導入事例

株式会社 トヨタツーリストインターナショナル 様

株式会社 トヨタツーリストインターナショナル 様

9ヶ所の営業拠点から同時接続で会計処理が可能に。スムーズな移行を優先した会計システムの選定。

株式会社トヨタツーリストインターナショナルは、トヨタグループ各社の海外出張の手配やプラン提案を中心に事業を展開している。愛知県内のトヨタグループ各施設内だけでなく、東京・大阪にもネットワークを持つ同社では、長年PCAソフトを利用してきた。2011年に『PCA会計』のクラウド版を導入。9カ所の拠点から同時接続しても、問題なく安定した会計処理が行われている。利便性はもちろんだが「経理に不慣れなスタッフでも問題なく利用できること」で選ばれた会計システムの運用状況を伺った。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • 『PCA会計8』の保守サービス期限が近づき、新しい会計システムが必要。
  • 基幹システム(旅行業に特化した販売管理システム)と相性が良い会計システムが必要。
  • 新システム導入についてコストはできるだけ抑えたい。
  • 自社サーバーの場合は、セキュリティ対策やメンテナンスも必要で、これらをカットしたい。
  • 自社サーバーが劣化し、回線が不安定になってきた。
導入の効果
  • 『PCA会計8』と『PCA会計9V.2R7』は、操作性がほぼ同じ。会計に不慣れな従業員でも以前と変わらずに入力できる。
  • 『PCA会計9V.2R7』なら『PCA会計8』からのデータ移行もスムーズで、基幹システムとも不具合なく利用できる。
  • 『PCAクラウド』は初期費用がほとんどかからず、サーバーのセキュリティ管理やメンテナンスも不要。また、旧システムの25CALと比べ、『PCAクラウド』の同時使用ライセンスなら12CALで対応可能、さらに月額利用料に保守費用が含まれており、大幅なコストダウンにつながった。
  • 『PCAクラウド』のシステムダウンは皆無で、安定感がある。

導入システム

  • PCA会計9V.2R7 for SaaS (12CAL)

※ 2012年10月に、『PCA for SaaS』から『PCAクラウド』へ名称を変更いたしました。

導入企業とプロフィール

株式会社トヨタツーリストインターナショナル

資本金授権資本48,000万円/払込資本12,000万円
所在地(本社/名古屋支店)〒461-0001名古屋市東区泉1-23-36 NBN泉ビル
設立年月日昭和48年1月22日
URLhttp://www.toyotatourist.co.jp/
営業種目

各国航空会社の公認代理店および船舶会社の代理店

旅行計画立案

海外渡航の相談、斡旋、渡航手続きの代理、渡航書の作成

海外観光手配添乗

国内旅行の相談、斡旋、旅館・ホテル・運輸機関の予約

各種事業への投資

航空座席・船室の予約

航空券発行

損害保険の代理

両替商

その他、前述に付随または関連する業務

導入前の運用と課題

第一条件はコストパフォーマンス、第二条件は以前と変わらない使いやすさ

株式会社トヨタツーリストインターナショナルでは、現在『PCA会計9V.2R7』が使用されているが、その前の『PCA会計8』、さらに『PCA会計2000』と10年以上にわたって『PCA会計』で会計処理が行われてきた。PCA以外の会計ソフトの利用経験があるという同社総務部経理課 担当課長 川原伸夫氏も「PCAソフトは概ね使いやすい」という印象を持っているそうだ。

以前同社で使用していた『PCA会計8』には特に不満などはなかったそうだが、PCAがこの製品のメンテナンス・サポートを終了することになり、新しい会計システムの選定を行うことになった。

新しい会計ソフトを選ぶにあたって、次のようなポイントを判断基準にしたという。「まず重視したのはコストです。当時はまだリーマンショックの影響が残っていた頃で、経営陣からもコストダウンを求められている時期でした。そのため正直、新しいシステムを導入することはなかなか言い出しづらい状況だったのですが、『PCA会計8』のメンテナンス・サポートが終了するわけですから、迷っているわけにはいきません。そこでコストパフォーマンスを第一の条件にしました。第二の条件としては今までと違和感なく、スムーズに使用できるソフトです。なぜなら弊社は各地に営業拠点を持っていますが、そこで会計データを入力している従業員は、全員が経理に詳しい者ではありません。営業事務が主な業務ですから、そのような従業員たちでも問題なく使えることも大事なポイントでした」(川原氏)

株式会社」トヨタツーリストインターナショナル 総務部 経理課 課長 川原 伸夫 氏
株式会社トヨタツーリストインターナショナル
総務部 経理課 課長
川原 伸夫 氏

セキュリティ管理の不安をクリアし導入へ

そこで川原氏が検討したのが『PCAクラウド』を利用した会計処理だ。サーバーメンテナンスにかかる費用が不要である点などコストの比較表などを作成し、上司へ報告したのだが、セキュリティに関する疑問が出てきたという。

「クラウドを利用することで情報漏洩の心配、またバックアップの問題について不安が寄せられました。しかしPCAの担当者の方から、自社とデータセンター間の通信は暗号化されて保護され(SSL暗号化)、また、大手回線業者の信頼のネットワーク回線で、24時間365日体制での厳重なセキュリティだとお聞きしました。そもそも自社にサーバーを置いたとしても、情報漏洩などのリスクはありますからね。データについては弊社でも定期的に独自にバックアップを取ることにしており、セキュリティについては問題なく運用しています」(川原氏)

2011年10月に初期テストが行われ、2012年1月から使用者や各種設定の準備を開始。同年2、3月から並行稼働を始め、4月に本稼働となった。

導入後の効果

システムダウンはなし。『PCAクラウド』の安定感

『PCAクラウド』を本稼働させて約1年。クラウドの利便性はどのように実感されているのだろうか?

