スポーツ&エンターテイメント 様

球団の事業運営ならではの、多種多様で複雑な給与処理。『PCAクラウド 給与』 『PCAクラウド 法定調書』だから可能だった、確実な給与・申告業務。

北海道北広島市で開発が進んでいる「北海道ボールパークFビレッジ」。このビッグプロジェクトを進めているのが株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメントだ。社員は日々、精力的に動いており、そんな社員を支える総務人事グループでは『PCAクラウド』が業務のスピードアップに貢献している。『PCAクラウド』があったからこそ、遅延のない処理ができたと語る同社。多忙な総務人事グループを助けられる『PCAクラウド』のメリットとは。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • たびたびの制度改正に、確実に対応できる給与システムにしたい。
  • できるだけ導入時のコストを低くし、その後の維持費も抑えたい。
  • 複雑な給与体系に対応できる給与ソフトにしたい。
導入の効果
  • 『PCAクラウド 給与』なら制度改正に迅速に対応。バージョンアップによって最新の制度改正に基づいた給与処理を実現できた。
  • 『PCAクラウド』なら初期費用は不要。ライセンス数の増減もしやすく、会社の環境の変化に応じた運用が可能。月額払いと年額払いから選択可能に。
  • 『PCAクラウド 給与』なら社員ごとに異なる給与体系を割り当てることが可能。また企業独自の支給・控除項目も設定しやすくなった。

導入システム

  • PCAクラウド イニシャル”0”プラン (Type2 2CAL)
    • PCAクラウド 給与
    • PCAクラウド 法定調書

導入企業とプロフィール

株式会社 ファイターズ スポーツ&エンターテイメント

資本金 240億円(資本金:120億円、資本準備金120億円) 従業員数 120名
本社 〒062-8656 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1番地
事業所 本社(北海道札幌市)、鎌ケ谷事業部(千葉県鎌ケ谷市)
設立年月日 2019年10月1日
URL https://www.hkdballpark.com/
事業内容

新球場運営業務、ボールパーク全体のマネジメント業務、プロ野球関連興行業務など

導入前の運用と課題

事業内容も働き方も、複雑で多様なのが球団の事業運営

球場を中心とした新しい街づくり「北海道ボールパークFビレッジ」。北海道日本ハムファイターズのファンだけでなく、野球に関心がない人でも楽しめる様々な施設がボールパーク内に誕生する予定だ。2023年の開業を目指しており、現在着々と建設が進んでいる。

この日本発の試みでもあるボールパークのプロジェクトを進めているのが株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント。オープンに向けて従業員全員がエネルギッシュに活動している。

同社は北海道日本ハムファイターズの事業運営を行う企業で、チーム運営とは異なる。主に球場での飲食サービスやチケットの企画・販売、オフィシャルグッズの製作、また選手の地域活動の支援やスポンサーシップの営業など、運営面からファイターズとファンを支えている企業だ。

このように事業の種類だけでも実に多岐にわたり、働く従業員も正社員や契約社員、アルバイトや業務委託などこれまた多種多様に分かれている。給与体系もかなり複雑で、効率的かつ確実に実行できる給与システムが必要だった。

「以前は別の会計ソフトメーカーの給与システムを利用していました。その保守期限が切れることから新たなシステムの選定を始めたのですが、やはりこだわったのはクラウド環境。そしてコストです」(小川雅弘氏/管理統轄本部 経理財務グループディレクター)

選定のポイント

決め手はコスト。数年先の維持費の差は大きい

当時はオンプレミスで給与システムを運用していたが、たびたびの制度改正に対応するには、自動的にバージョンアップできるクラウド型がベストだと同社は考えた。そこでクラウドで給与システムを運用できる数社のシステムを比較検討。①コスト、②機能の2点を中心に比較した。

「まずコストについては、一番導入しやすい価格帯がPCAでした。導入時だけでなくその後の5年10年先の維持費を考えるとかなりの差がつくわけで、やはりPCAに大きな導入メリットがあると考えました」(小川氏)

