導入事例

株式会社 エーデルワイン 様

株式会社 エーデルワイン 様

高度な固定資産管理が求められるワイナリーの製造ライン。『PCA固定資産』でノーミスの減価償却を実現

製造業において毎年頭を悩ませるのが、機械や設備の種類の多さに伴う有形固定資産の減価償却だ。それぞれに耐用年数が異なり、機械の数が多いほど当然管理も複雑になってしまう。Excel®の管理台帳で対応している企業も多いが、その管理に限界を感じている企業は少なくない。このような状態から、『PCA固定資産』によって脱却できたのが株式会社エーデルワインだ。歴史と人気を持つワインの製造販売企業において、各種のPCAソフトが業務の効率化に役立っている。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • 製造業のため多数の機械設備を保有しており、高度な固定資産管理が必要。
  • 店舗も運営しており、従業員への給与明細の配布方法や、年末調整の必要書類の回収方法を見直したい。
  • 会計・給与・固定資産の管理を会計の専門知識がない従業員でも、確実化・効率化できるようにしたい。
導入の効果
  • 『PCA固定資産』によってミスのない減価償却に成功。固定資産管理の業務量は半分以下に。
  • 『PCA給与』と関連ソリューションとの連携で、便利なWeb明細に。年末調整の業務効率も改善。
  • 『PCA会計』『PCA給与』『PCA固定資産』は経験がなくても直感的な操作が可能。将来にわたって管理業務を確実に遂行できる体制に

導入システム

  • PCA固定資産
  • PCA給与
  • PCA会計 with SQL
  • オフィスステーション給与明細※1
  • オフィスステーション年末調整※2

※1・※2︓『オフィスステーション給与明細』『オフィスステーション年末調整』は、株式会社エフアンドエムの製品です。

導入企業とプロフィール

株式会社 エーデルワイン 様

株式会社 エーデルワイン

住所 〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫10-18-3
設立 1974年(昭和49年)7月24日/前身の会社は1962年創業
資本金 141,020千円
従業員数 32名
URL https://edelwein.co.jp/
業務内容 ワインの製造、販売およびそれに関連する事業
会社概要 大迫町には高山植物で有名な「早池峰山」があり、この山に自生する「ハヤチネウスユキソウ」(早池峰山固有の高山植物)がヨーロッパ・アルプスの「エーデルワイス」と近縁種であることが植物学者によって発見され、この花のとりもつ縁で、大迫町はオーストリアのベルンドルフ市と昭和40年に友好都市となりました。
そしてこのアルプスの名花”エーデルワイス”にちなんで、ワインの名前がつけられました。マークは、葡萄園と人がテーマです。 内側の5つの円は葡萄園を、白い円は作り手を表し、外側のロウ風の封印は私たちの決意を表しています。

導入前の運用と課題

有名なワイナリーを支える製造現場。固定資産の管理は大きな負担に

地元・岩手県では知らない人はいないワイナリーである株式会社エーデルワイン。創業60年以上の歴史を持ち、岩手県産のぶどうを100%使用した同社のワインは、フランスのコンクールでも継続してゴールドの評価を得るなど、品質の高さでも知られている。直営店も運営しており、休日には県外からも多くの客が来店している。

海外からも評価される同社のワインの品質は、厳格に管理された製造ラインが支えている。工場内には、ぶどうを選果する機械、発酵タンク、圧搾機、熟成させる樽など他にもさまざまな機械設備が稼働している。

「機械の台数は約200台に及びます。仕込みをするタンク、ぶどうをつぶす機械、瓶詰めするためのラインなど、多種多様な機械が動いており、それだけ年度末の減価償却には毎年大変な思いをしてきました」と管理部の佐々木薫氏は語る。

機械だけでなく工場の建物に付属する設備も数多くある。実際に同社の製造現場を訪れるとよくわかるが、工場内は徹底して清潔に管理され、機械設備の手入れや交換もまめに行われている。その分、機械の入れ替えは多くなり、固定資産の管理は簡単ではなかった。

