導入事例

株式会社リンクス 様

株式会社リンクス 様

ヤマト運輸の『B2クラウド』と『PCA商魂DX クラウド』『kintone』を連携。数万件の送り状データを管理できるシステムを社員1名が3日間で構築。

美容に関わる総合商社として全国に顧客を持つ株式会社リンクス。BtoBだけでなくBtoC取引も多い同社では、以前ヤマト運輸の送り状発行システム『B2』を利用していたが、サービスの移行に伴い直送先の管理が難しくなった。そこで『PCA商魂DX クラウド』と『PCAクラウド Web-API』を導入。『PCA商魂DX クラウド』×『kintone※1』×『B2クラウド※2』の連携によって業務を進化させている途中だ。その成功の背景にはある従業員の活躍があり、近い将来の企業におけるシステム構築のヒントがつまった事例といえるだろう。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • ヤマト運輸の送り状発行システム『B2』から『B2クラウド』への移行にあたり、それまでの約2万件の送付先データを2千件しか登録できなくなった。
  • システム連携はなるべくコストをかけずに行いたい。
  • 営業社員が売上や受注のデータをいつでも確認できるようにしたい。
導入の効果
  • 『PCA商魂DX クラウド』と連携させることで、以前の送付先データの管理ができ、今後さらに増加が予想されるデータ管理も対応可能に。
  • 『PCAクラウド Web-API』による連携方法などが、PCAのホームページでも紹介されており、スキルのある従業員なら自力でシステムを構築できた。
  • 『kintone』と『PCA商魂DX クラウド』との連携で、『PCA商魂DX クラウド』内のデータを安全に保存しつつ、『kintone』によって売上や受注データ、発送データも確認できる。

導入システム

  • PCAクラウド プリペイドプラン (Type6 4CAL)
    • PCA商魂 クラウド
  • PCAクラウド Web-API ※1

※1:『kintone』(顧客管理クラウドサービス)は、サイボウズ株式会社の製品です。

※2:『B2クラウド』(送り状発行システム)は、ヤマト運輸株式会社のサービスです。

※3:『PCAクラウドWeb-API』は『PCAクラウド』と他のクラウドサービス等を、シームレスに連携させることが可能なサービスです。

導入企業とプロフィール

株式会社リンクス

株式会社リンクス

資本金1,000万円従業員数24名
業務内容化粧品・美容機器・健康食品などのPB企画・開発/OEM供給の製造・卸・販売/STAR★OF THE COLORの店舗運営および販売/PYRの販売元/海外でのサロン運営・企画/店舗企画・通信販売/ポアレス・ラボ総代理店
本社所在地〒359-1111 埼玉県所沢市緑町4-7-14
創業平成11年4月1日
設立年月日平成12年3月1日
URLhttp://www.links-links.jp
企業説明

Links 「人と人を結ぶ」
社名である「リンクス」には「つなぐ」「絆」という意味があります。私たちは確かな理論、確かな技術に基づいた本物の商品だけを提供することが、お客さまとの「つながり」を深め、 人と人との「絆」をつくっていくものと信じています。私たちのお届けする商品がお客さまにとって心からの「喜び」になる。そして、その姿が私たちの「喜び」となり、さらに喜んでいただける努力をする。そんな「喜び」のリンクが長く続いていくよう、常に高い目標を持ち、あらゆる可能性を探究した活動を続けていきます。

導入前の運用と課題

ヤマト運輸『B2』終了で大量の発送先データ管理を見直し

株式会社リンクスは主にエステサロンで使用される化粧品や美容機器の販売、自社ブランド『PYRシリーズ』などの展開、また表参道での実店舗運営や美容コンサルティングなど、美容に関する総合商社として約20年の歴史を持つ。

製品・サービスの品質の高さで着実に顧客を増やしており、大手エステサロンなどのBtoB取引だけでなく、小規模のエステサロンや個人的に製品を使いたいと希望するBtoCの顧客も多い。そこで以前はヤマト運輸の送り状発行システム『B2』によって直送業務を行っていた。しかし『B2』サービスが、クラウドを利用した新たな送り状発行サービス『B2クラウド』へ移行することになり、ここで1つの問題が生まれた。

「ヤマト運輸の送り状発行システムがクラウド化するにあたって、発送先の登録件数を以前のB2に比べて大幅に減らさなくてはならないことがわかりました。新システムでは登録できる発送先は2千件。当社は直送先が多いためそれでは足りませんでした」(管理部部長 杉本伸一氏)

