導入事例

株式会社フクヨシ 様

株式会社フクヨシ 様

遠隔地に点在する複数のコンビニエンスフランチャイズ店の給与処理を、『PCAクラウド』によって3日間から3時間へ効率化

コンビニエンスストアを運営している株式会社フクヨシ。店舗数が増加し、それに伴いスタッフの数も増える中で「距離と時間の問題を解決したい」と考え導入したのが『PCA給与X クラウド』だった。徳島・香川にまたがる店舗の距離は最も遠くて約100キロ。かつては社長自らがこの距離を移動し、給与計算に3日間かけていたが、『PCAクラウド』によって3時間へと大幅に短縮している。大手コンビニチェーンのフランチャイズ店経営者で、同様に「距離と時間」に悩んでいる経営者には、大いに参考になる事例だ。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • 最長100キロになる店舗間の移動を減らしたい。
  • 店舗数も増加し、給与処理に関する時間をこれ以上増やすのには限界がある。
導入の効果
  • 『PCAクラウド』によって給与処理のための物理的な移動は不要に。
  • 『PCA給与X クラウド』によって、各店舗での入力も可能に。勤怠管理データとの連携によって、給与処理の時間を大幅に短縮。3日間から3時間へ。

導入システム

  • PCAクラウド イニシャル’0’プラン (Type2 2CAL)
    • PCA給与X クラウド

導入企業とプロフィール

株式会社フクヨシ

資本金100万円社員数100名
主業種小売業
業務内容コンビニエンスストア経営(コンビニエンスストアをフランチャイズ契約にて徳島・香川で複数店舗展開しています)
所在地〒771-4303 徳島県勝浦郡勝浦町大字生名神ノ木30番地1
設立年月日平成21年1月7日

導入前の運用と課題

運営店舗の数が倍増。約100名の従業員の給与をいかに確実に処理するか

株式会社フクヨシは大手コンビニエンスストアのフランチャイズ店を香川・徳島で9店舗運営している。もっとも長い店舗間の距離は約100キロ。かつてはこの距離を同社代表取締役社長 福良和弘(ふくらかずひろ)氏が自分の足で移動し、当時約100名近くに増えていた従業員の給与を集計・管理していた。同社がフランチャイズ契約を結んでいるのは大手コンビニエンスチェーンのため給与管理についても当然、自社開発の便利なシステムは用意されていた。しかしその提供されていた給与管理システムでは、1店舗ごとの集計しかできず、A店の従業員がB店でも働く場合の合算ができなかった。そのため約100キロの距離を福良氏自身が移動し集計するしか方法がなかった。

「毎月、各店舗を周って勤怠・給与のデータを回収し、本社事務所にて集計していました。100キロの距離を車で移動すると、片道で2時間、往復で4時間は見ておく必要があります。店舗に着いてからの作業もあるので、1店舗の処理を行うだけで1日かかってしまうこともありました。当時はまだ5店舗だったので、なんとか処理できていましたが、2013年7月に店舗数がほぼ倍の9店舗に増えました。このままでは今後どう考えても対処できないと思い、給与処理の仕組みそのものを見直すことにしました」

株式会社 フクヨシ 代表取締役社長 福良 和弘 氏
株式会社 フクヨシ
代表取締役社長
福良 和弘 氏

選定のポイント

2県に点在する店舗も『PCAクラウド』なら距離を埋められる

株式会社フクヨシでは、勤怠管理についてはすでに全店舗をまとめて集計・管理できるシステムを導入していた。しかし給与計算についてはいったん全ての勤怠データをExcel®に打ち直す必要があり、その作業を経てから、コンビニエンスチェーン本部から提供された給与管理システムへと入力していた。しかしこの仕組みのままでは、従業員の数が増えるにつれ処理の時間も増えてしまう。

「勤怠管理システムの導入によって負担は減ったものの、当時のシステムのままでは店舗数・従業員数が増えるたびに結局時間もかかってしまいます。そこで一気に給与計算を処理できるよう、提供されたシステムではなく、新しく当社に合う給与計算ソフトを検討することにしました。そこでPCAパートナーである、株式会社ナイスシステムに相談し、『PCAクラウド』を知りました。給与計算をクラウドで利用できるというのは、当社のように複数の店舗があり、かつ距離が離れているケースの場合には得られるメリットもかなり大きいと考えました。実際に『PCAクラウド』の導入によって、これまで3日間かかっていた月末の給与処理が、今ではたった3時間です」

