導入事例
浜北工業株式会社 様
『PCAクラウドAPI』によって『PCA商管X クラウド』+FAX複合機を連携。発注業務の大幅な見直しを行い、コンプライアンス体制を実現。
世界初のエコ鋳造工法を生み出すなど、次世代の鋳物メーカーとして知られる浜北工業株式会社。大手発動機メーカーの関連会社でもあり、二輪・四輪部品を軸から支えている企業だ。同社では長年、発注業務を“口答”で処理してきたが、その流れを大きく見直し、確実なコンプライアンス体制を築くことを決断。そこで導入されたのが『PCAクラウドAPI』『PCA商管X クラウド』だ。なるべく低いコストで、かつ2カ月の短期間で本稼働へ移行したこのシステムによって、発注業務は大きく効率化・確実化されている。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
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- 口答での発注管理では公正性・透明性に欠けるため確実な発注システムを確立したい。
- 確実で安全なデータ保存を実現したい。
- なるべく低いコストでシステムを導入したい。
- 導入の効果
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- 『PCAクラウドAPI』『PCA商管X クラウド』によって、承認機能を持つ発注システムを確立。発注書のFAX送信まで自動化することで、公正性・透明性を確保。
- 複合機へのデータ保存に加えて、『PCAクラウド』のバックアップ機能によって大切なデータを確実に保存。
- パッケージソフト『PCA商管X クラウド』の良さを活かし、『PCAクラウドAPI』を利用したカスタマイズによって予算内の費用で承認システムを実現。ライセンス費用も同時アクセスライセンスのため、28台の利用でも3CALのみの利用料で大幅なコストダウンを実現。
導入システム
- PCAクラウド プリペイドプラン (Type6 3CAL)
- PCA商管X クラウド
- PCAクラウドAPI ※1
※1:『PCAクラウドAPI』により開発した、カスタマイズプログラムが利用できるサービスです。『PCAクラウド』のみならず、パッケージ版にもご利用いただけます。
導入企業とプロフィール
浜北工業株式会社
資本金 | 4,295万円 | 従業員数 | 73名 |
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主業種 | 鋳鉄鋳物部品製造業 | ||
業務内容 | 普通鋳鉄(FC鋳鉄)・ダクタイル鋳鉄(FCD鋳鉄)部品の製造 | ||
所在地 | 〒434-0016 静岡県浜松市浜北区根堅1066 | ||
設立年月 | 昭和42年12月10日 | ||
URL | http://www.hamakita.jp | ||
主な事業内容 |
弊社では金型を使った砂型鋳造を行っております。様々な材質を扱っており、FC鋳鉄はFC200・FC250・FC300、ダクタイル鋳鉄(FCD鋳鉄)はFCD400・FCD450・FCD500・FCD600・FCD700、その他にも特殊材質としてバナジウムやカッパークロムを添加した耐摩耗性に優れた材質や排気系の耐熱鋳物部品に使われるニレジスト(ダクタイル鋳鉄タイプ)・ハイシリコン鋳鉄(モリブデン添加)やカムシャフト専用材(FCD700相当)など16種類以上の材質を常時生産しております。 様々な材質の中からお客様のニーズに合った材質をご提案させていただきますので是非ご相談下さい。 また鋳物素材だけではなく、加工完成(機械加工・塗装・熱処理)でもご相談を承ることができますので、お気軽にお問い合わせ下さい。 (浜北工業株式会社 HPより) |
導入前の運用と課題
公正性・透明性のある発注システムをつくりたい
静岡県浜松市に本社工場を構える浜北工業株式会社。大手発動機メーカーの関連会社であり、世界で初めてのエコ鋳造法『HYPER CAST』も開発している歴史ある企業だ。同社では長年、発注業務については現場に慣れた各発注担当者の口答での指示・確認に任せていた。
以前の発注の流れを振り返ると、まず各担当者が電話でのやり取りの中で出た口答の数字で見積りを取得。その後の業者への発注も口答で行い、納品時に業者側が手書きで金額を記入していた。上司への承認も納品後に口答での確認だったため、発注金額は現場の担当者に一任している状況だった。しかし関連会社からこの従来の発注フローについてのコンプライアンス問題を指摘されてしまった。
