導入事例
衣目公認会計士事務所 様

『PCAクラウド』BPOプランで、小規模な公益法人でもPCAソフトを低価格で利用。現場の公認会計士・税理士の声を反映した会計ソフト
中小企業のみならず様々な規模の公益法人や社会福祉法人など、日本全国に顧問先を持つ衣目公認会計士事務所。遠方の法人の会計処理をよりスムーズに、かつ確実に行うために検討されたのが『PCAクラウド』だった。その検討の際に優先されたのが、小規模の法人でもなるべく軽い負担で利用できるシステムかどうかという点だった。そこで選択されたのが『PCAクラウド BPOプラン』。実際に現在は顧問先および事務所内の業務の効率化に成功している。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
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- コスト面でソフト導入をためらっている小規模公益法人の会計処理を効率化したい。
- 顧問先と会計データを共有し、一元化したい。
- 導入の効果
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- 『PCAクラウド』BPOプランなら、低価格でソフトおよびクラウドの利用ができる。
- 『PCAクラウド』なら顧問先とデータを共有し、非常にスピーディーに同時入力が可能。
導入システム
- PCAクラウド BPOプラン (1GBモデル 5CAL)※
※1: 【BPOプラン】 会計事務所・社会保険労務士事務所・アウトソーシング向けプラン
- PCA公益法人会計V.12 for SaaS
- PCA社会福祉法人会計V.5 クラウド
導入企業とプロフィール

衣目公認会計士事務所
社員数 | 14名 |
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主業種 | 公認会計士・税理士 |
業務内容 | 会計業務全般/税務業務全般/決算報告会/任意監査、法定監査/マネージメントサポート/認定支援機関として、中小企業の経営計画書の作成支援・実行支援等/公益法人の会計・監査・税務の支援/社会福祉法人・医療法人・学校法人の会計・監査・税務の支援 |
所在地 | 〒540-0036 大阪府大阪市中央区船越町1-5-2 PCA大阪ビル |
設立年月日 | 1978年8月8日 |
URL | http://www.np-net.co.jp/korome |
導入前の課題と運用
事務所だけでなく、顧問先の負担もなるべく軽減できる新システムに
衣目公認会計士事務所では以前より『PCA公益法人会計』が使用されてきた。同事務所は設備投資に積極的で、グループ企業には業務用パッケージソフトの導入指導を行う企業もあり、PCAのみならず、様々な会計ソフトの特徴を熟知している公認会計士事務所だ。顧問先である中小企業・公益法人は日本全国に広がっており、顧問先の数も多い。そんな同事務所が『PCAクラウド』の導入を検討した背景には大きく2つの理由があった。
まず1つは顧問先の会計データと、同事務所のバックアップデータとの不一致を解消したい点だった。会計事務所と顧問先で同じ会計データを見ているはずが、顧問先で仕訳などが追加され、タイムラグによりその情報を共有できずデータに差が生じ、結果、集計が遅れるというケースは、同事務所に限らず多くの会計事務所で起きている問題だ。
新システム導入にあたって、公認会計士・税理士の衣目成雄(ころめなるお)氏は、このデータのタイムラグを解消できるだけでなく、「小規模の顧問先様にも、なるべく負担をかけないシステムにしたい」という思いもあったと語る。
「顧問先様とソフトやデータを同時に共有できれば、タイムラグの問題は解決します。しかし専用線などを介したネットワーク化では、サーバーの導入費用などが発生します。小さな顧問先様にとってはソフト代も決して安くはありません。そこでコスト面から考えても顧問先様に極力負担がかからないシステムにすることが、クラウド導入の2つ目の理由でした」(衣目氏)

