導入事例

小澤・曽川税理士法人 様

小澤・曽川税理士法人 様

上場企業からも信用されている『PCAクラウド』の実績。『PCA会計X』の豊富な管理会計機能で、数字に関心を持つ経営者を増やす。

新大阪に拠点を構える小澤・曽川税理士法人。税務部門に強い小澤氏、会計コンサルティング部門に強い曽川氏の2名がタッグを組み、同法人を設立したのは2015年8月。大企業から中小企業まで様々な規模の企業に対応しており、顧問報酬も従来にはあまりなかった合理的な考え方を採用している。スマートに時代の流れをとらえた税理士法人が導入したのが『PCA会計X クラウド』だ。新しいチャレンジを続ける税理士法人でPCA製品がどのように活用されているのかを伺った。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • よりスピード感のある月次決算処理を行いたい。
  • 上場企業のグループ会社の会計データを確実かつ安全に取り扱いたい。
  • 企業経営者が自社の数字によりいっそうの関心を持つようにしたい。
導入の効果
  • 『PCAクラウド』によって顧問先企業と最新の会計データを共有。月次決算処理の時間のスピードアップだけでなく、精度も高められた。
  • PCAは、「ソフト」と「環境」のワンストップクラウドでの提供のため、上場企業でも信頼され、実績も豊富
  • 『PCA会計X』の豊富な管理会計機能によって、様々な計算書をスムーズに出力。業績拡大のチャンスに繋げる。

導入システム

  • PCAクラウド BPOプラン (1GB 5CAL)
    • PCA会計X クラウド

導入企業とプロフィール

小澤・曽川税理士法人

小澤・曽川税理士法人

従業員数6名
事業内容税理士業/会社設立代行、起業、融資相談
所在地

〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原5丁目1番18号

新大阪第27松屋ビル1405号

創立2011年1月 ※小澤会計事務所
設立年月日2015年8月
URLhttp://ozawakaikei.jp

導入前の運用と課題

時代に即したサービスを追及する税理士法人。効率的な会計業務を行うためには

小澤・曽川税理士法人では従来の会計事務所のサービスに次々と新しいセンスやチャレンジを加え、これからの時代にふさわしい税理士法人・会計事務所の形を築こうとしている。例えば顧問報酬は定額制ではなく、顧問先がサービス内容を選択でき、それに応じた料金システムを用意。月次の帳簿をなるべくはやく作成するスピード感へのこだわり。また大企業から中小企業まで様々な規模の企業に対応し、中小企業が事業規模を大きくしていくためのコンサルティングを行う株式会社も運営している。そんな新しい挑戦を続けている同法人では、顧客との従来の会計データのやり取りについて非効率さを感じていたという。

「数社の顧問先の会計データを受け取るために、それぞれの日程を調整して訪問したり、事務所内の職員が同時に複数名で入力できなかったり…。このような作業にあたるたびに、『今後、こういう時代は続かないだろうな』と思っていました」(公認会計士・税理士 小澤悠二氏)

そんなときある企業から顧問の依頼があった。上場企業のグループ会社であるその新規の顧問先から「クラウドのような会計システムはないのですか?」と聞かれたことが、『PCAクラウド』導入のきっかけになった。

小澤・曽川税理士法人 公認会計士・税理士 小澤 悠二 氏
小澤・曽川税理士法人
公認会計士・税理士
小澤 悠二 氏

選定のポイント

上場企業からも信用されるPCAの実績を評価

同法人では次の3つの条件から『PCAクラウド』導入を決めた。(1)顧問先企業の経営者とその親会社の双方がいつでも会計データを確認できるようにすること。(2)なるべくコストを抑えて導入できること。そこで『PCAクラウド BPOプラン』の明確で導入しやすい料金システムには魅力があると感じた。そしてもう一つ、導入に欠かせない条件があったという。

「それは、(3)上場企業に信頼されているソフトウェアメーカーであることです。クラウドを導入している会計ソフトはPCA以外にもあったのですが、クラウドシステムと会計ソフトの両方を1社が一貫して提供し責任を取るというメーカーはPCAしかありませんでした。上場企業の関連会社の会計データを取り扱うわけですから、実績があり安全だと思えるメーカーでなければならなかったのです」(小澤氏)

