導入事例
あかね社会保険労務士法人 様

『PCA給与』を深く知る社労士事務所が描く「最適解」。
顧問先の数だけ存在する、柔軟なシステム連携
顧問先の利便性が十分に考慮されていなかった“社労士都合”の運用から脱却し、真のDXへ――。あかね社会保険労務士法人は、『PCAクラウド 給与』と「オフィスステーション Pro」を軸に、顧問先ごとに連携フローを個別に設計する柔軟な運用を実現した。固定化された業務フローに縛られるのではなく、ツールと運用の両面から最適解を導き出す点が、顧問先からの信頼につながっている。同法人の『PCAクラウド 給与』に関する深い知見と実務ノウハウは、社労士事務所の中でもトップクラスといえる。その運用の全体像に迫った。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
-
- 顧問先ごとに異なる業務フローに対応できる、柔軟な運用基盤を構築したい。
- 手続き・給与・外部システムの分断を解消し、データ連携を前提とした業務に転換したい。
- ソフト外の作業(Excel・CSV加工)に依存しない、安定した業務環境を整えたい。
- 導入の効果
-
- 双方向のデータ連携を基盤に、顧問先ごとに業務フローを組み替えられる運用を実現。
- API連携によりデータの一元化が進み、転記作業や連携ミスを大幅に削減。
- 『PCAクラウド 給与』への集約で業務が“詰まらない”安定した処理体制を確立。
導入システム
- PCAクラウド 給与
- PCAクラウド 法定調書
- オフィスステーション Pro(株式会社エフアンドエム)
導入企業とプロフィール
あかね社会保険労務士法人様
| 住所 | 530-0012 大阪市北区芝田1丁目4-17 梅田エステートビル 5F |
|---|---|
| 開業 | 2009年6月 |
| 業種 | サービス業(社会保険労務士事務所) |
| 従業員数 | 28名 |
| URL | https://akanesr.com/ |
| 業務内容 | 人事管理・労務管理に関する相談 / 就業規則の作成・見直し / 人事制度・賃金・退職金制度の作成 / 助成金の提案、申請代行 / アウトソーシング業務(社会保険・労働保険の手続代行、給与計算等) / 創業支援 / 各種セミナー企画・開催 / 各種研修の企画・開催 |
導入前の運用と課題
「社労士には使いやすい」だけでは限界に。情報の分断と手作業の連鎖という課題
あかね社会保険労務士法人は、給与計算や社会保険手続きを含め、多様な顧問先の人事・労務業務を支援している。顧問先それぞれの事情に合わせた業務設計を行っている点が特徴で、『PCAクラウド 給与』の導入サポートにも関わっており、事務所内にはPCAインストラクター資格を持つ従業員が在籍し、現場に根ざした運用ノウハウは高く評価されている。
同法人の顧問先は、数十名規模の企業から数千人規模の組織まで幅広い。それぞれの顧問先の事情に合わせた業務設計を優先する一方で、かつては課題もあった。
一般的に社労士事務所では、社会保険の手続きと給与計算が一体となった“オールインワン型”の業務ソフトが主流で、事務所側の業務効率を前提に設計されているケースが多い。そのため、社労士事務所側は扱いやすい反面、顧問先にとっては使いづらい側面があった。
「以前使用していた社労士向けソフトを用いた運用は、私たちが処理して結果をお客様に渡すという前提でした。お客様自身がデータにアクセスしたり、中身を確認したりすることは難しかったんです」(代表 山中晶子氏)
「以前のような環境では、顧問先との間で情報が分断され、データは“共有するもの”ではなく“提供するもの”にとどまってしまいます。多くの企業がDXを進める中で、この運用は課題だと考えていました」(チームリーダー 松本優平氏)
さらに、業務面でも非効率が生じていた。もともと社労士向けの業務ソフトは、社会保険手続きと給与計算を一体で扱える設計となっていたものの、顧問先ごとの運用や外部システムとの連携が必要になる場面では、必ずしもすべての業務をソフト内で完結できるわけではなかった。