公認会計士・税理士
衣目 成雄 氏
選定のポイント
低コストで運用できる士業向け『PCAクラウド』BPOプラン
同事務所が導入したのは『PCAクラウド』BPOプランだ。これは会計事務所・社会保険労務士事務所・士業向けプランで、事務所での利用だけなく、顧問先にも利用してもらえるライセンス方式。顧問先は会計事務所と同じバージョンの同じ画面を利用し入力できる。
「BPOプランの大きなメリットは、あらかじめ当事務所とPCAとでライセンス数などを設定したうえで、ライセンスを共有する顧問先様が高価なソフト代を負担しなくてもよい点です。月額の使用料の中にソフト利用ライセンス代+サーバー利用ライセンス代、さらに保守費用+バージョンアップ費用も含まれます。これなら当事務所にとっても、そして小規模の法人様にとっても、十分検討できる金額だと考えました」(衣目氏)
導入の効果
『PCAクラウド』で同一法人の処理を同時に複数名で入力可能
『PCAクラウド』の導入により、同事務所がもっとも効率化を実感したのは、同じ振替伝票の入力を同時に数名で入力が可能な点だと衣目氏は評価する。
「顧問先様によっては、入力のほとんどを当事務所で行うケースもあり、その場合に事務所スタッフ3名ほどが同時に入力を行います。また、入力画面に関しても非常にスピーディーに入力できますので処理が入力代行の処理がスムースに行えます。この同時入力はPCAクラウドだからこそ可能なメリットといえるでしょう。最近は他社もネットワーク化やクラウド化に力を入れていますが、データの競合を避けるために同時入力できないシステムがまだ多いと思います。でもこれがPCAにはできる。この点は非常に助かっています」(衣目氏)
同事務所ではクラウドを、顧問先と同事務所内だけでなく、外部ブレーンの公認会計士も利用できるようにすることで、効率的に入力業務を遂行している。多くのクライアントを持つ衣目成雄氏は、当然、外出も多くなる。その場合でもノートPCやスマートフォンを利用し、通信状況が安定している場合にのみ、簡単なデータの確認などを外出先からでも行うなど、クラウドの醍醐味を実感できる活用を行っている。
多様なパターンの集計・出力が可能な『PCA公益法人会計V.12』
『PCA公益法人会計V.12』の良さについて、衣目氏は集計・出力において多様な出し方ができる点を挙げている。例えば自治体などから施設の運営を委託されている公益法人の場合、指定管理者制度で義務付けられた報告書を、定められたフォーマットで提出しなければならない。このフォーマットは『PCA公益法人会計』にも他のソフトにもないため、今までは一度Excel®データとして抽出して合算するしかなかった。つまり会計基準とは異なる形式の資料を行政に提出する際に複雑な編集が必要だったが、『PCA公益法人会計V.12』では、事前に登録(管理グループ)をしておけば、予め抽出して合算したデータもExcel®データとして出力でき、加工も容易にできる。法人によってはこの報告書の件数が多いところもあり、Excel®データでの抽出・加工がスムーズな点はとても便利だと語る。
「『PCA公益法人会計V.12』は、公益法人で導入されている会計ソフトのシェアNO.1ということもあり、非常に使いやすく作られていると感じます。内訳表など様々なパターンで登録ができ、この角度から見たらどうなる、別の角度から見たらどのような結果になるなど、角度を変えた視点で集計でき監査もしやすいです。予算管理についても、月次の入力を行っていれば基本的には作成できます」(衣目氏)
「社会福祉法人会計」の新会計基準移行もクラウドで確実に指導
同事務所では『PCA社会福祉法人会計V.5』も導入している。社会福祉法人会計は、平成24年度より新会計基準が導入され、平成27年度から強制適用となる。すでに新会計基準への適用を開始した法人は全体のまだ10%程度だと推測されている。同事務所は社会福祉法人の顧問先も多いが、まだ新会計基準による決算を迎えた顧問先はなく、『PCA社会福祉法人会計V.5』の良さが見えてくるのは、これからだろうと衣目氏は考えている。
「ただし今から確実に考えられることとして、新会計基準の強制適用に向けて、各法人様からいろいろな疑問が多く寄せられてくるでしょう。その場合、当事務所ではクラウドを利用して、顧問先様に指導ができます。同じ画面を見ながら指導できるわけですから、顧問先様にとっても安心で便利なのではないでしょうか」(衣目氏)
『PCA社会福祉法人会計V.5』については、内部取引消去の機能が便利だと衣目氏は評価する。社会福祉法人の場合、施設をまたがって取引するケースが多いが、その場合も仕訳入力時に拠点間取引などの内部取引区分を設定でき、取引額を自動計算し出力できる。前年度・当年度の消去金額の調整も可能だ。
現場の公認会計士・税理士の声を反映したPCAソフト
数多くの会計ソフトを知る衣目氏だが、PCAソフトの特徴として、率直に次の2点を挙げている。
「まず1点目ですが、正直、一般会計は大差が出にくい時代になったと感じます。しかしながら公益法人や社会福祉法人など特殊な会計ソフトについては、他社が高額になりがちな中で、比較的低価格で購入できる点は評価したいと思います。そして2点目として現場の公認会計士・税理士の声を取り上げて、それを製品に生かしている点は、PCAソフトの一番良い点だと考えています。我々もおしきせのソフトを与えられるよりも、自分たちの声を反映してバージョンアップされたソフトを使える方がうれしいですからね」(衣目氏)

今後の課題と展望
今後は『PCAクラウド』をさらに活用して、顧問先が安心して経理処理が行える環境を提供し、その分、顧問先の今後の経営管理の相談へと還元したいと語る衣目氏。公益法人の顧問先が多い同事務所だが、やはり顧問先の中心は中小企業であり、学校法人や医療法人も含め、あらゆる企業や法人の相談に応えられる実績とノウハウを持っている。
「基本的には中小企業の経営者様のお悩みを聞くことが我々の仕事の中心になっています。経営の相談だけでなく、事業継承や後継者教育などのお悩みも気軽に寄せていただければうれしいです」(衣目氏)
様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。
ピー・シー・エーから一言
『PCA社会福祉法人会計クラウド』ならびに『PCA公益法人会計クラウド』をご利用頂きまして誠にありがとうございます。
公益・社福制度に強い先生にお褒め頂き嬉しいかぎりです。
ご利用頂いております『PCAクラウド BPOプラン』は単独ではクラウドを導入しにくい小規模事業者様に専門士業様とタッグを組んで自計化を推進するべく設定させて頂いたサービスです。顧問先様と一緒に確認できるデータを見ながら、サポートやコンサルティングなどのサービスメニューを増やして頂ければ幸いです。
社会福祉法人様は27年4月までに新会計基準に移行しなければなりませんが、多くの問合せは制度を適用した後かと思われます。
顧問先様からの問い合わせにも顧問先に移動せずとも簡単に対応できる基盤を『PCAクラウド』で構築して頂ければと考えております。
『PCA社会福祉法人V.5』の次期リビジョン(Rev.2.00 2014年12月リリース予定)では4階層の科目設定や勘定科目規定作成サポートのための科目Excel出力機能といった移行支援機能の他にも経営分析・月次予算管理など経営管理が強化できる機能を盛りだくさん実装しておりますのでお試しいただければと思います。
これからも『PCA社会福祉法人会計』ならびに『PCA公益法人会計』をご利用のお客様の利便性向上のために引き続きご助言を頂ければと思います。
『PCA公益法人会計』の管理グループは、お客様の声を反映した機能になりますが、有効に御活用いただけてるとのこと、心よりうれしく思います。
クラウド製品に関しましては、パフォーマンスを向上させ、より使いやすいソフトウェアになるよう改善していきたいと考えております。