「親の背を見て子は育つ」というけれど、文字どおり、子の目の前に親の背中がある。そんな時代になってきた。リモートワークが変えたのは、働くひとの暮らしだけじゃない。以前なら見えなかった働く親の姿が子どもたちに見えてきた。「パパ、まだ働いているの?」「ママ、お顔こわいよ?」子どもの言葉が突き刺さるときもある。「パパ、会議って楽しいの?さっき笑ってたよね」「ママの会社っていっぱい人がいるんだね」変化は悪いことばかりじゃない。彼らはこの先、どんな未来を切り拓いていくのだろう。
会社に行けば、寂しくない。そんな考え方をしていたころが、少しばかりあったと思う。これからは個の時代と聞いて、虚しさすら感じていたときもある。けれどどうだろう。新しい時代を私たちは楽しんでいる。打ち合わせ時間は前より短くなった。仲間が目の前にいないからこそ、相手の状況を想像したり、推測したり、思いやる機会がかえって増えた気さえする。信頼関係とテクノロジーがあれば、どこにいたって助け合える。「ありがとう」「助かったよ」その言葉は、テキストでもあたたかい。
古代メソポタミア文明。くさび形文字と言われる古代文字で書かれていたのは商業の記録だった。羊がいま何頭いて、パンがいくつあって、油がどれだけあるのか。そんな在庫管理からはじまり、出し入れや貸し借りを記録する広義の簿記が、その頃すでにはじまっていたという。文字が削られた粘土板を見つめてみる。「文字は便利だね。いちいち羊の数を数えなくて済む」「文字なんて不気味だよ。指で数えればいいじゃないか」そんな会話が聞こえてくる気がする。いつの時代も同じなのかもしれない。変化は怖い。でも私たちは進化の上を生きているんだ。
ホワイトボードに行き先を書いて外出していたのがとても昔の出来事のような気がする。ノーリターン、直帰します、という意味でNRと書いていたときの高揚感がなつかしい。ワーケーションという新しい言葉を知り、パソコンを持って温泉地に向かう。管理部門が外で働けるようになるなんて思ってもみなかった。仕事のめどがついたら、ゆっくり湯につかろう。ジョークとして「温泉、NR。」とチームのメンバーにチャットする。「いいですね!おつかれさまでした!」と早い返事。すごくいい時代になった気もするが、人の本質はさほど変わっていない、そんな気もする。
”Life is a journey.”転職して会社を去る仲間に、そう声をかけている人がいて、かっこいいと思った。旅立つ仲間にエールを送る、彼なりの言い方だったのだろうか。けれど同時に思う。転職だけが、人生の旅じゃない。会社のあり方自体が大きく変わろうとしているこの時代、一社の変革を担うことだって、大きな旅だ。しかも、言葉通り、実際どこを旅していても働けるようにもなった。テクノロジーが人をつなぎ、ビジネスをつなぎ、我が社もきっと変わっていく。私はこの会社と、どこに向かおう。旅先で想いを馳せた。
数年前なら想像もできなかった働き方が広がっている。自宅やワークスペースはもちろん、旅先で仕事をしている人さえいる。チームで一緒に働いている同僚が「実はいま海外にいるんですよ」と言ってきたとしてもさほど驚かないかもしれない、そんな時代になってきた。新しい変化は次々に起こるということ、そして自分たちはそれを意外と簡単に乗りこなせるということに多くの人が気づきはじめている。「ちょっと明日は宇宙なんで、ロケットが軌道に乗ったら連絡しますね」そんなことを言い出す仲間だってそのうち出てくるかもしれない。悪くない。いや、楽しみだ。さて、明日はどこで働こう。
TAGLINE
1980年8月、PCAは数名の公認会計士の有志により設立されました。
会計業務をコンピュータで“自動計算”できることは、画期的なことでした。
「会計士が設計したソフト」として、PCAは、業務用パッケージソフトの先駆者となりました。
1992年、「会計ソフトは、PCA。」というフレーズを使って、広告展開をはじめました。
会計士などの専門家の意見を取り入れたPCA製品は、使いやすさが評判となり、高い信頼と人気を集め、
業務用パッケージソフトにおいて、トップシェアを誇りました。
2011年12月、タグライン「攻めるなら、経理から。」で広告展開を始めました。
当時の会計ソフト業界の広告では、「経理」はなぜか「弱者」として描かれることが多く、
会計ソフトは、解決策を知らない経理担当者を、魔法のように助けるツールの様に表現されました。
しかし、それでよいのか?
PCAは、「経理」の存在を先入観なく見つめ直し、
業界に、新しい「経理像」を確立させることを考えました。
経理は弱者ではなく、経営の参謀役。会社の未来を、数字から導き出す。
経理が生き生きと活躍する会社は、きっと業績だって好転してゆく。
これまでの経理が「守り」の存在だとするならば、PCAは、「攻め」の経理を描くべき。
会計士が立ち上げたPCAのDNAを、「経理」という言葉の中に込めた、
「攻めるなら、経理から。」というタグラインでした。
それから10年、予測できない変化が、起こりうる時代になりました。
事業構造のスタイルは日々変化しています。
ニューノーマルな時代だからこそ、企業システムの選択は自由に行いたい。
ソフトウェアは、定額利用のサブスクリプション型へと移行しています。
働き方も大きく変わりました。
新型コロナウイルスによって、在宅勤務、テレワークが推奨され、
ワークライフバランス重視の働き方や、事業継続上の脅威への備え
人材確保や生産性の向上への期待としても、多様なワークスタイルが求められています。
PCAの製品ラインナップは、『PCAクラウド』『PCAサブスク』などサブスクリプションサービスをはじめ、
財務会計、販売・仕入管理、給与計算、人事管理、固定資産管理、税務計算、と多岐にわたり、
「会計・経理ソフトのPCA」には、とどまらなくなりました。
2021年、関わるすべてのパートナーさまや、お客さまと、共に成長する企業をめざし、
タグラインを「働く、が変わるとき。」へ刷新いたしました。
PCAは、バックオフィスの生産性向上を後押しし、働く人に寄り添い、支え続け、
お客様の社業の発展となる「カスタマーサクセス」に貢献してまいります。
働く、が変わるとき。
今よりもっといい方向へ変われるように、
PCAは会社を支えるみなさんの
毎日に寄り添います。
仕事の常識は時代と共に更新されるもの。
クラウドも、テレワークも、
そしてこれからのテクノロジーも。
新しいことをはじめるのは誰でも少し不安です。
だからこそ一緒に考え、
一緒に働き方をつくります。
変わるときは、チャンスのとき。
さぁ、次の一歩を。