その結果、手続きと給与計算が分断されるケースも多く、同じ情報を二重入力する必要が生じていた。CSVでの加工やインポート作業も日常的に発生していたほか、システム間のデータ連携も発展途上であり、データ連携の過程でミスが生じることもあったという。
また、当時のソフトでは対応しきれない処理をExcel®などで補完する場面も多く、業務が分断されやすく、属人化のリスクも抱えていた。顧問先ごとの多様な要望に応え続けるためには、こうした非効率やリスクを解消し、より柔軟で一貫性のある運用基盤が必要だと考えるようになったという。
選定のポイント
社労士事務所ならではのニーズを、1つのソフトで完結できる柔軟性が決め手に
こうした課題を背景に、同法人は業務の見直しに着手。まず導入したのがクラウド型の労務管理システムオフィスステーションPro(株式会社エフアンドエム)だった。
「オフィスステーションProで手続き業務をオンライン化する中で、データ連携を前提とした運用に切り替えていく必要がありました。その際に、どの給与ソフトと組み合わせるかが重要なポイントになりました」(山中氏)
同法人では、オフィスステーション ProとAPI連携が可能な給与ソフトとして、『PCAクラウド 給与』を始めとする複数のソフトを比較検討。実際に併用しながら業務フローの検証を進めていった。
その中で評価されたのが、顧問先ごとの要件へ対応できる『PCAクラウド 給与』の柔軟性だった。企業・組織によって違う給与計算のルール設定や部門管理など、社労士の実務に求められる機能をソフト内で完結できる点が大きかったという。
「お客様ごとに、こういう計算をしたいといった要望が必ず出てきます。それに対して、ソフトの外で対応しなければならない場面が増えると、どうしても業務が止まってしまいます。その点、『PCAクラウド 給与』はソフト内で完結できる範囲が広く、業務が停滞しないというか、例外処理にも強い安心感がありました」(山中氏)
導入のメリット
顧問先ごとに最適化できる“双方向連携”という運用スタイル
現在、同法人では『PCAクラウド 給与』とオフィスステーション Proを組み合わせた運用を行っている。特徴的なのは、あらかじめ決められた固定的な運用フローに当てはめるのではなく、顧問先ごとの業務内容や運用方針に応じて、最適なデータの流れを設計している点だ。
例えば、従業員情報の登録はオフィスステーションPro側で行い、そのデータを『PCAクラウド 給与』へ連携。一方で、給与計算や帳票作成はPCA側で実施し、必要に応じて申請や明細配信のために再びオフィスステーションへとデータを戻す。こうした“双方向”のデータ連携を、顧問先の運用に応じて使い分けている。
「業務の流れを一つに決めてしまうのではなく、お客様ごとに最適な形に組み替えています。状況に応じて“どちらを起点にするか”を変えられるのが大きいですね」(松本氏)
入社手続きはオフィスステーションPro、給与計算や算定基礎届の作成は『PCAクラウド 給与』といったように、各ソフトの強みに合わせて役割を分担するケースも多いが、年末調整や明細配信についても、顧問先の体制や運用方針に応じて処理方法を切り替えている。
顧問先の電子化レベルやアウトソーシングの有無に応じ、事務所内の担当者がその都度「連携の矢印を引き直せる」運用を可能にした柔軟性は、大きなメリットの1つになっている。
データ連携と“プロ仕様”の機能がもたらす、業務品質の向上
これまで現場を圧迫していた手入力やCSV加工といった作業は、『PCAクラウド 給与』とオフィスステーョン Proの連携で大きく軽減できている。システム間の連携がAPIで最適化されたことで、以前のような同期トラブルに悩まされることもなく、スムーズな業務を実現している。
また、以前は当時の給与ソフトの機能不足から、Excelなど「ソフトの外側」で給与計算を補完していたが、現在は柔軟性・網羅性の高い『PCAクラウド 給与』へ集約。これにより、複雑な計算もソフト内で完結し、業務が途中で「詰まる」ことのない安定した運用になっている。
