導入事例
株式会社エイトレッド 様
3社のクラウドサービスの連携で、コストを抑えほぼ全自動のスムーズな業務を実現。『PCAクラウドWeb-API』の特徴を活かし、準備期間約1ヶ月という短期導入にも成功。
ワークフローシステム『X-point』※1で知られる株式会社エイトレッド。同社はより効率的でコストを抑えた新システムの導入を決め、わずか1ヶ月間の準備期間で新システムの運用をスタート。株式会社エイトレッドとサイボウズ株式会社、そしてPCAによる3社のクラウドサービスの連携。Web-API連携の可能性が大きく広がる事例の一つだ。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
-
- コストを抑えた基幹業務遂行の仕組みを整えたい。
- 承認作業と顧客管理と販売・会計処理をシームレスに連携させたい。
- より確実性と精度の高い業務フローにしたい。
- 導入の効果
-
- 他社ソフトの約半額のリーズナブルな価格で実現。また、サーバーを持たないことでメンテナンスや保守料金もカット。
- Web-API連携により『X-point Cloud』※1、『kintone』※3、『PCAクラウド』の3社のクラウドサービスを連携。更に会計連携は標準機能を活用することで希望通りの業務の進め方を実現。
- 3社のクラウドサービスの連携で業務の見える化に成功し確実性を向上。より精度の高い業務フローを確立。さらに月次決算の短縮につながった。
導入システム
- PCAクラウド イニシャル”0”プラン (Type12 6CAL)
- PCA会計 クラウド
- PCA商魂 クラウド
- PCAクラウド Web-API※2
※1:『X-point』(ワークフローシステム)、『X-point Cloud』(クラウドワークフローシステム)は、株式会社エイトレッドの製品です。
※2:『PCAクラウドWeb-API』は『PCAクラウド』と他のクラウドサービス等を、シームレスに連携させることが可能なサービスです。
※3:『kintone』(顧客管理クラウドサービス)は、サイボウズ株式会社の製品です。
導入企業とプロフィール
株式会社エイトレッド
資本金 | 265,600千円 | 従業員数 | 49名 |
---|---|---|---|
主業種 | ソフトウェア業 | ||
業務内容 | プロダクト製品開発・サポートサービス・クラウドサービス | ||
所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー1F | ||
設立年月日 | 2007年4月1日 | ||
URL | https://www.atled.jp/ |
導入前の運用と課題
多機能すぎるERP。毎日の実務に適し、コストも抑えたシステムにしたい
株式会社エイトレッドの名を「『X-point(エクスポイント)』を生み出した会社」として知る人は多いだろう。ブラウザ上にまるで紙に書くような直感的な入力ができるワークフローシステムは、煩雑な申請・承認手続きを大きく簡潔化でき、様々な業種の企業で導入されている。
同社では以前、ERPパッケージを利用して販売管理・会計処理を行っていたが、思い切ってシステムを一から見直すことにした。
「ERPパッケージの良さの一つは多機能性ですが、現実として毎日の業務ではその一部の機能で十分でした。くわえてERPパッケージではサーバーの設置・管理が必要になります。その保守料金には年間300万円程度が必要でした。この上にさらにERPパッケージ本体の料金も加わってきます。これらのコスト、そしてサーバーメンテナンスの負担をなんとか軽減したいと考えました」(専務取締役CFO 佐藤淳氏)
選定のポイント
サーバーを持たないという選択肢
①サーバーメンテナンスの負担から解放されること。つまりサーバーを持たないこと。②コストを大きく軽減できること。③新年度のスタートに合わせて、とにかく早く簡単に導入できること。この3つを条件に、同社が新システムの検討を始めたのは2017年2月。最終的にPCAを含めた3社のソフト、システムが比較検討のテーブルに上がった。
「当社がクラウドサービスやプロダクト製品の開発を行っていることもあり、製品選定は様々な視点から検討しました。どうしたら当社の課題を解決できるシステムを実現できるのか?いろいろ議論を重ねましたが、やはり頭の中には『時代はクラウドだ!』という考えがありました」(佐藤淳氏)
比較検討の結果、PCAは他社の約半額の料金で運用できるというコスト面、そしてPCAの導入指導体制が高く評価され、『PCAクラウド』導入が具体的に検討されることになった。
3つのクラウドサービスを連携させる
しかしここで1つの課題が生じた。同社は東証マザーズの上場企業であり、新規顧客の与信情報の審査を注意深く行わなければならない。さらにその後の承認登録の履歴管理なども必要となるが、これらの承認・申請に関わる業務と販売管理との連携が難しいのではないかという懸念点が発生した。しかしそれを可能にする1つの方法があった。
「それがWeb-API連携です。当社の『X-point Cloud』、サイボウズ株式会社の『kintone』、そして『PCAクラウド』。この3社のクラウドサービスを連携させることで、与信情報の登録から売上、会計処理までほぼ自動化できるシステムを構築できることがわかりました。課題も解決でき、上場企業としての体制も守ることができる!さっそく運用に向けて動き出しました」(管理本部 新祐介氏)
導入後の効果
3社のクラウド連携で、承認作業と顧客管理と販売管理までを全自動化。更に標準機能で会計連携も。
現在同社では3社のクラウドサービスの連携により、次のような運用を行っている。例えば、①新規顧客獲得時に与信情報の審査→得意先としての申請→承認登録や反社会的勢力調査の履歴管理などを『X-point Cloud』で入力・管理→②与信の有効期限や得意先管理などの顧客データを『kintone』で管理→③その売上は自動的に『PCA商魂DX クラウド』へ取り込まれ請求書の発行、さらに売上データは『PCA会計DX クラウド』へ連携されており自動的に会計データへ反映され1つの業務が完了する。