「実をいうと大幅に激変した点はあまりありません。しかしこれは私どもが一番求めていたことなのです。『現場の従業員が今までと同じように使えること。入力に戸惑うことなく使用できること』を優先したわけですから。『PCA会計8』と『PCA会計9V.2R7』の操作性はほぼ同じです。入力画面や帳票類も以前とほぼ変わらず使え、本社から各支店へわざわざ指導に行く手間や時間も必要ありませんでした。なお弊社では旅行業専門の販売管理システムを導入しており、そのシステムとの相性の良さを重視して、あえて最新版の『PCA会計X』よりも『PCA会計9V.2R7』を選択した事情もあります」(川原氏)

なおクラウドならではの“安定性”には非常に満足していると語る。「以前は本社から離れた場所にデータセンターを借り、そこにサーバーを置きリモートコントロールしていました。しかしサーバーの使用年数が経つほどに動作が不安定になってしまい、業務の最中にサーバーがダウンしてしまうことがありました。復旧作業は本社で行うわけですが、各支店からは問い合わせの連絡が入り、その対応に追われることもありました。しかし『PCAクラウド』導入後は、このような状況は一度もありません。1年間使ってきましたが、システムがダウンしたことは一切なく、安定した環境の中で使えています」(川原氏)

同社では『PCAクラウド』によって9カ所もの拠点が繋がっており、9カ所から同時接続して会計処理を行うことが可能だ。入力の処理スピードに関しても、以前に比べて特段遅くなったと感じるレベルではないそうだ。「私自身の業務の中では、以前の処理スピードとの違いを感じることがありますが、現場レベルではほぼ遅延などは感じることなく使用できています」(川原氏)
以前、同社ではPCAの保守サービスに加入していなかったため、一部有償でのメンテナンスだったが、『PCAクラウド』には月額利用料に保守費用も含まれている。コストダウンという点ではその点も評価できるそうだ。

Excel®への貼り付けも簡単。CSVデータにも落としやすい

同社でよく利用されている会計機能としては、データ入力では振替伝票入力や仕訳検索修正、日常の帳票では仕訳帳や合計残高試算表が主に使われている。
「弊社はトヨタグループの一員ということもあり、経営分析などにはあらかじめ定められたフォーマットに則った会計データを作成しています。そのためPCAの会計ソフトでは先ほどあげた機能や、損益計算書・貸借対照表の作成などがメインです。しかしここにPCAの会計ソフトの特性がうまく活かせていると感じています。『PCA会計』はデータをExcel®へ貼り付けたり、あるいはExcel®からデータを拾うことが簡単にできます。用紙に出力するような感じでExcel®データを出力したり、PDFファイルを作成することも可能です。弊社の場合は先述したようにあらかじめ固定化された帳票類も多いですから、CSVデータに落としやすいことは会計ソフトを選ぶにあたっての必須の条件でした」(川原氏)

株式会社」トヨタツーリストインターナショナル 総務部 経理課 課長 川原 伸夫 氏
本社/名古屋支店にて撮影
(株)トヨタツーリストインターナショナル
About Us
当社は、主にトヨタグループ各社の海外への業務出張を中心に取り扱う会社です。
東京、名古屋、大阪、豊田他、海外にもネットワークを持ち、信頼していただけるサービスの提供を心がけています。
海外業務渡航以外の分野では、海外、国内の団体旅行(MICE※、観光旅行、インバウンド旅行等)に関わる、目的に応じた企画提案、旅行提案、手配業務、個人旅行、パッケージ旅行の販売も行う多角的な会社です。
※MICEとは、Meeting(会議)、Incentive Travel(報奨 研修旅行)、Convention(大会 国際会議)、Event/Exhibition(イベント、展示会、見本市)の頭文字で、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称です。
(株)トヨタツーリストインターナショナル HP
(株)トヨタツーリストインターナショナル HP
構築システム概要

今後の展開と課題

販売管理システムとの連携が今後の課題

同社ではトヨタグループ以外の企業の出張手配なども請け負っている。また個人旅行なども販売している。最近の個人消費の回復や景気への期待感の高まりによって、同社では昨年よりも多忙な業務が続いているそうだ。

「業務が忙しくなると、また改めてクラウドや会計ソフトのメリットやデメリットが見えてくるのでしょうが、現状で一番お願いしたいことといえばサポートセンターの受付時間を延長してもらうことでしょうか。4月からは受付時間が延びると聞きましたので、その点は期待したいと思います。ちょうど今、販売管理システムの更新の時期を迎えており、まだ具体的なことはわからないのですが、『PCA会計』と販売管理システムを、どう連携させていくかがが今後の課題になりそうです」(川原氏)

ピー・シー・エーから一言

  • PCA コメント

    オンプレミス版からクラウド版への移行を行っていただき誠にありがとうございます。

    従来のPCA製品の持つ「機能性」・「安定性」を実現したクラウドサービスですので、安心してご利用いただけると思います。

    また、クラウド版は「同時接続数課金」になっておりますので、大幅な運用コストの削減をしていただけたかと思います。

    クラウドサービスの料金については、、ライセンス費用だけでなく、「サポート費用」・「バージョンアップ費用」・「保守費用」等も含まれております。「ランニングコストの見える化」ができているサービスプランですので、この点でもご安心いただけると思います。

    なお、弊社のサポート時間ですが、平成25年4月より、朝は9時30分より、夕方17時30分まで、各30分づつ長く受付させていただけるように延長させていただいております。

    何かお困りの際にはお気軽にお問合せください。

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