ライセンス数など利用環境や条件によって違いはあるが、同社に限定して比較した場合、以前の給与システムでクラウドを導入した場合は5~10年間で数千万円の費用がかかる。一方でPCAでは数百万円台で抑えることができ、桁違いの差が生まれてくる計算になった。

つづいて機能面については、以前の給与ソフトと基本的に使い勝手の変わらないものがよかったという。操作方法などが大きく変わることなく、しかし初期導入費用や月額費用をできるだけ抑え、クラウドで給与システムを運用したい。そこで最終的に選ばれたのが『PCAクラウド 給与』『PCAクラウド 法定調書』だった。

2023年北広島市にHOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE開業に伴い、オフィスもスタジアム内へ移転。

2023年北広島市にHOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE開業に伴い、オフィスもスタジアム内へ移転。

株式会社 ファイターズ スポーツ&エンターテイメント
管理統轄本部
経理財務グループ ディレクター
小川 雅弘 氏

株式会社 ファイターズ スポーツ&エンターテイメント
管理統轄本部
総務人事グループ
常田 祐子 氏

導入のメリット

問題なくテレワークを実施。『PCAクラウド』で正解だった

最初はコスト優先で導入された『PCAクラウド 給与』『PCAクラウド 法定調書』だが、『PCAクラウド』ならではの特長を活かした運用が行われている。その一つがテレワークの実現だ。テレワークができることで給与業務を滞りなく進めることができたと語るのは、管理統轄本部 総務人事グループ 常田祐子氏。

じつは急な社内事情により、それまで別の業務についていた常田氏が、急遽給与も担当することになった。正社員・契約社員・業務委託・アルバイトなどを含め、給与計算の対象者となるのは約300名。当初は給与業務のマニュアルもなく、従業員の職種・業務から給与体系まで一つひとつ手探りで確認していったという。

「給与の締め日も業務や雇用形態によって違いがあったので、この人はバイト?業務委託?時給はいくら?など間違いがないよう細かく確認することになり、正直、最初はかなりの労力が必要でした」(常田氏)

折しもコロナ禍と重なり、出社をなるべく控える動きが出てきた。より一層業務時間はタイトになる一方だったが、テレワークができたことで自宅から給与業務を遂行することができたという。「年末調整については、テレワークが可能だったからこそなんとかやり切れました。以前のオンプレのままだと、おそらく難しかったでしょう」(常田氏)

給与という重要なデータを自宅からテレワークで扱うことになったが、『PCAクラウド』の接続は問題なくスムーズで、『PCAクラウド 給与』導入は正解だったという。

PCAソフトの絞られた機能がもたらすメリットとは

総務・給与業務からしばらく離れていた常田氏が、異動後、確実に給与業務を遂行できた理由の一つとして『PCAクラウド 給与』の特長も影響していると考えている。それは機能をある程度絞った操作性・ユーザビリティだ。この点については小川氏と常田氏それぞれの立場から一長一短があると語る。

「『PCAクラウド 法定調書』の場合、操作できる範囲が絞られているので、わかりやすさはあります。一方で、データの抽出などの部分で、もう少し柔軟に設定できるといいなと思う面もあります」(小川氏)

常田氏の場合は、この絞られた設定・機能によって助けられた部分があるという。「先述のとおり、急に給与業務を担当することになりました。そのため『PCAクラウド 給与』の様々なメニューボタンやページ、数字などをあちこち触っていたのですが、操作の範囲が絞られていることで、今はこの機能を使うべき、今はこの機能は不要など、判断が付きやすかったのかもしれません」(常田氏)

オフィスの会議室名はファイターズに在籍した選手名。左が「SHINJO」、右が「DARVISH」。

オフィスの会議室名はファイターズに在籍した選手名。左が「SHINJO」、右が「DARVISH」。

他にもまだある『PCAクラウド』のメリット

『PCAクラウド 給与』は最新の制度改正に対応したバージョンへ自動アップデート機能を使って更新ができる。給与業務にブランクがあった常田氏だが、制度改正への対応については大きな不安はなかったそうだ。「特に年末調整は税制改正などの変更をうっかり忘れ、再び計算し直すリスクがありますが、そういった心配はなくなりました」(常田氏)

