導入事例

有限会社 綾園 様

有限会社 綾園 様

『PCA eDOCX』で、案件単位の請求書・見積書を管理。コードやマスターを自社の販売管理に合わせて応用し、欲しいデータの検索や集計を実現。

有限会社綾園はガスコンロ・湯沸器などの大手ガス機器メーカーのアフターサービスを中心に、ガス機器の販売や修理工事、リフォーム全般まで請け負っている。そのため取り扱う商品が多く、品番・型番・製造番号などをいかに正確に販売管理できるかが問題だった。そこで導入したのが『PCA商魂』と『PCA商管』だ。『PCA eDOCX』をフル活用し、間違いのない記録を残すことに成功。またコードやマスターを自社のシステムにアレンジするなどユニークかつ効率的に利用している。その独自の利用方法を伺った。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • 見積書や請求書の原紙を探すのに時間がかかる。
  • 今以上に、検索機能を充実させて使いたい。
導入の効果
  • 『PCA eDOCX』によって見積書や請求書をPDF化。入力画面から随時その内容を確認できる。
  • 『PCAXシリーズ』では検索のスピードがアップし、範囲や機能も拡大。コードやマスターを工夫することで、自社の販売管理にそった検索や集計も可能。

導入システム

  • PCA 商魂X with SQL (3CAL)
  • PCA 商管7V.2 EasyNetwork

導入企業とプロフィール

有限会社 綾園

有限会社 綾園

資本金300万円従業員数3名
業務内容ガス器具販売・メンテナンス・リフォーム・リース 等
本社研究所〒592-0003 大阪府高石市東羽衣4-8-32

導入前の運用と課題

型番・製造番号・得意先とのやり取りまで正確に記録管理したい

有限会社綾園は大手ガス機器メーカーのアフターサービスを中心に、ガス機器の修理・販売、リフォーム全般、さらにIHクッキングヒーターなどのリース業も請け負い、事業エリアは近畿2府4県にまたがる。そのため取り扱う商品の数は膨大で、かつ安全に直結する商品や工事のため、品番・型番・製造番号、さらには得意先とのやり取りなどを、詳細かつ正確に記録し管理する必要があった。

同社では十数年以上前から『PCA商魂』『PCA商管』が導入され、これらの複雑な販売管理を処理してきた。

「当社のシステム全般の管理をお願いしているキヤノンシステムアンドサポート株式会社の担当者の方が、当社にはPCA製品が使いやすいだろうと勧めてくださったのがきっかけです。実際、当時からPCAソフトの検索機能は便利だと思い使ってきました」(総務担当 喜田栄子氏)

そして約3年前に『PCA商魂X』へとバージョンアップ。そこで新たに便利さを感じ、現在、有効に活用しているのが、『PCA Xシリーズ』に標準搭載の『PCA eDOCX』だ。

有限会社 綾園 総務担当 喜田 栄子 氏
有限会社 綾園
総務担当
喜田 栄子 氏

導入後の効果

『PCA eDOCX』なら間違いのない管理が可能

同社では『PCA eDOCX』で請求書・見積書はもちろん、工事や商品に関する手書きのメモに至るまで、すべてスキャンしPDFファイルにして管理・閲覧している。見積書は発行した時点ですべてPDFデータとして保管しており、過去の履歴をさかのぼることもできる。今までは見積書や請求書の原紙を探して確認していたが、現在は『PCA商魂X』を開いていれば、瞬時に過去のやり取りを確認できる。

「請求書はもちろんですが、見積書はデータの宝庫です。製造番号や型番だけでなく、お客様とのやり取りで発生した新たな情報をメモすることもありますし、携帯電話番号を書いていることもあります。今まではこれらの情報をその都度入力していましたが、その際にミスが発生しがちでした。しかし『PCA eDOCX』なら請求書・見積書をお客様と同じ紙データのままPDFファイルとして保管でき、間違いようがありません」(喜田氏)

同社の場合は、主にPDF化したデータを利用しているが、『PCA eDOCX』ではWord®やExcel®など、見たいファイルに対応したアプリケーションさえあれば、どんなファイルでも閲覧可能だ。また『PCA商魂X』の出力帳票もそのまま『PCA eDOCX』へ送ることができる。さらに「PCA eDOCX 連動設定」で複写ボタンをクリックすると、『PCA商魂X』の各処理からのファイル出力時のアップロード先や、タグの関連付けの設定を他の処理に複写して利用できる。

「型番や製造番号、工事日、金額など間違いのない管理ができることは事実ですが、毎回スキャンを取ることの手間や、『PCA eDOCX』のデータの呼び出しに時間がかかっているのが新たな問題です。主に過去の履歴を参考として調べるために利用している機能なので、1日の業務の中で頻繁に使うわけではありませんが、やはり時間がかかるのは何とか解消したい点ですね」(喜田氏)

コードやマスターを自社の販売管理に応じて工夫

『PCA商魂X』へのバージョンアップによって、以前よりも検索機能がパワーアップした印象が強いと喜田氏は語る。同社では自社の販売管理に使いやすいようコードをユニークに応用して使っている。

例えば取引先の直送先の登録では、直送先を会社名ではなくマンション名に設定しており、直送先コードを検索するとマンション名が表示される。同社の場合、顧客にはマンションの管理会社も多く、この機能は非常に重宝しているそうだ。
「そのマンションで何月何日にどのような工事や商品を販売したのかを、すぐに検索・確認できます。またそのマンション管理会社の担当者の名前も入力しており、いつどの担当者が何を発注したのかも、コード検索によって簡単に確認できます」(喜田氏)