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エーデルワイン 外観
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エーデルワイン工場

固定資産のExcel®管理には限界がある

同社ではこの複雑で膨大な固定資産の管理を、以前はExcel®で行っていた。

「しかし機械や設備の種類によって耐用年数も10年、5年と細分化されています。個別償却もあれば、製造ラインの総合償却もあります。私一人で完璧に処理するのは難しく、結局、会計事務所から間違いを指摘されるのを待っている状態でした」(佐々木氏)

固定資産をExcel®で管理する場合、どうしてもミスは発生しやすい。あらかじめ計算式をセルに設定しておいても、購入年月・耐用年数・償却方法・償却率・償却額のどこか一箇所にでも間違いがあれば、正確な減価償却ができなくなる。

「会計事務所からのミスの指摘を待ち、修正してそれをまた確認していただく。このやり取りのたびに、ご迷惑をおかけして申し訳ない気持ちになっていました。またほかにも業務を抱えており、固定資産を正確かつ効率的に処理するためのツール導入を検討しました」(佐々木氏)

以前から同社では『PCA会計』『PCA給与』を導入していた。同じPCAに固定資産管理ソフトがあると知り、迷わず導入したという。

「私自身はもともと、会計の専門知識を持っていたわけではありません。しかし『PCA会計』『PCA給与』は直感的に利用できた実体験から、『PCA固定資産』に決めたのですが、その選択に間違いはありませんでした」(佐々木氏)

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株式会社 エーデルワイン
管理部
佐々木 薫 氏
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株式会社 エーデルワイン
管理部
行川 裕治 氏

導入のメリット

最初の「資産の登録」さえすれば、その後は基本的に入力不要

『PCA固定資産』を導入し、まずは資産の登録からスタートした。Excel®データをすべて移し替えることになったわけだが、佐々木氏は「いうほど大変ではなかった」と振り返る。

「年度末までにデータが登録されていればよいので、業務の合間を見ながら徐々に登録を進めればよかったんです。合間を縫って約1カ月程度で終了しました」(佐々木氏)

資産の登録では場所、部門、集計区分などを登録し、消費税率は自動判定で設定。耐用年数も自動算出できる。処分や売却を行った場合、損益も自動計算される。月次決算が必要な場合は月次償却の自動計算ができ、月次償却額から月別の仕訳データを作ることもできる。

この資産の登録さえ済んでしまえば、その後は年度末にデータを会計事務所に渡すまで、ほぼ何もすることはないといってもよい。

「機械の購入時に、一度資産の登録さえしてしまえば、その後は基本的に入力する必要がありません。確認したいデータがあれば、以前は紙の台帳を引っ張り出していましたが、今では簡単に検索できます」(佐々木氏)

減価償却のミスの指摘はゼロに

以前は手計算で行っていた部門別配賦についても、現在は最初に部門別の経費配賦基準を設定しておくだけで、その後は自動配賦ができ、仕訳データの作成も可能だ。

懸念していた会計事務所との修正の出し戻しについても、導入後はミスの指摘が一切なくなった。

「以前は自分の提出したデータにどのくらいミスがあるのかを気にしていました。減価償却の計算がどこまで合っているかどうか不安でしたが、そのストレスから解放されました。固定資産の管理については、業務量は半分以下に減ったと感じています」(佐々木氏)

『PCA給与』『PCA会計』も利用。経験がなくても使いやすいソフト

『PCA給与』とオフィスステーションの連携も行っている。この連携によって給与明細はWeb上で配信され、従業員はスマートフォンやタブレット、パソコンなどからいつでも給与明細を確認できる。

同社はワインの製造だけでなく直営店での販売も行っている。本社に隣接した店舗以外に、平泉市内にも直営店を運営しており、以前は袋詰めにした給与明細を発送または従業員に託す方法で届けていた。

「しかし今では発送などの必要はなく、従業員が休暇で不在の場合でもWebでいつでも明細を確認してもらえます。以前なら何十枚も給与明細を出力していましたが、その作業も今は不要です。その分コストもかかりませんし、管理部としても負担が軽減しています」と管理部の行川裕治氏は語る。