導入後の効果

【PCAクラウド』なら場所を選ばず利用でき、毎日のリスクも軽減できる

給与処理に費やす時間を「3日間から3時間」へと大幅に短縮できた福良氏だが、『PCAクラウド』によるメリットは単なる時間短縮にとどまらないと評価している。まず、これまでと大きく違ったのが「場所を選ばない」という点だった。

「各店舗に出向いて行っていた給与計算を、自宅にいてもできるという点は、経営者の立場からも非常に大きな意味があります」

数台のパソコンからログインして利用できる環境も、大きな効率化をもたらした。

「数台のパソコンからログインし給与計算を行えることで、各店舗のマネージャーによる入力が可能になりました。各店舗でも給与データの確認ができることはマネージャーにも便利で安心ですし、社員情報などもマネージャーに入力してもらうことで、本社事務所側の入力の手間が省けます。最初のマスターの初期設定を確実に行っておけば、勤怠管理ソフトからのデータをそのまま自動的に『PCA給与X』へと取り込め、同時に給与計算もできてしまいます。時間短縮だけでなく給与計算のミスを減らせる効果もあります」
この「数台のパソコンから同時に接続し入力できる」という『PCAクラウド』の特性は、毎日の業務で発生しやすいリスクを回避できるという点でも安心感を生んでいる。

「『PCAクラウド』を震災時のBCP(事業継続計画)として導入している企業も多いと思います。確かに震災対策として非常に有効だと思いますが、実際に毎日の業務を行っていると、パソコンを家や事務所に置き忘れてしまったり、突然の故障でパソコンが使えずその日はまったく作業が進まなかったりという、毎日のリスクの方が現実的な問題です。しかし『PCAクラウド』なら複数台からログインできるので作業を中断する必要がありません。『パソコンも場所も限定されない』クラウドによる効率化は目に見えない部分でも確実に効果を出しています」

法改正が頻繁な給与ソフトには、無料のバージョンアップで対応

『PCAクラウド』のコストについて、当初、福良氏は「毎月の使用料」という料金システムは、明瞭だが長いスパンで見た場合に注意が必要だと考えていたという。

「長期的な視野で見ると、毎月支払い続けていく月額料金は大きな金額になります。場合によっては買い取りの方が安いとも思いましたが、「給与ソフトをクラウドで使う」と考えた場合に、月額使用料という料金システムは妥当だと考えました。給与については毎年必ず何らかの法改正が加わります。それらに逐一自社で対応していくのは大変ですが、『PCAクラウド』なら無料のバージョンアップによって法的な変更にも確実に対応できます」

『PCA給与X クラウド』のメリットを上手に活用している福良氏だが、導入時には情報漏えいなどについてはやはり不安があったという。しかしそんな不安を払拭する出来事があった。

「以前PCAのクラウドサービスが一時的にダウンしてしまうことがありました。このときのデータ復旧の際に何度も認証が必要になり、サポートセンターとも綿密なやり取りを何回も行うことになりました。なるほど、ここまで細かい認証が必要になるのなら、データもしっかり守られているなあと感じました」

このときのサポートセンターの対応についても、福良氏は次のように語る。

「当社もサービス業ですから、それぞれの企業の顧客サービスの姿勢はやはり気になります。このシステムダウンのとき、PCAのサポートセンターは営業時間外まで対応してくれました。大きな企業ほど営業時間は何時までと杓子定規に決めてしまいがちですが、このときの夜遅くまでの対応を見てもしっかりと顧客へのサポートを大事にしている会社だと感じました」

本社事務所にて
本社事務所にて
サービス業である福良氏の立場から見ても『PCAクラウド』のサポートについて、高く評価していただきました。

『PCAクラウド』で
ビジネスの問題を解決

事業の継続性を高められる
思わぬアクシデントや災害時にも、ビジネスへの影響を最小限におさえ、事業の継続性を高めます。
外出先でも業務を行える
外出先からも、オフィスと同じようにサーバーにアクセスして、業務を遂行できます。
サーバー管理が不要
サーバー管理者が不在で、業務担当者が管理者とならざるを得ず、サポートしきれないという問題がなくなります。
設備投資予算を削減できる
WAN環境での運用に必要な、データベースサーバー、リモートデスクトップサーバー、VAN環境が不要となり、初期費用をおさえることができます。