「当初、コンプライアンスは大企業の話だと思っていたのですが、当社は世界的発動機メーカーの関連会社でもあり、現在は会社の規模を問わずにすべての企業においてコンプライアンスが問われる時代になっています。じつは社内でも公正性・透明性という面でこのままの発注フローではいけないという声はあがっていました。そこで当社のシステムを依頼している日本デジコム株式会社へ相談しました」(業務部 管理課 課長 粟野仁志氏)
導入後の効果
『PCA商管Xクラウド』と複合機の連携で、スピーディで間違いのない発注システム
浜北工業株式会社が新しい発注システムを日本デジコム株式会社へ依頼するうえでこだわったのが、まずは口答確認の問題を解決するための「確実な承認機能」、そして「安心できるデータ保存」、さらに「なるべく低い予算で稼働できるシステム」という点だった。そこで日本デジコム株式会社が提案したのが『PCAクラウドAPI』を利用して『PCA商管X クラウド』と複合機を連携した発注システムだ。
新しい発注システムでは、まず見積額が決まると『PCA商管X クラウド』に入力。するとすぐに上司承認が行なわれ、承認OKが出ると発注書は複合機から自動的に業者へとFAXされる。データとして「承認済発注一覧」と「発注書FAX送信」の履歴が蓄積され、共有フォルダの中に発注書がPDFで保存されていく。支払明細書も同様にFAX連携機能を使うことで、『PCA商管X クラウド』から支払明細書の自動FAX、データとして「締め処理履歴一覧」と「支払明細書FAX送信」の履歴が残り、支払明細書のPDFが共有フォルダに蓄積される。承認がなければ発注はできず、手書きや口答によるミスも発生しない。さらに電話を受けてから発注までの時間も飛躍的に短くでき、何よりもデータとして確実に残る。
「以前は書類の保管についてもルールが徹底しておらず、保管する場合も紙の状態でしたが、今は自動的にデータとして保存できます。出力した紙の保存スペースに困ることもなく、加えて『PCAクラウド』ですから大事なデータをPCAのデータセンターでも保存できるという安心感があります」(粟野氏)
28台のパソコンから『PCA商管Xクラウド』への入力が可能。1人に作業が集中しない環境に
現在、浜北工業株式会社では28台のパソコンに『PCA商管X クラウド』がインストールされており、営業部門だけでなく仕入れ部門など様々な部署で利用されている。
「『PCAクラウド』は同時利用台数で料金を設定しているため、インストールは何台にしてもOKです。以前は入力できるパソコンが1台という状況で、日によっては入力の順番待ちになることもあり、本当に効率が悪かったです。しかし今は各自のパソコンから入力ができるため、以前のような非効率な状況もなくなりましたし、インストール台数を増やすことで1人の担当者に作業が集中しない環境もつくれました」(粟野氏)
共有フォルダに蓄積される発注書PDFや支払明細書PDFは、一部を除いて誰でも取り出せ確認できる。それは管理課に集中していた煩雑な検収業務の軽減にも繋がった。
「以前は発注金額の確認やその後の検収のたびに、過去の資料をめくりながら確認していました。今もその作業は変わらず行っているのですが、仮に間違いがあってもクラウドなのですぐに修正できますし、修正とほぼ同時に承認もできます。セキュリティ面も安心しており、システムにはアクセス制限をかけており、自己承認はできません。口答や紙で処理していた頃は印鑑さえ押してあれば管理課は承認されたものとして処理するしかありませんでしたが、今は間違いなく上司承認ができる点は大きなメリットです」(事業部 管理課 袴田博子氏)
『PCAクラウドAPI』なら、低いコストでそれぞれの企業に沿ったシステムを構築しやすい
浜北工業株式会社が『PCAクラウドAPI』と『PCA商管X クラウド』を導入したのは2013年10月。2014年4月には消費税の引き上げがあったが、その際もスムーズに移行できたという。この点を粟野氏は「様々な法改正や税制改正に対応しやすいのがパッケージソフトの利点」だと評価している。
また日本デジコム株式会社の小楠敏弘氏は、最初からすべてを開発していくスクラッチ開発では費用がかかってしまうが、『PCAクラウドAPI』とPCAのパッケージソフトを使うことで低いコストでも十分な機能を備えたシステムを導入できたと語る。