小澤・曽川税理士法人 公認会計士・税理士 曽川 俊洋 氏
小澤・曽川税理士法人
公認会計士・税理士
曽川 俊洋 氏

導入後の効果

『PCAクラウド』によってスピードに“精度”を加えられた

実績と安全面を評価され導入された『PCA会計X クラウド』だが、「その導入効果はすごくよかった!」(公認会計士・税理士 曽川俊洋氏)と好評だ。まず同法人のモットーでもある「スピード感」については、『PCAクラウド』によって顧問先企業と同法人の双方にメリットをもたらしている。

一般的な会計事務所が月次決算を提出するための時間は早くて1カ月、多くは2カ月の時間をかけるケースが多い。小澤・曽川税理士法人ではアウトソーシングの経理請負・経理指導サービスを行っており、顧問先から会計資料をもらってから1カ月で数字を入力・処理し、顧問先へ報告に行くケースが多かった。

「『PCAクラウド』導入によって、これまで約1カ月の時間が必要だった月次決算処理の時間は10日間ぐらいに省略できたと思います。顧問先に『今、決算が出たのでご確認ください』とお伝えすれば、いつでもそれを確認していただけるわけですから、訪問時間の調整などの手間も必要なくなりました」(小澤氏)

「早期決算が目的だったので、『PCAクラウド』によってその目的はしっかりと果たせました。顧問先の経営者が入力途中のデータを確認することもでき、進捗状況も把握していただけます」(曽川氏)

「データを双方が確認・共有できることで、入力途中の疑問点や数字の間違いなどにも早めに対応できます。決算処理のスピードは頑張ればなんとかなりますが、クラウドによって得られた大きな結果はスピードよりもむしろ精度かもしれません」(小澤氏)

企業の業績拡大のカギをにぎる部門別管理をスムーズに出力できる

『PCA会計X』の管理会計機能についても評価が高い。まず部門別管理が細かく設定・分析できることで、スピーディーかつ計画的な経営判断に有効だと曽川氏は語る。

「『PCA会計X』では部門別の売上や損益、予算実績などを簡単に出すことができます。正確に部門別の数字を出すことで、その会社にとって伸ばすべき事業が見えてきます。ベンチャー企業などにとってはぜひとも使ってもらいたい機能ですね。この部門別管理を特に難しい操作を必要とせずにスムーズに出せる。これはとても価値のあることだと思います」(曽川氏)

また会計データの間違いがないかを確認する場合に、合計残高試算表画面から目的の勘定科目を指定して補助科目残高一覧表を確認したり、補助科目残高月次推移表によって月次推移を一目瞭然で確認できるなど、正確な会計データを出すための機能が充実している点も評価している。

「正確なデータを守るという部分では、過去データの操作禁止機能が付いている点もよいと思います。上場企業ではいったん出した決算は決して触ってはいけないのですが、中小企業の場合は後から修正するケースもあります。そのため企業の規模や事情に応じて柔軟に対応できる会計ソフトが望ましいのですが、今回『PCA会計X』を導入してあらためて大企業から中小企業まで幅広く使えるソフトだと実感しました」(曽川氏)

『PCA会計X』の管理会計機能によって、経営者が数字を見る機会を増やす

会計事務所に限らず、『PCA会計X』を導入する企業には、ぜひ有効に活用してもらいたい機能があるという。それはキャッシュ・フロー計算書だ。『PCA会計X』のキャッシュ・フロー計算書は、仕訳の全額を1件1件計算していく「積み上げ方式」を採用しているため、完全なキャッシュ・フロー計算書を自動的に作成することができる。もちろん部門別の集計も可能だ。

「中小企業の場合、損益計算書と貸借対照表さえしっかり入力・出力していれば安心だと思う経営者がおられますが、『PCA会計X』にはボタン一つでその先にあるキャッシュ・フロー計算書を出すことができます。資金繰りを知るうえでキャッシュ・フロー計算書はとてもわかりやすくお金の流れを把握でき、悪いところもよく見える性格の計算書ですから業務の改善にも役立ちます」(小澤氏)

このキャッシュ・フロー計算書を始め、部門別一覧表、予算実績比較表、経営分析表など『PCA会計X』には管理会計に役立つ集計や帳票が豊富に用意されている。多くの会計ソフトを見てきた両氏は「PCAの管理会計機能・分析機能はトップクラス」だと声をそろえる。