『PCAクラウド』
サポート&サービス

専用サポート電話
(フリーコール)操作方法などご不明な点は、専用電話でお応えいたします。
サーバー稼働状況の確認(障害通報システム)
PCAのHPでは「現在の稼働状況」をお知らせしています。またデータセンター側の監視システムで、システムの異常を検知できなかった場合に備え、Webでの障害通報システムを稼働させています。
最新版プログラムの無償提供
各種情報のご提供製品・サービス・セミナー・税改正など最新情報をご提供します。
構築システム概要

今後の展望と課題

今後ますます進む人材不足。PCAはその問題を補ってくれるパートナーに

概ね『PCA給与X クラウド』について満足している福良氏だが、次のような意見もいただいた。

「他社の給与ソフトでは、給与明細も指定用紙でなければ出力できないケースが多いですが、PCAは普通用紙で出力できる点は助かります。しかしできれば源泉徴収票も普通用紙で出せるとありがたいですね。とは言っても、やはりPCAの給与システムを導入したことで大きく業務を効率化できたのは事実です。社会保険の処理についても、『PCA給与X』で十分対応できており、新しい等級の反映も自動的に更新されており安心です」

株式会社フクヨシは2015年2月にさらに店舗を増やし合計10店舗を運営することになった。順調に業績を伸ばしていく中で、やはり気掛かりなのが人口減少による労働力確保の問題だ。

「当社に限らず地方の企業の場合、人材不足はとても大きな問題です。今後はさらに労働力不足の問題は深刻化していくでしょう。その中で『PCAクラウド』による業務の効率化は、大きな希望の一つでもあるし、地方にありがちな移動距離の問題を解決してくれる大きなツールです。今後も人材不足などを補える製品作りを期待しています」

ピー・シー・エーから一言

  • PCA コメント

    『PCA給与X クラウド』をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
    店舗業務は複数店舗になると管理負荷が増大してくると思いますが、給与業務面でご支援ができ、嬉しく思います。

    通常、オンプレミス型の製品は店舗毎にライセンスが必要になるので、フクヨシ様の場合は10CAL程度のライセンス費用が必要になりますが、『PCAクラウド』は同時接続ライセンスですので、2CAL(同時接続2ユーザー)分という低価格での運用が可能となります。

    また、特に給与業務は法改正がほぼ毎年発生しますのでバージョンアップ・リビジョンアップが必要になりますが、『PCAクラウド』は対応版をサービス内で無償提供いたします。対応費用が込みの価格となっておりますので、コストパフォーマンスも高いと思われます。

    機能面については開発担当者よりコメントさせていただきます。

  • 『PCA給与』開発チーム コメント

    『PCA給与X クラウド』をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
    『PCA給与X クラウド』によって給与業務にかかる時間が「3日間」から「3時間」へと大幅な短縮ができたとのこと、非常に嬉しく思います。

    源泉徴収票の普通用紙への印刷ですが、今後、電子化の推進やマイナンバー制度対応の中で、用紙印刷自体の位置付けが大きく影響を受けると予想されます。

    お客様にとってより良い運用が可能となりますよう、機能改善の検討をいたしますので、ご期待いただければと思います。

  • PCA コメント

    クラウドサービスの一時停止についてはご迷惑をおかけいたしました。
    PCAのサポートセンターは、サポート時間終了直前に、弊社ホームページからの停止通報を受けた場合やトラブル連絡が入った場合などの緊急時には、時間外でも対応させていただいております。

    また、監査法人から取得している『SOC2報告書』(セキュリティ・機密保持・可用性を評価した保証報告書)や、侵入検知システムの設置、ペネトレーションテストの実施など、お客様に安心してご利用いただけるよう、セキュリティ対策を重要視しております。ソフトの機能の部分だけでなく、サポートセンターによるご支援やセキュリティ対策等を含め、『PCAクラウド』だと考えております。

    今後もより良いサービスをご提供できるよう、更なる改善・対策を行って参りますので、引き続きPCA製品をご愛顧のほど宜しくお願いいたします。

様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。