「当社は約2万件の発送先を登録していました。これらのデータはローカルに保存していたのですが、一度パソコンが故障してしまい大変な思いをしたことがあります。そういう意味ではクラウド化はよいことなのですが、登録できる件数に限りがあり、かつBtoCのお客様は今後も増えていくためシステムを見直す必要がありました」(ブランドライセンス事業部 佐藤慶子氏)

株式会社 リンクス 管理部 部長 杉本 伸一 氏
株式会社 リンクス
管理部 部長
杉本 伸一 氏
株式会社 リンクス ブランドライセンス事業部 佐藤 慶子 氏
株式会社 リンクス
ブランドライセンス事業部
佐藤 慶子 氏

選定のポイント

1名の従業員がわずか3日間で新システムを構築

もともと同社は十数年にわたって『PCA商魂』を利用し、主にBtoBの販売管理を行ってきた。ホストPCにデータを保管し、クライアントPCからもそのデータを利用できるEasyNetwork版を導入し販売管理を行っていた。そんな中で突如降りかかってきた『B2』終了に伴うシステムの見直しだが、同社の場合は一人の従業員の活躍によってこの課題を解決した。

「これはまったくの偶然だったのですが、新システムを検討し始めたときに、ECサイトの管理を担当している佐藤さんが元SEだったことを思い出しました。そこで佐藤さんに膨大な送付先データと販売管理の新システムについて相談したところ、彼女が自分の力でなんとか構築できそうだと言ってくれました」(杉本氏)

「出産・子育てでしばらくブランクがあり不安もありましたが、『PCA商魂DX クラウド』のWeb-API連携を知り、これなら私一人で新システムを構築できるのではないかと思いました。PCAの場合は最初に体験版を利用できるのですが、その体験版の試用期間内に、一人でわずか3日間で現在のシステムを構築できました」(佐藤氏)

お仕事の様子
お仕事の様子

導入後の効果

『PCA商魂DX クラウド』×『kintone』×『B2クラウド』のシームレスな連携

佐藤氏が構築した同社の販売管理システムは次のような仕組みになる。

①受注データや売上実績データは『PCA商魂DX クラウド』で管理。②その出荷データをサイボウズ社の『kintone』と連携。③『kintone』のデータはヤマト運輸の『B2クラウド』にその都度展開させる。

大量の出荷先登録件数にも対応できる『PCA商魂DX クラウド』のデータを『kintone』を介して利用するため、登録件数に限りがある『B2クラウド』のデータは空のままで、今後も多くの顧客の送付先データの管理が可能になる。営業社員は、いつ・どの顧客に・どの製品を・いくらで、販売したかという過去の情報をお客様先や外出先で確認できるという事は、営業活動を行う上で非常に有用で、その情報の中には発送履歴も含まれており、直近の発送状況をリアルタイムに確認できる事は非常に効果的だ。

『kintone』はスマートフォンやタブレットからも利用でき、納品書データなどは『PCA商魂DX クラウド』を開かなくても、『kintone』との連携によって確認できる。「同時接続できるライセンス数を増やし、『PCA商魂DX クラウド』を各営業社員が入力できる環境もできなくはないのですが、基幹データを多くの社員が直接操作できる環境は不安もあります。しかし『kintone』をプラットフォーム※4 にすることで、販売管理データをセキュアに管理しつつ必要なデータも確認できることは安心で便利です」(杉本氏)

自社に最適なシステムを自社の従業員が構築できる時代に

この『PCA商魂DX クラウド』×『kintone』×『B2クラウド』の連携システムの構築は、これまではSIerなど専門業者に委託されることが多かった。しかし同社のようにスキルの豊富な人材が在籍している企業も増えている。

「個人的には自分のスキルは産休に入る10年前で止まったと思っていました。それでも私一人でシステムの連携ができました。プログラミングの知識をある程度ご存知の方なら決して難しくはないと思います」(佐藤氏)

今回同社のAPI連携による新システム導入が成功したのは、佐藤氏がそれぞれのシステムの特徴を上手に活かして構築したことも大きい。『PCA商魂DX クラウド』は納品書発行などの管理に利用。『kintone』は営業社員が分析に活用、あるいは本社と営業社員とのコミュニケーションツールとしても利用。『B2クラウド』は配送などの物流を管理。それぞれの特徴を押さえた上での構築に加えて、佐藤氏が「会社の業務をよく知る従業員」だった点も功を奏した。従業員なら自社の業務知識をよく理解しており、そこにITやプログラミングの知識を加えることで、自社の業務にフィットしたシステムを構築しやすい。また運用後の修正にも社内で対応できる。自社の業務に確実に合うシステムを構築するために専門業者に高額で依頼する時代から、API連携を活用して自社内で社員によるシステム構築ができる時代へと移行しつつある。同社はその先駆けともいえるだろう。