「『PCA会計X』はクセのない会計ソフトだと思っており、ある程度の経理経験を持つ人なら難なく使えると思います。様々な分析表や計算書をすんなりと出せることによって、経営者が数字を見る機会も増やせると思います。成功している企業の経営者には数字をよく見るという共通点があり、日々決算を出している企業もありますが、そこは毎年売り上げが伸びています。数字を見ることによってその企業の課題が見つかります。でもそれが本当に課題かどうかを確認するには根拠が必要で、それが数字です。その数字をすばやく出すことが私たち会計事務所の仕事でもあるのですが、分析機能が充実した『PCA会計X』なら企業経営者が能動的に日々の数字を追っていくことも可能だと思います」(小澤氏)

小澤・曽川税理士法人が拠点を構える「新大阪第27松屋ビル」外観。
小澤・曽川税理士法人が拠点を構える「新大阪第27松屋ビル」外観。
オフィス内の様子
オフィス内の様子
小澤氏、曽川氏をはじめ、従業員の皆様の意気込みを感じる取材となりました。
小澤氏、曽川氏をはじめ、従業員の皆様の意気込みを感じる取材となりました。
小澤・曽川税理士法人 HP
小澤・曽川税理士法人 HP
構築システム概要

今後の課題と展望

多様化する顧問先企業のニーズに細かく対応できる税理士法人として

同法人が『PCA会計X クラウド』を導入したのは、顧問先である上場企業のグループ会社の迅速な決算処理のためだけではない。今後の日本の社会情勢を見据えた上で、会計事務所・顧問先企業の双方にメリットを生み出せるのが『PCAクラウド』だと考えたからだ。

「人口が減少し経理要員の安定的な雇用も厳しくなる中、欧米企業のように経理部門をアウトソーシングする企業はさらに増えるでしょう。その際重要になるのは税理士・会計士とすぐに連絡が取れ情報を共有できることです。当法人ではそのような将来にも対応できる体制を整えており、もう一方の株式会社では企業価値の評価や事業譲渡のコンサルティングも行っています。顧問先企業にとっても将来を見据えた提案ができます」(小澤氏・曽川氏)

社会が多様化し企業のニーズやあり方も多様化する今、同法人はPCA製品などを巧みに活用しつつ、個々の顧問先企業の細かなニーズに対応できる会計事務所・税理士法人として存在感を高めようとしている。

ピー・シー・エーから一言

  • PCA コメント

    『PCAクラウド』を会計事務所と顧問先双方の業務効率化・経営可視化のツールとしてご利用頂き、誠にありがとうございます。

    また、リアルタイムでのデータ共有が可能になった事により、早期決算のためのスピードと精度をかなり向上させる事が出来たとの事で、『PCAクラウド』が業務拡大のチャンスに大きく貢献出来ている事を大変嬉しく思っております。

    『PCAクラウド』が、経営者の方々の数字を見るのにお役に立てていただいていることを非常に嬉しく思います。

    「成功している企業の経営者には数字をよく見る」というお言葉に私も共感しております。
    少しでも経営者に経営数値が身近に感じていただけるよう、士業の皆様と更なるクラウドによる自計化の推進をおこなって参りたいと考えております。

    『PCAクラウド』は28年5月で9年目を迎え、導入8,000法人、サーバー稼働率「99.9999%」(平成27年度実績)を達成できました。

    このサーバー稼働率にこだわりをもっているのも「ソフトウェア」と「サーバークラウド環境」を一体的にサービスとして提供している点にあります。

    手続きが簡単なだけでなく、安心して業務をこなしていただくためのサービスとして更なる「ワンストップ・クラウド」化を進めて参りたいと存じます。

    今後も多くの企業様・会計事務所のサービスの付加価値として末永くご利用いただけるよう、ご愛顧のほど宜しくお願いいたします。

  • 『PCA会計』開発チーム コメント

    『PCAクラウド』の実績を評価していただきありがとうございます。
    『PCAクラウド』の特徴が、会計事務所と顧問先両方のメリットになっていることを大変嬉しく思います。

    管理会計機能ですが、部門別の内訳金額を出せる処理も追加しております。

    追加した処理は、部門別残高一覧表、部門別月次推移表、部門別比較財務諸表の3処理となります。

    こちらもあわせてご利用いただけたら幸いです。

    また、過去データの操作禁止機能についても、閲覧のみ出来るような機能を検討させていただきたいと思います。

    引き続き『PCA会計Ⅹ クラウド』をご愛顧のほど宜しくお願いいたします。

様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。