とても簡単にいえば、『X-point Cloud』で新規取引を申請したら、『kintone』上の顧客情報が増えており、それがそのまま『PCA商魂DX クラウド』の得意先マスター・売上情報登録、確定後に『PCA会計DX クラウド』の会計データへと計上されている。
「与信管理から最後の会計処理まで全自動化といっても過言ではありません。途中で手入力が必要になる部分はなく、私たちの作業を極力減らし、一連の業務をシンプルかつ高い確実性で実行できるようになりました」(佐藤淳氏)
運用開始までわずか1ヶ月間。短期導入も実現できる『PCA クラウド Web-API』
3社のクラウドサービスの連携ともなると、実際の運用までに時間がかかりそうだが、その点も同社の事例では驚異的なスピードで運用まで漕ぎ着けている。
2017年2月に比較検討を行い、その月末には『PCAクラウド』の導入を決定。3月中にPCAによる計3回の導入指導を受け、旧システムとの並行稼働も実施。そして4月1日の新年度スタートに合わせて本稼働を開始。運用開始までの準備期間は実質1ヶ月間だ。
同社の場合、この1ヶ月間にマスターの整理・設定をルールを決めて確実に実行した点も大きい。
「設立して10年経ちマスターの数が膨大になっていました。その見直しという意味も併せて、ときにはマンパワーを注ぎ込んで、マスター情報を整理し流し込む作業を行いました。マスター整理とその流し込みには、特にカスタマイズしたプログラムなどは使わず、PCAソフトの標準機能で実行できました。この準備期間に受けた計3回のPCAの導入指導はとても懇切丁寧で、何をどうすればスムーズな運用ができるのかを細部にわたって教えていただいたことも、この短期導入につながったと思っています」(佐藤淳氏)
『PCA DXシリーズ』の活用で基幹業務をよりスムーズに
同社では2017年1月から販売が始まった『PCA DXシリーズ』の『PCA商魂DX クラウド』『PCA会計DX クラウド』をいち早く運用している。『PCA DXシリーズ』はオンプレミス型とクラウド型とを運用形態に応じて使い分けたり、APIの公開で利用範囲を拡大させられる点が大きな特徴。同社でもこれらの特徴をうまく活用することで、円滑に業務を進めている。
「『PCAクラウド』導入とともに『DXシリーズ』を使い始めたので、以前の『Xシリーズ』との比較はできないのですが、一番驚いたのは分析ツールの豊富さと使いやすさです。以前は取り出したデータを加工して会議などで使用していましたが、『あんなデータを見たい』『こんな基準の表が欲しい』と言われるたびに逐一自分たちで作っていました。しかし今は『PCA商魂DX クラウド』『PCA会計DX クラウド』に標準搭載されている様々な集計表を加工することなく利用しています」(管理本部 佐藤理紗氏/新祐介氏)
月次決算を短縮でき、業務の見える化にも成功
今回の大幅なシステムの見直しと3社のクラウドサービスの連携を、佐藤淳氏は次のように評価している。
「業務を自動化したことで当然時間的な効率は向上し、以前は月次決算を出すのに5、6日必要でしたが今は3日でできます。Web-API連携ですが入力処理のスピードに遅さを感じたことはまったくありません。また『X-point Cloud』で業務の見える化に成功したことで、どの案件がどこまで動いているのかを全員が知ることで、業務の確実化とスピードアップも実現できました」
今後の展望と課題
現在1つだけ改善したい点があると同社は語る。それはCSVデータによって連携させている部分を、Web-API連携の特徴を活かしてもっとシームレスに自動連携させていくことだ。
「1ヶ月という短期導入を優先したため後回しにしてしまったのですが、Web-API連携の特徴を活かしてもっとシームレスな自動連携ができると思います。これはなるべく近いうちに改善したいですね。当社の『X-point Cloud』、そして『PCAクラウド』と、今クラウドサービスは新しい次元へ突入したと思います。当社もPCAもクラウドサービスの老舗で、Web-API連携の可能性についてもよく知っている企業。そんな強みを活かして、さらに多くの企業に便利に使っていただけるサービスを提供していきたいです」(佐藤淳氏)
様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。
ピー・シー・エーから一言
『PCA会計DX クラウド』『PCA商魂DX クラウド』をご利用いただき誠にありがとうございます。
自社のクラウドサービス『X-Point Cloud』と『kintone』・『PCAクラウド』との連携を構築し、 旧システムから大きな業務改善を実現できたことを嬉しく思います。 今後もPCAクラウドのAPIを活用し、業務効率化につながるシームレス連携、システム拡張を 実現していただくことを期待しております。
御社の製品連携はAPIのモデル的なご利用方法ですので、他のお客様の参考とさせていただきたいと思います。
『X-Point Cloud』との連携をポイントに、エイトレッド様との協業にも力を入れて参ります。 引き続きよろしくお願い致します。
『PCA会計DX クラウド』をご利用いただきましてありがとうございます。
『PCA商魂DX クラウド』の売上データとの連携が、業務の効率化に貢献できていることをうれしく思います。
今後も使いやすい帳票の追加など、機能強化を進めてまいります。
引き続きPCA製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
他のクラウドサービスと連携して、業務の自動化に貢献できていることをうれしく思います。
また、本体標準の集計表などを高く評価していただいてありがとうございます。
今後も、より良い製品となるように改善を行ってまいります。