この「データのつながり」は、顧問先との信頼関係にも役立っている。お互いが同じデータをリアルタイムに参照できる「可視化」が進んだことで、単なる事務代行を超え、各社の状況に踏み込んだスピーディーな改善提案が可能になった。とりわけ、複数の顧問先を担当している給与計算業務担当者の業務効率があがった。
さらに、任意のタイミングでデータを保存できる『PCAクラウド 給与』のバックアップ機能や、前月比較のできる「支給控除比較表」をはじめとする充実した検証機能といった、実務を支える仕組みは、大規模データを扱う上での安心感につながっている。万が一の事態や複雑な計算式のテストにも即座に対応できる環境は、多くの社労士事務所にとっても大きなメリットとなるだろう。
実務のプロが教える、操作説明だけで終わらない“生きた導入支援”
同法人には、15名を超えるPCA認定インストラクターが在籍している。特筆すべきは、顧問先のみならず、他の企業の導入支援も数多く手掛けている点だ。「操作方法」のレクチャーにとどまらず、日々『PCA給与』を使いこなしている給与計算のプロとして、実務に根ざしたノウハウを直接伝授している。
単に設定方法を教えるのではなく、「実務ではこの帳票のここを確認することで計算ミスを未然に防げる」といった、給与計算現場の“あるある”に即したチェックフローまで踏み込んで指導を行う。同法人の説得力のあるアドバイスは、「実務の苦労を分かってくれる」という共感を生み、多くの導入現場で高く評価されている。

今後の課題と展望
あかね社会保険労務士法人では、業務のさらなる標準化とDXの高度化を見据えた取り組みを進めている。その一環として、『PCA Arch』も検討している。給与計算におけるチェック業務の効率化や、業務ノウハウの共有・蓄積を進めることで、安定した品質での運用体制の構築を目指している。また、『PCAクラウドWeb-API』の活用をさらに進め、他システムとのデータ連携の高度化にも取り組んでいく方針だ。より柔軟で一貫性のある業務フローの実現を図る。
同法人は『PCAクラウド 給与』に加え、勤怠管理システム「クロノスPerformance」などのツールも組み合わせながら、顧問先ごとに最適な運用環境を構築してきた実績を持つ。今後もシステムに業務を合わせるのではなく、ツールと運用の両面から最適解を設計することで、企業ごとの課題に応じた支援を継続していく考えだ。
https://akanesr.com/
本導入事例の導入製品・サービス以外にも
さまざまな製品・サービスを提供しています。
ピー・シー・エーから一言
今回は、あかね社会保険労務士法人様における、弊社『PCA給与クラウド』と『オフィスステーションPRO』シリーズの効果的な連携事例をご紹介します。
他社システムと比較しても非常にスムーズな連携が実現しており、『PCA給与』シリーズの強みを最大限に活かした運用を行っていただいております。
また、他の先生方へも弊社製品をご紹介いただけるほど高くご評価いただいていることを、弊社としても大変嬉しく思っております。
同法人様は、システム導入・運用指導に留まらず、『勤怠管理システム クロノス』や『オフィスステーション』の活用、さらには労務の法律面に至るまで、ワンストップでサポートできる稀有な体制を構築されています。
実際に、同法人様から他の社労士事務所様や顧問のお客様へ弊社製品をご紹介いただく機会も多く、その高い運用ノウハウには弊社も全幅の信頼を寄せております。
他に類を見ない充実したサポート体制を持つ心強いパートナー様ですので、システム導入や労務管理でお困りの際は、ぜひあかね社会保険労務士法人様へご相談ください。
『PCAクラウド 給与』をご利用いただきありがとうございます。
企業によって異なる給与計算に対応する柔軟性・網羅性、ソフト間の双方向連携などをご評価していただき嬉しく思います。
これからも安心して支えていけるシステムをご提供できるよう努めて参りたいと思いますので、引き続きPCA製品および連携製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。