また年末調整についても『PCA給与』とオフィスステーションを連携させることで、従業員はスマートフォンやパソコンから最短約3分で年末調整の入力を済ませられる。本社以外に事業所を持っていると、扶養控除申告書の回収に手間取ることになってしまうが、ペーパーレス化によって回収の負担も今はない。他の企業の例では概ね作業時間を3分の1に削減できている。

『PCA会計』もかなり以前から同社は利用してきた。自動仕訳の登録によって作業効率をアップさせることができている。仕訳をパターン化させることで、基本的には金額を入力するだけで確実な仕訳処理ができている。

「佐々木さんだけでなく、私も会計や経理の専門知識は持っていません。以前は製造現場にいました。2人とも管理部に配属になり、初めてPCAソフトに触れたのですが、画面がわかりやすく操作もしやすいので迷うことがありません。また『PCA会計』『PCA給与』のソフトの機能をフル活用しているわけではなく、必要なところだけ使っている状態ですが、十分に業務の効率化は実感できています」(行川氏)

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ワイナリー直売店
ワインシャトー大迫
システム概況図

『PCA給与』とオフィスステーションの連携は社員のみで実行

操作の経験がなくても使いやすいのがPCAソフトと語る両氏だが、『PCA給与』と「オフィスステーション」の連携についても、販売パートナーやPCAのサポートセンターに頼らず、社員だけで設定できている。連携方法はいくつか選択肢があるが、同社の場合は汎用データ連携で行った。

「連携ツールがあり※3、それを利用できたことも成功の要因だと思うのですが、最初はやはり試行錯誤しました。そこで自分の給与データを例にしてテスト稼働を行い、問題がないことを確認しつつ、紙の給与明細とWebを3カ月ほど並行稼働した後に本稼働へと移行しました」(佐々木氏)

※3:『PCA給与』から「オフィスステーション」へ社員情報を連携するためのツール

今後の課題と展望

将来にわたってさまざまな改正に対応できる管理業務に

同社では現在、電子帳簿保存法に対応するために『PCA Hub eDOC』の導入も検討している。すでに『PCA会計』『PCA給与』『PCA固定資産』の導入で、業務の効率化に成功してきた同社だが、将来においても柔軟に法改正・税制改正に対応できる環境を整えておきたいと語る。

「PCAのさまざまなソフトを使って効率化に成功したのは事実です。ただこれらの業務をまるっとカバーできるツールがあればより便利だと思います」(行川氏)

中堅・中小企業が利用しやすい小回りの利く業務データを統合的に連携できるツールのようなシステムも今後期待したいと語る。

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株式会社 エーデルワイン HP
https://edelwein.co.jp/

ピー・シー・エーから一言

  • 営業部からのコメント

    日頃より弊社製品をご愛顧いただきありがとうございます。
    会計・給与・固定資産と数多くの弊社製品を中心に揃えていただき大変嬉しく思います。
    また年末調整のWeb収集や給与明細Web配信と拡張機能までご導入頂いており、『PCAソフトで業務効率化』を感じることのできる理想的な事例になったと存じます。
    引き続きご支援させて頂きますので、よろしくお願いいたします。

  • 税務プロダクト部からのコメント

    『PCA固定資産』をご利用いただきありがとうございます。
    減価償却の計算や『PCA会計』とのデータ連携で業務効率化に貢献でき、非常に嬉しく思います。
    『PCA固定資産』は毎年の法改正・税制改正にも対応していますので、今後も安心してお使いいただけるよう努めてまいりたいと思います。
    引き続きPCA製品をご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

  • 人事給与プロダクト部からのコメント

    『PCA給与』をご利用いただきありがとうございます。
    連携機能により業務効率化、ペーパーレス化に貢献でき、非常に嬉しく思います。
    電子申告、電子申請機能をお使いいただければ、さらなる業務効率化、ペーパーレス化の推進ができますので、ぜひご活用ください。
    引き続きPCA製品および連携製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。