また『PCAクラウド 法定調書』をよく利用する小川氏は、『PCAクラウド』の特長を生かした運用を行っている。『PCAクラウド』は同時接続可能なライセンス数によって料金が決まり、パソコンへのインストール台数に制限はない。そこで同社の場合はチーム運営を行う北海道日本ハムファイターズの担当者のパソコンへも『PCAクラウド 法定調書』をインストールし、合計3名が担当することで小川氏のこれまでの負担をある程度軽減できるようになった。

「後からライセンスを追加する場合も、そこまで大きな費用はかからないので、今まで私一人でデータ入力していましたが、そこを分担できるようになりました。『PCAクラウド』のメリットは享受できていると思います」(小川氏)

「OHTANI」の名前の会議室は、「投手」「バッター」の2つの扉。

「OHTANI」の名前の会議室は、「投手」「バッター」の2つの扉。

構築システム概要

今後の課題と展望

『PCAクラウド』の柔軟な連携機能に興味あり

一方の常田氏は、現状一人で給与業務を担当している。『PCAクラウド』の特長を生かして、業務を分担することも検討はしているものの、給与という重要なデータの取り扱いと情報共有のバランスに悩む部分もあるという。また同社らしい社風ともいえるが、社員一人ひとりが心血を注いで情熱的にマルチタスクに取り組んでいる。

「とにかく仕事が好きな人間が集まっています。商談に夢中になって出退勤の記録を付け忘れてしまったり、休日出勤してでもプロジェクトを進める社員など、仕事への熱量が皆すごく高いんです。それもあって当社の給与業務はなかなか骨が折れるんです」(常田氏)

今後は『PCAクラウド』の特長の一つである連携機能を使った勤怠管理・年末調整業務の効率化にも関心があるという。ワーク・ライフ・バランスが広く浸透し、社員の働き方改革を支えている『PCAクラウド』。一方で、夢の実現のためにひたむきに仕事にエネルギーを注ぐ熱い社風の企業でも、『PCAクラウド』は有効に機能している。

ピー・シー・エーから一言

  • 営業部 コメント

    いつもPCA製品をご利用頂き、誠にありがとうございます。
    導入時に今後の制度改正やランニングコストを課題とされておりましたが、ご要望内容の対応はもちろんのこと、貴社内の人員変更や急なテレワークへの対応といった予期せぬ事態にもPCAクラウドのご利用によって対応できたとお聞きし大変嬉しく思っております。
    PCAクラウドの特徴である同時利用ライセンスを活かして、クラウド利用に伴い、業務や運用を最適化されていたこともランニングコストに大きく貢献できたと考えております。
    今後の課題・展望として、給与の関連業務の効率化を挙げられておりましたので、PCAクラウドが持つWeb-APIを活用して年末調整業務の効率化を実現できる『オフィスステーション』や勤怠管理システムの『クロノスPerformance』と連携運用することで、更なる業務改善・効率化のご提案やご支援をさせていただきたいと考えております。
    今後ともPCA製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

  • 『PCA給与』開発チーム コメント

    『PCA給与』をご利用いただきありがとうございます。
    多くの雇用形態に対応する柔軟性、制度改正対応、テレワークでのご利用などをご評価していただき非常に嬉しく思います。
    連携機能をお使いいただければ、さらなる業務効率化、ペーパーレス化の推進ができますので、ぜひご活用ください。

    引き続きPCA製品および連携製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

  • 『PCA法定調書』開発チーム コメント

    『PCAクラウド 法定調書』をご利用いただきありがとうございます。
    お客様の業務負担の軽減に貢献でき、大変光栄に思います。
    データ連携については、お客様の声をお聞きしながら、より便利になるよう改善に努めてまいりますので、末永くご利用いただけましたら幸いです。

様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。