「浜北工業様が望んでおられた確実な承認機能を持つ発注システムを、予算内で構築でき、かつご相談をいただいてからわずか2カ月で本稼働へと進めることができました。管理課のお二人の協力があってこその短期間での納品でしたが、“承認機能を持つ発注システム”というピンポイントをまずは押さえつつ、PCAソフトを使ったコンパクトなシステムを導入することができました。PCAならではの快適性も活かしたうえで、それを調整しつつ提案したシステムを高く評価していただいていることをうれしく思います」(小楠氏)
『PCA商管Xクラウド』はExcel®への出力・受入も簡単。さらに便利な機能を使いこなしたい
希望通りのスムーズで確実な承認システムを導入した同社だが、『PCA商管X クラウド』の機能を今後はさらに使いこなしていきたいと語る。
「『PCA商管X クラウド』でいつも便利に感じているのはExcel®への変換のしやすさです。主に発注残の確認をするときにExcel®への出力を行いますが、簡単に変換できるのは助かります。当社独自の使い方としては、商品マスターの登録の場合に、すべての製品を登録するのではなく単発で発注する物については勘定科目として登録し処理しています」(袴田氏)
現在は発注・仕入伝票の確認、Excel®との互換性を活かした発注残の確認、そして仕入明細表などが『PCA商管X クラウド』で使っている主な機能になる。管理課としては今後は分析機能も使って、月の半ばにはある程度の数字を把握できるようにしたいと考えている。
「おそらく私たちが知らない便利な機能が『PCA商管X クラウド』にはたくさんあると思いますが、なかなかそれらを知る機会がありません。例えばある程度PCAソフトに慣れた人向けに、さらに有効に便利な機能や分析機能など利用できる使いこなしセミナーなどがあるといいですね」(粟野氏・袴田氏)
世界初のエコ鋳造法
「HYPER CAST」
今後の展望と課題
マイナンバー制度導入への対策も検討中
今後、同社ではマイナンバー制度導入に備えて人事関連システムも見直していきたいと考えている。
「現在、就業管理はなんとかできているものの社員データが入っておらず、このままではマイナンバー制度に対応できないと考えています。Excel®データや紙の書類など今はばらばらになっている個人情報を一つに集約して管理していきたいと考えているところです」(袴田氏)
高く評価されている日本のものづくりを、軸から支えている同社。エコ鋳造法『HYPER CAST』は25%もの溶湯量・溶湯にかかるエネルギーを削減した方法で、量産化に成功し、今後、どんどん広げていきたいと語る。PCAの発注システムのみならず人事関連システムも視野に入れて、さらなる業務の効率化を図り、同社の高い鋳造技術をさらに大きく展開していきたいと両氏は語る。
様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。
ピー・シー・エーから一言
『PCA商管Xクラウド』を利用しての発注業務の効率化と内部統制の実現ができたとのこと嬉しく思います。
『PCAクラウドAPI』は既存システムやサブシステム等とマスター・データ等の連携を行いやすくするためにご用意させて頂いたインターフェースです。PCAの製品・サービスをお客様の業務システムの部品としてご利用いただけますので非常に安価にフィットしたシステムを実現できます。今後は原価関係のシステムと連携していただければコスト面での管理レベルの向上にもつながると思いますのでご検討ください。
マイナンバー関連サービスの追加もご検討いただきありがとうございます。例えば、給与Xクラウドをご利用頂く場合、現状の費用に6,600円/月(税込)をプラスするだけのコスト負担で済みます。
多くの業務で『PCAクラウド』をご利用いただくほど、コストパフォーマンスは高くなりますので、就業管理・人事管理等のクラウドサービスもご検討いただければ幸いです。
なお、不定期ですが商魂・商管Xの「使いこなしセミナー」を開催しております。ご都合があえばご参加ください。
引き続き、PCAサービスをご愛顧のほど宜しくお願いいたします。
『PCA商管Ⅹ クラウド』『PCAクラウドAPI』をご利用いただきありがとうございます。
『PCAクラウドAPI』によって低コスト・短期間でシステムを構築する事ができたとの事、うれしく思います。
現在は、一部の機能を主に使用されているという事ですが、他の機能もご使用いただいてお役に立てましたら幸いです。