『B2クラウド』と『kintone』と『PCA商魂X/DXクラウド』の連携については、PCAのホームページでも必要なアプリケーションや連携方法を紹介している。 【特設サイト】https://pca.jp/yamato/

【美容に関わる総合商社】

美容に関わる総合商社
自社ブランド展開
◎自社ブランド展開
あらゆる角度から「やせる」を研究し尽くしたPYRシリーズをはじめ、表参道にフラッグシップストアを構えるスター★オブザカラーなど、美容に関わる様々な経験やノウハウを投入した自社オリジナルブランドを展開しています。
STAR★OF THE COLOR
◎実店舗運営
創業当時より自社のエステサロンを運営し、オリジナルブランドである「STAR★OF THE COLOR」の店舗を表参道に構え、そこから得られるノウハウを製造・企画・販売においても活かしています。
◎美容コンサルティング
サロンやショップ運営、出展コンセプトの策定など、美容に関わる事業でのお悩みやお困りごとに真摯に向き合い共に解決策を生み出します。

◎美容商品の取扱い
お客様のニーズや時代にマッチした新しい製品を幅広いネットワークによりご提案します。

◎OEM
製品の企画・開発からメンテナンスを含むアフターケアまでリンクスのスタッフが深く携わり、ご満足いただけるプロダクトをつくりあげます。

※5)『MoneyLook®』は、SBIビジネス・ソリューションズ株式会社が提供する金融機関関連サービスです。

できることがどんどん増えている『PCA商魂DX』

同社は本社以外に表参道の店舗や大阪の営業所など複数の拠点を持つ。今後は『PCA商魂DX クラウド』によって各拠点の数字をリアルタイムで集計することも可能だ。

『PCA商魂DX』には新たな機能も加わっている。『PCA FinTechサービス』はアカウントアグリゲーションサービスの『MoneyLook®※5』を利用し、金融機関の口座明細とPCAソフト(『PCA商魂DX』『PCA会計DX』『PCA公益法人DX』『PCA医療法人会計DX』『PCA社会福祉法人会計DX』他)とのデータ連携が可能になるサービスで、全国の1,300以上の金融機関に対応しており無償で利用できる。

「私自身はECサイトを担当しているため、日常業務で『PCA商魂DX』を操作することはほとんどありません。ただし今回あらためてソフトの中身を見て、すごくよい販売管理ソフトだと思いました」(佐藤氏)

株式会社リンクスHP
株式会社 リンクス HP
構築システム概要

今後の展望と課題

同社では今後の展望として実店舗に電子マネー対応のPOSレジを置き、『PCA商魂DX クラウド』と連携させることや、現在は別々に計上し後から合算しているECサイトの売上と『PCA商魂DX クラウド』との連携も検討している。

「実はECサイトの売上と『PCA商魂DX クラウド』とを連携できるツールがあることを、今回の取材で初めて知りました。おそらく使える機能やツールがたくさんあるのに、それを知らない企業は当社以外にもたくさんあると思います。そういう情報をうまくキャッチできる仕組みがあるとよいですね」(杉本氏・佐藤氏)
美容に関わる総合商社として高い品質の製品・サービスを提供する同社は、現在中国にも進出している。同社製品を今後も豊かさと美しさを求める多くの人々に利用してもらうためにも、PCAへの期待は大きい。

ピー・シー・エーから一言

  • 営業部 コメント

    『PCA商魂DX クラウド』『PCAクラウド Web-API』をご利用いただき、有難う御座います。
    ヤマト運輸様の送り状発行システムとの連携の仕組みを模索し、導入・運用までを全て貴社内で完結させてしまうそのスキルの高さに驚いております。

    こうしたお客様の取り組みや連携サービスなどを、紹介・共有させていただく機会を設けたいと考えております。
    是非、今後とも宜しくお願い申しあげます。

  • 開発 商魂チーム コメント

    『PCA商魂DX クラウド』をご利用いただきありがとうございます。
    『PCAクラウド Web-API』が、問題の解決に寄与できたことをうれしく思います。
    『PCA商魂DX』の機能拡張も続けてまいりますので、新しい機能でもお役にたてましたら幸いです。

様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。