同様に会社マスターのプロジェクト登録では住所を設定しており、地域ごとの管理や集計へと応用している。喜田氏が評価するように、『PCA商魂X』では取引先管理の便利さが大きな特徴だ。得意先区分・仕入先区分・商品区分はそれぞれ5区分まで登録が可能なため、自社の販売管理にそった管理や集計を出しやすい。それぞれの取引先の情報に2048文字までコメントを入力でき、その内容は伝票画面でも確認できる。また、見積・受注・売上・発注・仕入の各伝票では「8桁までの伝票番号」と「16桁までの伝票番号(英数カナも使用可能)」の二種類が登録できる。

このようなコードやマスターの応用についても、PCA製品の販売パートナーであるキヤノンシステムアンドサポート株式会社の担当者からのアドバイスが非常に役に立ったと喜田氏は語る。

「複雑な販売管理を処理するなら、自社ソフトという選択肢もあるでしょうが、それは高額になりがちです。ですから当社ではPCAの汎用ソフトを使用していますが、このように独自の使い方を工夫できますし、検索機能も強化されており、当社での現状の使用についてはある程度満足しています。もうずっとPCAですから、慣れもあるのかもしれませんね(笑)」(喜田氏)

各伝票・帳票から容易にExcel®出力が可能

同社では『PCA商管7V.2』も導入しており、仕入管理に利用している。ここでも『PCA商魂X』と同様にマンション名での検索がしやすいように登録しており、どのマンションでいつ、何の機器を据え付けるために、どこから仕入を行ったのかなどを瞬時に確認できる。また仕入データをExcel®データに出力し、仕入帳の作成などにも利用している。

「『PCA商魂X』も『PCA商管7V.2』もExcel®出力が容易な点は非常に助かっています。当社の場合、売上明細書は従業員同士での確認のために出力するのですが、じっくり見ているのは私たち事務方が中心です。実際に現場に行くことの多い当社の代表などは、Excel®に出力した一覧表や請求書を見ることの方が多いようです。ですのでExcel®出力が容易で、さまざまな資料に利用できるのは意味がありますね」(喜田氏)

オフィスにて撮影
オフィスにて撮影

PCA eDOCX

PCA eDOCX
e-文書法に対応した、PCA初の基幹業務連動型文書管理システム

・『PCA Xシリーズ』に標準搭載
・『PCA Xシリーズ』との完全連動
・同時100ユーザーまでの利用を想定(SQL Server Expressを利用)
・『PCA eDOCX』の文章を伝票や帳票に紐付ける『eCLIP機能』を搭載。さらにXシリーズから『PCA eDOCX』へのアップロードも可能
構築システム概要

今後の課題と展望

今後はクラウドを視野に、より便利な機能を使っていきたい

『PCA商魂X』へのバージョンアップによって、『PCA eDOCX』などの新機能を上手に使っている同社だが、今後は『PCAクラウド』を検討していきたいと語る。「クラウドはセキュリティ面などにまだ少し不安があるのが本音です。しかしウイルス対策をしっかりとしていれば問題ないというアドバイスをいただいたので、今後の検討材料にしたいです。」(喜田氏)

ピー・シー・エーから一言

  • PCA コメント

    PCA製品をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。特に販売管理関係書類の整理に『PCA eDOCX』をご活用いただき、ありがとうございます。

    受注時のメモや追記した見積書などは、受注・売上が終われば破棄してしまいがちですが、アフターフォローを考えると何らかの形で残しておきたいものですよね。このような運用事例は他のお客様にも業務改善の大きなヒントになりますので、取材にご協力いただき誠にありがとうございました。

    『PCA eDOCX』は、リリース当時は電子帳簿保存法対応の国税関係データの保存をベースに運用を想定しておりましたが、販売管理業務の請求書・納品書、人事・給与業務の労働条件通知書や健康診断書など、会社全体の文書管理ツールを目指して機能アップしてまいりました。

    取引関係の書類をデータ化することで、取引先からの問合せについての回答がスピードアップするだけでなく、データと証憑が紐づけされているため、税務情報としての信頼度も向上すると思いますので、今後は『PCA会計Xシリーズ』との連携もご検討いただければと思います。

    『PCA eDOCX』のデータ呼び出しに時間がかかっている件ですが、「ブラウザからeDOCXのドキュメント管理ページを開いたとき」・「XシリーズのeDOCX連動関連の操作をしたとき」等の現象であれば、次版 Rev1.04で対応予定です。また、初回の起動時の速度改善も併せて対応する予定です。ご不便をおかけいたしますが、リリースまで今しばらくお待ちいただければと思います。

    なお、『PCA商管7V.2 EasyNetwork』はサポートを終了させていただきました製品ですので、最新の『PCA商管Xシリーズ』へのバージョンアップをお願いいたします。

    『PCA商管X』は消費税率8%改正にも対応しているだけでなく、『PCA商魂X』と一体的な機能として画面構成なども見直しております。『PCA eDOCX』と連携していただければ納入商品の規格やマニュアル、商品写真なども仕入伝票と紐づけでき、問合せ時にもスピーディーに対応できるのではないかと思いますので、是非ご検討いただければと思います。

様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。